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2020年9月の記事一覧
高3・フードデザインの授業見学
今回のメニューは「春巻き(6本)、ほうれん草とツナのポン酢あえ」です。
今日の授業は、まず、春巻きやほうれん草に関する学習から始まりました。
春巻きには、中国料理とベトナム料理があり、それぞれ使う皮が違いますが、今回は中国料理の春巻きを作ります。
「春巻き」の料理で、ポイントとなるのは、具を春巻きの皮で包むところだそうです。きれいに包めれば、それだけ見栄えや食感もよくなります。まずは、具となる、春雨(ゆでる)、豚肉(下味をつける)、たけのこ・しいたけ(ほそぎり)、ニラを炒め、調味料で味付けします。
生徒たちの包丁さばきや炒め方も手慣れたものになってきました。
そして、いよいよ今回のポイントである、春巻きの皮で具を包みます。
くっついている皮をはがす作業も重要です。
皮の包み方もやっているうちにうまくなってきます。
おいしそうに揚がっています。
ほうれん草とツナのポン酢あえも完成し、お楽しみの試食タイムです。
最後に、生徒の感想を聞いてみました。
「今回の料理では、春巻きを巻くところが一番難しかったです。でも、やっているうちにコツがつかめてきました。」
「具のタケノコがいい食感です。おいしくできました。」
「春巻きの揚がり具合がちょうどいいです。パリッとした食感がたまりません。」
「思ったより簡単にできたのでびっくりしました。家でも作ってみたいです。」
*皆さんの自己評価は非常に高く、春巻きを頬張る姿からは、満足感、達成感が感じられました。調理実習は、究極のアクティブラーニングだと思います。
ボート部全国大会~下野新聞掲載
8位入賞となった藤倉さん、木村さんのインタビュー記事が載っています。
(2020年9月29日付け下野新聞18面掲載、掲載許諾済)
ボート2020.9.29.pdf
身近な風景 ~中秋点描
アキアカネが稲穂の周りを飛んでいました。
佐野市では、古代米を栽培しているところがあるようです。佐野市富士町で見かけました。
古代米とイナゴ
ソバの白い花が青空に映えています。
真っ赤なヒガンバナに交じって、薄いピンクの花も時々見かけました。
場所によっては、ヒガンバナはまだ蕾も多かったです。
田んぼの土手のヒガンバナが満開になると、稲穂(黄)、ソバ(白)、ヒガンバナ(赤)、その他(緑)と、色とりどりになりますね。来週が楽しみです。
身近な風景 ~ヒガンバナ③四~六分咲き
↓ さて、今日(27日)はどうなっているでしょうか。
9月27日(日)、校庭前庭のヒガンバナは四分咲きくらいです。
佐野高校では、前庭以外でもヒガンバナが咲いている場所が他にもありました。
西門近くの部室棟の近くです。四分咲きくらい。
寮の前の駐車場の角です。
佐野でヒガンバナの名所の一つである三毳山公園内にある「万葉庭園」に行ってきました。
綺麗に咲いている場所もありましたが、全体としては、まだ四~六分咲きといったところです。10月に入った頃から来週末(10月3日,4日)くらいが満開ではないでしょうか。その時の風景が楽しみです。
「女子セブンスユースアカデミー」秋田若菜さん
9月19日、日本ラグビー協会は、22日と27日に行われる「女子セブンスユースアカデミー」の参加選手を発表しました。高校3年2組の秋田若菜さんを始めとする、アカデミー生(10名)と候補生(15名)が選ばれました。秋田さんは、高校1年の時から連続して選ばれています。
昨年12月27日に大阪花園ラグビー場で開催された「U18花園女子15人制大会」に東軍として参加した時の写真です。(石井先生撮影)
「女子セブンスユースアカデミー」は、世界と戦える可能性を秘めた人材をユース世代から発掘し、育成・強化に取り組むプログラムで、多くの日本代表選手を育ててきました。
秋田さんは、昨年の「太陽生命ウィメンズシリーズ」でチャレンジチームの主将を務めており、2024年のパリオリンピックを目指す若手「女子セブンスユースアカデミー」の中心メンバーでもあります。23日、本人から話を聞かせてもらいました。
Q9月22日に行われた「アカデミー」では、どんなことをやったのですか?
本来なら、全員がそろって活動をするのですが、新型コロナの影響で、すべてズームを使った遠隔で行なわれました。9時から15時まで、各1時間のプログラムを4コマ受講しました。以下のような内容でした。
1コマ目:「コミュニケーションゲーム」(ほぼ6ヶ月ぶりに仲間とコミュニケーションをとることができました。
2コマ目:「SアンドC(ストレンクス(筋トレ)とコンディショニング)」、(どういう筋トレをすればいいのか、目標値を設定します)
3コマ目:「ラグビーのスキルの研究」(海外の選手のプレーを見て、プレースタイルなどについて話し合います)
4コマ目:「オリンピックについて学ぶ」(オリンピックに出るためには、まず、オリンピックについて知ることが重要です。)
Q「アカデミー」に参加して、どんなことを感じましたか?
今回は、ズームでの参加でしたが、仲間と会うのは久しぶりだったので、コミュニケーションの大切さを再認識しました。また、オリンピックという目標に向けての気持ちや今できることを共有できたことが大きかったです。
*現在、秋田さんは、クラブチーム「アルカス熊谷」に所属して、練習しています。「女子セブンスユースアカデミー」は、高3の12月までですので、さらに上部団体である「女子SDS(セブンズ・ディベロップメント・スコッド)」に選抜されることを目標にしているそうです。
新型コロナの影響で練習や試合にはまだ様々な制約がありますが、2024年のパリオリンピックを目指して、頑張ってください。応援しています。
身近な風景 ~ヒガンバナ②
左(9月22日)、右(9月24日)
中3「数理探究」出前授業
テーマは「連分数の魅力 ~数当てゲームと近似のお話~」でした。
「数理探究」は、附属中の学校設定科目(本校独自の科目)です。数学分野と理科分野で発展的な学習を2時間連続でじっくりと取り組みます。
本日の講師の鈴木先生は、大学では数学の一分野である代数学(簡単に言えば、数や式の性質・扱い方に関する学問)の授業を主に担当しています。
今日のテーマである「連分数」とは、分数の分母に更に分数が現れる式で、分子の数は全て1で表されます。例えば、こんなふうに
この「連分数」を使いこなすと、例えば、円周率 π=3.1415926…を近似分数で表すことができるのです。(これは感動でした。)生徒たちは、電卓を使いながら一生懸命に計算していました。
ところで、世界では「円周率の日」が3つあるそうです。
まず、3月14日、これはわかりやすいですね。
次は、7月22日、7分の22(22/7)=3.142857… となります。これはアルキメデスが発見した近似分数です。
そして、3つ目は、中国の「円周率の日」である12月21日です。12月21日は、元旦からちょうど355日目にあたり、355/113=3.1415929…となります。
このような円周率の近似分数は、先人たちが苦労して導き出したものですが、「連分数」を使って計算すると、5分もたたないうちに求めることができるのです。
このほか、1年は365日とされていますが、実際には、1太陽年は365.2421895…と割り切れません。現在、多くの地域で採用されている「グレゴリオ暦」では、うるう年は、4年に一度ですが、100年に一度は例外で平年になります。さらに、400年に一度、例外の例外でうるう年になります。そうすると、400年間でのうるう年の数は、100-4+1で97回となりますね。つまり、
365+97/400=365.2425…と近似しています。
一方、「イラン暦」という暦もあり、そこでは、4年に一度うるう年、は同じですが、128年に一度、例外で平年、となっています。128年で31回、うるう年がありますので、近似値は以下のようになります。
365+31/128=365.2421875…
となり、グレゴリオ暦より近似しています。
このような近似分数は、連分数を使うと、簡単に求めることができるのです。
本当に、魔法のような分数なのです。
数学って、すごいと思いました。
最後に、一緒に授業を受けた3年1組の生徒と、校長室掃除担当の3年2組の生徒に今日の授業の感想を聞いてみました。
3-1
青木さん「初めは数字がいっぱい並んでいて、うわ難しそうと思っていたのですが、実際にやってみると、意外とスラスラできて楽しかったです。特に、3.14や√2などといった無理数を近似分数で表すことができることに驚きました。今回学んだことを、今後の数学や生活で生かせたらいいと思います。」
山口君「連分数を使うと、近似分数が電卓を使うと簡単に求められるのがすごいと思いました。」
大島君「無理数でも連分数を用いることで表すことができることが分かりました。イラン暦の40万年に一日のずれという正確さに驚きました。」
3-2
坂田君「連分数という存在自体知りませんでした。計算で近似分数を求めるなど、ワクワクして楽しかったです。数学がさらに好きになりました。」
鈴木君「連分数を使って近似値を求めることができることに驚きました。」
*「連分数」は、数学の先生によると、高校の「数学Ⅲ」で、発展的な内容として一部紹介されているそうです。
身近な風景 ~セミの抜け殻調査④(完結編)
仮説の立証に「文献調査」を活用する事例として紹介します。ただし、この結論が正しいとは限りません。あくまでも推察です。
ミンミンゼミの謎 レポート.pdf
PTA朝の挨拶運動が始まりました
身近な風景 ~ヒガンバナ
佐野高校の前庭に、1か所だけ、ヒガンバナが毎年咲く場所があるのですが、昨日(21日)行ってみたら、まだ茎が伸びていませんでした。
この分だと、咲き始めるのは来週以降になるかもしれません。
まだ20cmくらいしか、茎が伸びていません
赤丸をつけたところで茎が伸びています。
こちらは、球根から茎が伸びてきたばかりです。
2009年9月発行の「佐高ミュージアム」で、同じ場所に生えているヒガンバナを紹介していますので、ご覧ください。
佐高ミュージアムNo24 「ヒガンバナ」.pdf
ボート部全国大会速報!⑥佐高初の入賞です!
全国8位入賞という金字塔を打ち立てた木村さんと藤倉さんから、入賞の賞状を見せてもらいました。
ところで、重大なことが判明しました。どうやら、全国8位入賞は佐高ボート部始まって以来の快挙ということです。佐高からはボートでオリンピック選手を輩出していますが、高校時代の全国入賞はなかったようです。
木村さん、藤倉さんはどえらい記録を打ち立ててくれたようです。このことを皆さんにもお伝えして、今大会の速報は終了といたします。準決勝進出が決まった19日と準決勝があった20日は、本HPのアクセス数が通常の3倍近く(3000近く)に達しました。それだけたくさんの方々の応援する気持ちが、選手たちにも伝わったのではないかと思います。応援ありがとうございました。
ボート部全国大会速報!⑤祝!8位入賞
その結果、「女子ダブルスカル」の木村・藤倉組が、見事8位入賞を果たしました。
おめでとうございます。
まず、女子クオドルプルの準決勝が、9時10分から始まりました。
後半、追い上げを見せましたが、5着敗退でした。
http://youtu.be/u7EdN8SYzWg
次に、女子ダブルスカルの準決勝が、9時50分にスタートしました。
500mでは2位通過でしたが、後半2艇にかわされ4着でゴール。5位から8位の順位決定戦へ。
http://www.youtube.com/watch?v=bGy_My-KJ7Y
女子ダブルスカルの順位決定戦は、13時10分から始まりました。
結果は4着でしたが、念願の8位入賞を果たしました。
http://www.youtube.com/watch?v=UdFeFmOY61g
13時40分頃、表彰式があり、木村さんと藤倉さんは入賞の賞状をいただきました。おめでとうございます!
木村さん
「決勝進出が夢でした。今回、準決勝まで行くことができ、悔いはありません。やり切りました。」
藤倉さん
「3年間、あきらめずにここまでやってきて良かったです。最後のレースでは、2人らしく、全力で漕ぐことができました。ここまで支えてくれた先生や先輩の方々、そして家族への感謝の気持ちを込めました。本当にありがとうございました。」
選手の皆さん、そして顧問の戸田先生、大和先生、お疲れさまでした。
今日は14時半頃、大阪を出発し、夜中の1時頃に佐野に到着する予定です。
今回は会場が大坂でしたが、宿舎と会場の往復でした。でも、それ以上に、「それぞれが大切なものを得ることが出来た充実した5日間」であったと感じました。
ボート部全国大会速報!④祝!予選突破
*女子ダブルスカル(木村、藤倉):予選突破! ベスト12(上の写真)
http://youtu.be/DMNCjVlwCRU
*女子舵手付きクオドルプル(岡部、松浦、船渡川、生熊、川田):敗者復活戦で勝ち上がり予選突破! ベスト12
*男子シングルスカル(内田):もう一歩のところで予選突破ならず。
→本校の予選突破は、数年ぶりの快挙です。おめでとうございます。
*女子ダブルスカル →奥から2番目の緑のユニフォームです。
「ここまで来たら決勝を目指します! 4分を切ります。」
*女子舵手付きクオドルプル →奥の緑のユニフォームです。
「まだまだやれます!」
*男子シングルスカル →奥から三番目の緑のユニフォーム
「来年、また戻ってきます!」
*明日の準決勝は6艇中上位2艇が決勝に進出し、3,4位が順位決定戦に回ります。
明日で、すべての競技が終了します。いよいよ決戦です。
ボート部全国大会速報!③(記事追加しました)
強風の中、水路を見つめる佐高ボート部の皆さん。
*それでは、今日はいったい何をしていたのでしょうか?
→宿舎は、堺ナショナルトレーニングセンターや「G大阪」の練習場(サッカーコート16面ある広さ)がある広大なスポーツ施設の一角にあります。
赤丸を付けたところが、宿舎です。
宿舎ではコロナ対策が徹底しています。朝食は通常バイキング形式ですが、今は手洗い消毒した後、さらに手袋を着けて、小分けされた料理を選んで持っていきます。料理はおいしいのですが、味気ないそうです。大浴場も閉鎖されていて、部屋のバスしか利用できないということでした。
朝食後は、周囲の走り込みやトレーニングセンターで筋トレです。
今回、佐野東高と一緒に行動していますので、練習も一緒です。佐野東高は全員男子ですので、本校の唯一の男子、内田君は佐野東高の男子と練習しています。
*さて、選手たちは、今日の競技中止をどのように受け止めているでしょうか?
→戸田先生によると、最初は、早く試合をやりたい、という気持ちが強かったようですが、陸上トレーニングで体を動かしているうちに、気持ちがリフレッシュされ、うまく切り替えができたようです。
*それは良かったですね。明日の予選を前にして、いったん気持ちや体を休ませることができたのは、選手たちにとっては、いい機会だったのかもしれませんね。
明日は最高のコンディションで持てる力を存分に発揮してください。
応援しています!
中3「数理探究」出前授業
特別時間割を組み、1,2限目(3年1組)、3,4限(3年3組)、6,7限(3年2組)で実施しました。
地質時代と佐野で産出される化石について学んでいます。
今回の出前授業は、①葛生地区の石灰岩地帯を中心とした地層の成り立ちについて学ぶ。②フズリナやウミユリ等の化石探しを通して、地学研究の基礎や楽しさを味わう。ことなどを目的としています。
葛生で産出される化石では、フズリナやウミユリが有名ですね。これらは、かつてどんな環境で生活していたのでしょうか?
大昔、このあたりは海の底で、そこに棲んでいた? いいえ、全く違います。
葛生石灰岩は、いまから2億6千万年前の古生代のペルム紀という時代の生き物がつくりだした岩石で、当時は赤道直下の海底火山上で作られました。そこに棲んでいたサンゴやフズリナ、ウミユリが化石となっているのです。
そして、長い年月をかけて、海洋プレートの動き(プレートテクトニクス)によって、葛生まで運ばれてきました。まさに、「地球規模の壮大な物語」です。
授業の後半では、実際に、細かな石灰岩の断片から、フズリナやウミユリを探す作業を体験しました。みんな夢中になって探していました。見つけた化石の一部は各自持ち帰りました。持ってると何かいいことありそうですね。
葛生で産出される石灰岩は、校庭の前庭(職員玄関手前)にある岩石標本園で見ることができます。一度見てください!
ボート部全国大会速報!②公式練習
いつも練習している河川(渡良瀬川)と比べると、海ですので「うねり」があったり、海水による「浮力」が大きいなど、いつもと勝手が違います。
通常の公式練習は半日なのですが、今回は丸々一日、練習することが出来たので、徐々に慣れてきて、いつもの感覚が戻ってきたそうです。
女子ダブルスカル(藤倉さん、木村さん)
女子舵付きクォドルプル(岡部さん、松浦さん、船渡川さん、生熊さん、川田さん)
男子シングルスカル(内田君)
*3年生の木村さんにインタビューしました。
→今日の公式練習の感触はいかがでしたか?
「普段乗っている艇と違ったり、海だったりしたので、最初はなかなか慣れませんでした。しかし、徐々に雰囲気がつかめてきたので、いつも通りのレースができそうです。明日の予選では、持てる力を発揮したいと思います。」
*いいですねえ。明日は11時42分から予選が始まるそうです。3種目とも頑張ってください!
ボート部全国大会速報!①大阪に到着
もう、気合は十分!といったところですね。
将棋大会県予選優勝!
竹熊くんは、中1から県大会で優勝を続けています。昨年度は全国でベスト8に入った強者なのです。県内では、もはや敵なしといったところでしょうか。
*今回の大会の感想は?
「6か月ぶりの試合だったので、慣れるまで苦戦しました。優勝するまで7回の試合を勝ちあがりました。最初から優勝を狙っていましたが、久しぶりだったので不安もありました。」
*12月に行われる関東大会の目標は?
「今から、こつこつ練習し、優勝するのが目標です。また、栃木県から出場する4人(他に、宇高、足高、文星)の総合成績で県ごとの順位がでるので、今年は栃木県のランキングを上げ、強いことを示したいです。」
*1年生にして、すでに栃木県を引っ張るリーダーとしての自信と風格が漂っていました。さすがですね。
高校生ディベート・オンライン練習会
参加した学校は、本校の他、宇都宮高、宇都宮女子高、宇都宮東高、栃木高、栃木女子高、作新学院高、足利高、足利女子高、大田原高、大田原女子高、矢板東高といった数多くの高校が参加しています。
今回の論題は、「The Japanese government should ban production and sales of fossil-fueled cars, including hybrid cars, by 2035」(日本政府はハイブリッドカーを含む化石燃料車の製造と販売を2035年までに禁止すべきである。)でした。
この論題について、生徒は事前に調べ、準備した上で試合を行います(=準備型)。
本校からは、2年生2チーム、1年生4チーム、計6チームが参加しました。
1年生(戸田さん)の感想:「今回は準備型だったので、昨夜は準備のため、あまり眠れませんでした。しかし、基本を確認できたので、頭がすっきりしました。準備をやっておいて良かったです。」
2年生(江部くん)の感想:「個人的には、もうちょっと準備をしておけば良かったなと思いました。新しいスタイル(準備型)だったので、参加してよかったです。チームとしては、頑張りました。」
*月に1回くらい、このような練習会を行い、12月に本番が行われるそうです。
栃木県は全国でもレベルが高いですので、力を付けて挑戦してください!
中学生ディベート・オンライン練習会
講習会(10:00~12:00)及び練習試合(13:00~17:00)は、中学1年生の3教室と選択教室の4会場に分かれて実施しました。今年は附属中からの参加者が多く、練習に熱が入っていました。かなり盛り上がっています。
今年度の論題は「日本は救急車を有料化するべきである。是か非か」です。
今日の練習に参加した生徒の感想です。
3年3組 大川隼くん
「今回が初めてのディベート大会だったので、とても緊張しました。ディベートが上手な人たちが集まったので、とても内容が濃いものになりました。今日の練習試合を踏まえ、本番ではより丁寧に対戦していきたいと思いました。
3年3組 黒川紗良さん
「初のリモートで不安はありましたが、チームメイトといつも通りのディベートが出来たと思います。去年も参加して、惜しくも準優勝だったので、今年こそはと意気込んでいました。リモートならではの立論の読み方や分かりやすさをしっかり確認できて良かったです。」
2年2組 小林美葵さん
「初めての本格的な練習試合だったので、少し緊張しました。立論では落ち着いて対応でき、質疑でも正確に質問できました。また、反駁の仕方など、難しいものも分かりやすく説明してくれたので、勉強になりました。本番に向けて頑張りたいです。」
*大会の本番は、10月4日(日)です。4チームとも、頑張ってください!
高2理系「英語表現Ⅱ」の授業見学
本時は「SGDsに関するプレゼンテーションを行う」というもので、先週から、順番に生徒全員が発表しています。
発表は、SDGsに関して自分でテーマを設定し、資料を探し、表やグラフを使って説明し、自分たちにできることを提言する、という内容です。
中島蒼(なかじま あおい)さんは、「Forests and global warming」(森林と地球温暖化)について発表していました。英語の原稿はすべて暗記しており、実に堂々と、わかりやすく説明していました。
発表後は、英語での質疑応答がありました。鋭い質問でしたが、うまく答えていました。
素晴らしい発表だったので、昼休みに話を聞かせてもらうことにしました。
*なぜ、このテーマにしたのかですか?
「去年の8月に宇都宮でSDGsに関するセミナーが開催されたので、それに参加しました。県内から高校生が20人くらい集まり、SDGsやプレゼンの仕方などについて、2日間学びました。その時、講師の先生がパームオイルについて話してくれました。パームオイルは日常の様々な製品に使われており、それを作るために多くの森林を伐採し、プランテーション(大規模な農園)を行っていることに衝撃を受けました。このことを多くの人に知ってもらいたいとずっと思っていたので、やっとその日が来た、という気持ちで、テーマに選びました。」
*本当に素晴らしいです。何か伝えたいものがあるとき、プレゼンは血の通った力のあるものになるんだなと感じました。
*来週も続きのプレゼンがあるそうなので、楽しみにしています。
学習指導員のMr Kushal の紹介
クシャール先生は、インド ムンバイ出身で、35歳です。
9月8日(火)3限目の「中学2年1組の英語」の授業(栗原先生)を見学しました。クシャール先生の2度目の授業ということで、授業の中での立ち位置が明確になっている感じがしました。
この時間のGoalは「自分の気持ちや様子を英語で言えるようになろう」です。
五感を表す動詞を使って英文を作り会話をします。
クシャール先生は、栗原先生とペアになり、実際にどんな会話になるのかお手本を示します。
また、生徒同士がペアトークをする際に、アドバイスをしたり、生徒とペアを組んで会話をしたりします。生徒は、クシャール先生と英語で会話することで、伝わっているんだなあと実感することができます。
授業終了後、生徒にクシャール先生の印象を聞いてみると、異口同音に「ユーモアがあり、面白い先生。明るくて話しやすいです。」という答えが嬉しそうに返ってきました。
逆に、クシャール先生に生徒の印象を聞いてみると、「すごくいい子たち。最初は緊張していましたが、今では、先生先生と話しかけてくれるようになりました。でも、あえて日本語ではなく、英語で返すようにしています。」
クシャール先生は、すでに、頼りになる人気者になっているようです。
ALTのMr Darienの紹介
デリアン先生は、アメリカ、テネシー州出身の26歳です。日本には4年間住んでおり、3年前から、足利高校のALTとして、勤務しています。
そこで、9月8日(火)2時間目の「中学3年1組の英語」の授業(川俣先生)を見学しました。デリアン先生の3年1組の最初の授業です。
この時間は、デリアン先生を紹介するとともに、楽しく英語を学べる素敵なプログラムを川俣先生が用意してくれていました。
名付けて、「アタック25」でデリアン先生にアタック!(すいません。勝手に名付けました)
ゲームのルールは、生徒は4人1組のグループとなり、順番に、白板に書かれた25の番号を1つずつ選んでいきます。例えば、15番を選ぶと、川俣先生が独自に作成したデリアン先生への15番のクエスチョンを読み上げます。「Where are you from?」生徒は答えを予想して手を上げて英語で答えます。デリアン先生が正解か不正解か答えます。正解すると、そのグループは15番のマスを獲得します。これを順番に繰り返し、縦・横・斜めのビンゴを目指します。
ちなみに、川俣先生が用意していた質問には、このようなものがありました。
「Which do you like better short hair or long hair ?」
「Who is your favorite singer ? 」
「When you are JH student, which club did you belong to ? 」
また、質問がブランクの番号もいくつかあり、その場合は生徒が質問を考えて、直接デリアン先生に質問します。例えば、生徒はこんな質問をしました。
「Do you have a girl friend ?」
こうして、楽しい時間はあっという間に過ぎ、デリアン先生と生徒との距離も縮まりました。生徒たちから「デリアン先生は明るくて親しみやすい。これから楽しくなりそう。もっと来て欲しい。もっと会いたい!」といった声が聞かれました。
また、授業終了後、生徒たちに、今日の質問の中で一番興味を持ったものは何?と聞いたところ、女子生徒は全員「Girl friend!」 と答えていました。
一方、デリアン先生に生徒の印象を聞いてみると、「すごくいい子たち。答えがわからなくても何度でもトライしてくる。授業に興味を持ち、楽しんでいるのが印象的。」と答えてくれました。
高3「フードデザイン」の授業見学
今日は、「コロッケとコンソメスープ」です。
今回はコロッケなので、衣を付けたり、油で揚げたり、一気に難易度が上がったような気がします。
まずは、コロッケの材料であるジャガイモ(皮をむいて茹でる)とタマネギ(みじん切り)、コンソメスープの材料のにんじん・タマネギ・セロリ・インゲン(1cm角切り)を準備します。
次に、コロッケの材料のタマネギとひき肉を炒めます。炒める手つきもだんだん堂に入ってきました。
茹でたジャガイモを炒めたタマネギ・ひき肉とよく混ぜ、形を整えたものに衣をつけていきます。この時、衣をつける順番が今回のポイントの一つだそうです。
油の温度は180℃、温度計を使って計測します。コロッケを油に入れる時、油がはねないようにするのも、今回のポイントです。
並行して、コンソメスープもつくっています。コロッケも完成です。使い終わった油は、「固めるテンプル」の粉末を入れて固めます。固めると生ごみとして捨てることが出来ます。
さて、いよいよ試食です。この瞬間のために、生徒たちは頑張ってきました!
皆、出来栄えには自信がありそうです。
最後に今回の感想を聞いてみました。
「油で揚げるのは初めてでしたが、やってみるとそれほど難しくはありませんでした。」「難易度は、3段階の2くらいです。」「コロッケがこんなに簡単にできるとは思いませんでした。」「おいしくできました!」
どの生徒からも満足そうな答えが返ってきました。毎週、火曜日の4時間目の調理室には、幸せな雰囲気が溢れています。
旭城祭~野球部招待試合
3年生が引退した本校の野球部は、1,2年生で7名となりましたので、足利清風高校との合同チームを組むことになりました。本日は、宇都宮東高校(壬生高校との合同チーム)と矢板東高校を招待し、県立中高一貫教育校3校での練習試合を行いました。
試合は、9時少し前から、「佐野高・足利清風高合同チーム」対「宇都宮東高・壬生高合同チーム」の対戦から開始しました。空には秋を思わせる雲が見られましたが、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や気圧の谷の影響で、すぐに厚い雲が垂れ込めてきました。
3試合目の「佐野高・足利清風高合同チーム」対「矢板東高チーム」の対戦は、3時過ぎに雷雨のため8回で終了しました。来週末から、新人大会が始まりますので、各チームとも真剣に取り組んでいました。
なお、新人大会では、本校(足利清風高との合同チーム)は、9月12日(土)に足利工業高と対戦します。
身近な風景 ~セミの抜け殻調査③
(これまでの復習)
本校の前庭ではセミの鳴き声がうるさいほど聞こえます。特に、ミンミンゼミです。
そこで、前庭でセミの抜け殻調査を行ったところ、意外にも、ミンミンゼミの幼虫の抜け殻は少ないことが判明しました。9月1日までの抜け殻の写真を見れば、一目瞭然ですね。なぜ、たくさん鳴いている(=成虫は一定数存在する)のに、幼虫の抜け殻が少ないのか、これが「ミンミンゼミの謎」です。
<アブラゼミ> メス112、オス107、計219
<ミンミンゼミ> メス6、オス6、計12
アブラゼミとミンミンゼミの中で、ミンミンゼミの占める割合(ミンミン率)は、約5.2%でした。さすがに、少ないですね。
今回、その謎を解く鍵を発見しました! 以下に紹介します。
私は、「セミの成虫は、羽化した場所だけで生活するのではなく、ある程度の範囲(生活圏)で生活している」という仮説を立てました。
つまり、成虫は空を飛べるので、他から佐高の前庭まで飛んできて、そこで鳴いているのではないか、ということです。
さて、佐高の周囲の状況を見てみましょう。西隣には、朝日森天満宮の周囲の森(鎮守の森)が広がっています。そこからも、ミンミンゼミの鳴き声が盛大に聞こえてきます。
(yahoo 地図を使って加工しました)
距離にして50~100m程ですので、セミが飛んでくることも可能なのではないかと推測しました。そこで、朝日森天満宮の境内で、セミの脱け殻調査(9月1日の夕方)を行いました。
探してみると、ここでも抜け殻は見つかりました。
時間にして10分程度の調査でしたが、妙なことに気づきました。
「ミンミンが多い!」
アブラゼミとミンミンゼミの幼虫の区別は、触覚の太さなどで見分けることができます。最初は実体顕微鏡を使っていましたが、最近は、肉眼でパッと見て大体わかるようになってきました。しかし、持ち帰って実体顕微鏡で確認しました。結果は以下の通りです。
アブラゼミ23、ミンミンゼミ13。 ミンミン率は36%
わずか10分程度の簡易的な調査でしたが、佐高の前庭のミンミン率5%に比べると、朝日森天満宮のミンミン率は圧倒的に高いです。しかも、両種のメスの数は同数でしたので、ミンミンゼミのオスの数は実際はもっと多い可能性もあります。
これらのことから、朝日森天満宮で羽化したミンミンゼミが、佐高にも飛んできて鳴いている、という仮説に対する、一つのエビデンス(証拠)を得ることができました。しかし、実際のところは、これで証明できたわけではなく、せいぜい仮説が否定されなかったというレベルですので、さらなる調査が必要となるでしょう。次回の報告ができるよう、次の一手を考えてみます。
本校では、全員がテーマを決めて課題研究を行っていますので、私もやってみました。セミの抜け殻をきっかけに、いろいろなことがわかってきましたが、正解は一つとは限りません。失敗もあります。
でもそれが研究の面白さであることは言うまでもありません。
皆さんも楽しんで課題研究をやりましょう!
こうした体験は、社会に出ても必ず役に立ちます。
中2理科(実験・観察レポート)
見学した授業は、8月24日(月)の3,4限目が連続で行われました。本校では、理科は各学年とも2時間連続の授業があり、じっくりと実験・観察、レポート作成等に取り組むことができます。また、本校には、一人一台、新しい顕微鏡が用意されているのも魅力です。
この日の実験・観察は、「植物と動物の細胞のつくり」で、植物と動物の細胞のつくりを顕微鏡で観察して、共通点や相違点を見つけることがねらいです。
さて、附属中生は、どんな風に実験・観察に取り組み、「実験・観察レポート」を仕上げるのでしょうか? 今回は、「実験・観察レポート」の内容にも注目してみたいと思います。
実験観察の材料(対象)は、タマネギ、オオカナダモ、ヒトのほおの内側の粘膜です。
タマネギとオオカナダモは、まず、水で封じたプレパラートで観察しました。
下の写真は、生徒が観察している顕微鏡の接眼レンズに、デジカメを押し当てて撮影しました。
水で封じたタマネギの細胞とオオカナダモの細胞
次に、酢酸オルセインを1滴たらし、5分間染色したものです。
タマネギは、核が赤く染まっていますが、オオカナダモの方は、葉緑体が多いため、はっきりと核を見つけることが難しかったようです。生徒たちは、これが核ではないか、というものを見つけた人の顕微鏡を見せてもらっていました。ところで皆さん、どれが核かわかりますか?
こちらは、ヒトのほおの内側の粘膜の細胞です。一つの細胞に一つの核が、しっかりと赤く染まっています。細胞壁はなく、細胞同士が細胞膜を境に隣接しています。一つの細胞にたくさんの核があるわけではありません。
こうした実験・観察から、生徒はレポートを作成して提出します。
こんな感じです。
生徒は、実験・観察の結果や考察について、とても丁寧に書いています。
今回は、2年1組全員分のレポートをお借りし、じっくり読ませてもらいました。
あまりに素晴らしかったので、一人一人にコメントを付け、返してもらいました。
以下に、2年1組の約3分の1の生徒のレポートを紹介します。(本人たちには了解済みです)なお、たまたま、1組の授業を見学しましたが、他のクラスも同様です。
実験観察レポート(2年1組).pdf
(追記)
多くのレポートでは、オオカナダモの細胞は、酢酸オルセインで染色しても、核が見つからなかった、ということが書かれていました。
そこで、どうすれば、オオカナダモの核を染色することができるかを、リサーチクエスチョンとして、放課後、ミニ探究学習を行いました。
通常は、オオカナダモの葉に、酢酸オルセイン溶液を1滴たらし、5分間ほど、静置します。しかし、これだけだと、こんな見え方でした。
赤丸の中に見えるのが、核ではないかと思いますが、これを見つけるのは確かに難しいですね。そのとき、実習助手の田所さんが、湯煎すればどうでしょうか?という提案をしてくれました。湯煎とは、酢酸オルセイン溶液と、オオカナダモの葉を入れた小さなビーカーをお湯を入れた大きめのビーカーに入れて、暖めることです。染色は化学反応ですから、暖めると染まりやすくなります。早速やってみました。
これで、5分間湯煎します。
さて、こんどはどうでしょうか?
これなら、核を見つけられますね。明らかに染まり方が違います!
*実験・観察というのは、例えば、「こうすれば核が染まる」と教科書に書いてあったとしても、その通りになるとは限りません。むしろ、うまくいかないことの方が普通です。授業では、うまく見ることができなくても、条件や方法を変えれば、うまくいく、ということがよくあります。実は、それが科学の面白さでもあります。
つまり、うまくいかなかった、うまく見えなかった、ということを経験することの方が、科学は発展するのです。授業中の実験や観察でも、うまくいかなかったことを正確に記録し、その理由を考えてみることの方が、はるかに重要であると思います。
皆さんの「実験・観察レポート」には、そういうことがきちんと書かれていることが、素晴らしいなと思いました。
特にありません。