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中学校第3学年保護者会報告
6月27日(火)、中学校第3学年 心の健康教室・保護者会を開催しました。
心の健康教室
一般社団法人福祉コラボちむぐくる とちぎステップ家族相談室室長の渡邉厚司先生にお越しいただき、思春期・青年期の子どもへ親ができることについてお話をしていただきました。現代社会は「個人化」「能力主義」が進み過ぎており、言葉を変えれば「優しさの失われた世界」であり、自分が等身大の自分になっていく思春期・青年期の子どもたちが安心して揺れ動くことのできない状況であると説明がありました。
わたしたちができることは、「問題」と「課題」を分けること(限界設定を見極める)、自分の役割を点検・整理すること(固着、見えない役割、見えないルール、身動きの取れない役割から降りる)、誰の課題か?という視点を持ち点検・整理すること、バウンダリー(心理的境界線)を置き互いを尊重すること、ギフトという捉え方・肯定的意味づけのメッセージをもつこと、自分自身を大切にすること(わたしがまず孤立しない)であり、子ども自身の「わたし」の育みを支え応援していくことだと話されていました。それは何気ない会話の中で「ありがとう」「嬉しい」「ごめんね」を親も子も伝えられることだったり、夕ご飯の時に子どもの話をよく聴いて気持ちを肯定することだったり、いますぐにできることです。もしも子どもが落ち込んだり、深く傷ついたことがあっても、その感情や気持ちに言葉や名前を与えて、否定せずゆっくりと受け入れること、それが自分自身になっていくことだと理解していける、安心して揺らぐことのできる思春期・青年期を過ごせるように、わたしたち保護者は大きな心で子どもと向き合っていきたいと思いました。
保護者会
まず、保護者代表挨拶にて学年部よりチーム矢東PTAがどんなポリシーで活動しているかをお話し、教頭先生より自己管理能力についてお話をしていただきました。
次に、小池先生より学習習慣・自分を知ること・今だからできる学びなど学習面について、加藤先生から家事を一つ以上行う、朝食・夕食は家族と食べる、スマートフォンの使用については家庭内でルールを設けるなど夏休み中の生活面についてお話をしていただきました。
加えて、高校進路指導部の山木先生から大学でのコンピテンシーに係る動きについて、お茶の水女子大学にコンピテンシー育成開発研究所が2022年4月から開設され、世界的に従来の学問中心の教育からコンピテンシーの育成を重視した教育に移行が見られているとお話がありました。高校進学までに身につけて欲しいこととして、長文を読める力を身につける、読書をする、きちんと睡眠をとる(記憶の定着)、運動をする(免疫力を上げる)、全教科真摯に学ぶ姿勢を持つことを挙げられていました。
最後に、学年主任の鈴木先生からEEO(English express online)、修学旅行、卒業アルバム作成、矢東高校一日体験学習についてお話がありました。実は、教頭先生の後に一度お話していた鈴木先生から「5回目の保護者会ですね」と言葉を掛けられました。1学年のときからずっと学年主任をしてくださっているからです。「1回目の保護者会でお話した子どもたちに育ててほしい3つのことを覚えていますか?」と投げかけられ、わたしは即答できませんでした。それは、「判断力・感謝の気持ち・自尊感情」の3つです。まさに、心の健康教室で渡邉先生が話されていたことと保護者会で先生方が話されていたことが集約された言葉だと思いました。中学校卒業までの残り9ヶ月、子どもの成長を見守りながら、自分の意識の持ち方や知識をアップデートしていきたいです。
保護者会で、司会進行・受付・保護者代表挨拶・写真撮影にご協力くださいました保護者の方々、ありがとうございました。またみなさんと協力して、次回の保護者会も行なっていきたいと思います。