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第60回関東地区高校PTA連合会大会群馬大会 大会宣言文

 第60回関東地区高校PTA連合会大会群馬大会の大会宣言文を以下の通り掲載いたします。

大会宣言文

 近年社会を取り巻く環境は、少子高齢化、価値観の多様化、環境問題の発生、社会のグローバル化などにより、国内外において急速に変化し、また東日本大震災や原発事故に伴う未曾有の災害を受けて不安定化しており、青少年が夢を持ちにくくなっています。
 教育においては、子どもの規範意識や道徳心、自律心の低下が指摘され、学ぶ意欲や学力・体力も低下しつつあり、また併せて家庭や地域の教育力の低下等の多くの課題が指摘されています。
 国においては、これらの問題に計画的に対応するため、平成20年に教育振興基本計画が策定され、今後10年間を通じて目指すべき教育の姿が明らかにされました。
 この計画では、社会全体で教育の向上に取り組むこと、個性を尊重しつつ、能力を伸長して、社会の一員として生きる基盤を育てること、知性豊かな人間を育成すること、子どもの安心・安全の確保と教育環境を整備することが挙げられています。
 学校では、これらの計画を具現化するため、「知・徳・体のバランスのとれた力」すなわち「生きる力」を育むことを理念として、新学習指導要領は平成23年度から小学校で、平成24年度からは中学校で、それぞれ全面実施され、高等学校では平成25年度から、年次進行で実施されつつあります。
 その目標は、確かな学力、豊かな人間性、健康や体力に培われた、たくましく生きる力の育成にあります。更に、子どもたちの成長には、家庭での日常生活を含めたきめ細かな指導・援助を基盤として、地域で多くの大人と触れあい、その中で様々な学びを体験できる環境整備など、地域の教育力の向上、地域の連携した子育て環境づくりが求められています。「学校・家庭・地域社会」の相互の連携・協力が益々重要になってきており、PTAの果たす役割は大きなものがあります。
 このような中、平成26年(2014年)7月、関東地区高等学校PTA連合会大会群馬犬会が、「水と緑と詩のまち」前橋を中心に、関東地区各県から集まった3,000有余名の会員により開催され、学校教育の充実と発展のため研究協議することは極めて意義深いものがあると考えます。
 私たちは、ここに本大会のメインテーマ「育てよう 若人のたくましく生きる力を~若人のためにPTAの連携の風を起こそう~」の主旨を踏まえ、健全で心豊かに、たくましく生きる青少年の育成を目指し、学校・家庭・地域社会がお互いに連携協力する活動を推進し、次に掲げる事項の実現のため、組織を挙げて邁進することを宣言します。


一 命を大切にし、マナーやルールを守り自他を思いやる青少年を育成する

一 健康な体を育て、生徒の個性や能力を伸ばす教育を支援する

一 一人ひとりの夢を育み、その実現を援助する教育を支援する

一 学校・家庭・地域社会が連携して、青少年の健全な育成を推進する

一 情報機器の機能・特性を認識し、適正に使用できる青少年の育成を推進する