2024年8月の記事一覧
校内研修おじゃまします!(R6調査研究〈小・中〉) 取材記録①
研究協力校を当センター指導主事が訪問し、校内研修を見学・取材する取組が始まりました。6月から8月までに取材した四つの学校では、和やかな雰囲気の中で、先生方が和気あいあいと意見を交換しながら、熱心に研修に取り組んでいる様子が印象的でした。
今後も、取材した学校の校内研修の様子などを、本通信を通じてお伝えしていく予定です。お楽しみに。
○芳賀町立芳賀南小学校 6月14日(金)
外部講師と授業者による授業後の振り返り
参観者による授業研究会での意見交流
○宇都宮市立御幸が原小学校 7月8日(月)
市教委の事業を活用した外部講師による講話及び協議
○日光市立湯西川小中学校 7月23日(火)
教職員によるショートエクササイズでスタート
「授業動画を用いたリフレクション」について共通理解
○那須烏山市立南那須中学校 8月1日(木)
学力向上コーディネーターによる「S-P表の分析方法」について聴講
グループワークによるS-P表を用いた調査結果の分析
令和6(2024)年度 小・中学校における教員の資質・能力の向上に関する調査研究(小・中)学習会
今年度、小・中学校を対象に取り組んでいる調査研究のテーマは、「教員の資質・能力を向上させる校内研修の充実」です。個人及び組織としての指導力の向上を図る上で、校内研修は重要な機会であり、特に所属する組織が自律的に行う研修が果たす役割は大きいと思われます。そこで、校内研修の在り方について調査研究を行い、その成果等をまとめた資料を作成する予定です。
7月19日(金)には、玉川大学大学院教育学研究科教授の久保田善彦先生を招き、「教員の資質・能力の向上に向けた授業研究の在り方」をテーマに指導主事対象の学習会を実施しました。参加者は、当センター職員と市町教育委員会及び教育事務所から参加を希望した指導主事でした。
前半は、近年の教育施策とキーワードを確認しながら、「協働的な学習とは何か」、「学びを委ねるとはどういうことか」など、事例を交えて詳しくお話を伺うことができました。後半は、授業研究会に焦点を当て、「なぜ、授業研究会が必要なのか」「なぜ、子どもを見とるのか」等について、参加者も一緒に議論をしながら、考えを深めることができました。特に心に残ったのは、「授業研究で試されているのは、授業者の授業力ではなく、参観者の授業を見取る目である」という内容でした。
校内研修の主となるのは「授業研究」であると思われます。その在り方等について、本調査研究の途中経過等を含めて、学校現場の先生方に資する情報を発信していきたいと思います。