今日、一番はやく登校した生徒 ~12月27日(水)編~

 7時10分。体育館1階の入口に一人の男子生徒がいた。手には、バドミントンのラケット。スポーツウェアに身を包んだ彼は、1年次Ⅱ部の生徒だ。

「8時半に集合です。予定より早い両毛線に乗って登校しました。」

冬休み。この機会を利用して、合同練習会が開かれる。体育館2階のアリーナには、県内の定時制通信制の高校6校のバドミントン部員が30名近く集まる。

中学1年の時にバドミントンを始めた。「定通総体」のバドミントン大会では、初戦敗退。決して強くはないと自覚している。でも、バドミントンは大好き。一緒に、練習や大会に臨む仲間もいる。
    


 小山市内の中学校の出身だ。中学3年の後半、一時的に学校に足が向かなくなった。そんな折に、
〝学悠館〟を紹介されて受検することになった。入学後の出席率は、ほぼ100%。HR担任やクラスメートとの相性もいい。「数学が少し……。でも、国語総合スタンダードの授業が楽しくて仕方がない。」と語る。

環境美化委員の仕事や、文化祭「出藍祭」のHR展示の装飾では、自分の役割を誠実に果たした。

    

 

彼は、〝4修〟を希望している。〝学悠館〟でゆったりと学びたいと話す。進路は、模索中。

「これからじっくりと将来を考えていきたい。と語る。

 

信頼し合える人びとに支えられて、少しずつ成長していく。

 

また一人、たくましくなっていく学悠館生と巡りあった。