2016クリーン学悠館運動(第1回)

 6月17日(金)の8時限目に本年度第1回のクリーン学悠館運動を実施しました。
    
【自主的に参加してくれた生徒と先生方とで一緒に取り組みました】
 本校は、通常日課の中で「清掃」の時間をとることができません。日頃は、授業の中で簡単な清掃を実施しています。しかし、それには限度があるので、年に数回、生徒に呼びかけて、教員とともに清掃活動に取り組んでいます。
 今回は、本年度の第1回になります。18日は、定時制通信制総合体育大会なので、部活動に取り組まなければならない生徒も多くいましたが、それでも、多くの生徒が自主的に、そして、積極的に参加してくれました。来週から中間テストが始まります。学校内をきれいにして、すがすがしい気持ちでテストに挑むことができると思います。
   
  【中間テストを控えて、教室がきれいになりました】
 日本では、多くの学校で生徒による掃除が行われていますが、ある調査結果によると、いわゆる生徒が掃除を行う国は34.3%、掃除の専門家に任せている国は58.1%だそうです。生徒が掃除を行う国は、東アジアに集まっており、これは、仏教、特に禅宗の影響が強いためだそうです。
 日本の学校は江戸時代に寺子屋として始まり、お寺が教育を担っていたため、掃除が心を清める精神修養として重視されたようです。このような精神主義的傾向に対して、専門家にゆだねている国は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどの西欧に加え、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどの北米・中南米、トルコ、イラン、イラクなどの中近東、オーストラリア、ニュージーランドなどのオセアニアだそうです。これらの国では、学校は勉強するところと割り切った学校観があり、掃除などのしつけは家庭でするという分業が確立しているそうです。
 いずれにしても、掃除を行うことは、協力・協働の作業をとおして、汚い部分が美しくなるという達成感を実感できる貴重な場面でもあります。再度、家庭も含めて、学校や街中といった公共の場でのゴミのポイ捨てや汚すこと、さらには掃除をすることの意味など、エチケットについて考えてほしいと思います。