図書館:「たっちゃんの新聞記事にひと言」へのお礼と称賛

 『図書館だより』2月号の中に、図書館の担当者から「たっちゃん」に心を込めたお礼の言葉と称賛の声が寄せられています。この生徒は、入学した時から4年間、切り抜いた新聞記事にコメントをつぶやく図書館の名物コーナーを休まず続けてきました。図書館の入口付近に模造紙を何枚も貼って、〝壁新聞〟のようなスタイル。ホットな情報の提供と感想が記されていきます。廊下を通る皆さんは、思わず足を止めて読み入ってしまいます。また、数々の切り抜きとそのコメントはファイルにまとめられ、書棚にも配架されています。
 彼自身のライフワークであるかのように毎日、淡々と黙々と新聞を広げる姿は、図書館の当たり前の光景になっていたそうです。このコーナーの呼び名は、「たっちゃんの『新聞記事にひと言』」。「4修生」を選んだ彼は、3月にめでたく卒業を迎えます。
  


 ~『図書館だより』2月号より(一部抜粋)~

 

 きっかけは「日本経済新聞ありますか?」といって図書室に入ってきたこと。この生徒が、その後、毎日、新聞を読みに図書室にやってくるようになりました。これが「たっちゃん」との出会いです。 

いつの間にか、気になった記事のコメントを書いてくれるようになり、それを廊下に掲示したら、楽しみに読みに来てくれる生徒や先生が増え、掲示の手伝いをしてくれる生徒が毎年いて、もったいないので、その記事をスクラップにして館内に展示したら、小論文の参考にしている生徒が増えました。

いつの間にか「つながり」をあちこちに作り上げてくれたことに、今更ながら驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。特別なことじゃない・・・けれど、誰にでもできることじゃない。

 4月から、図書館に「たっちゃん」の姿が見られなくなるのはさみしい限りですが、学悠館高校の図書室で育んだ山のような英知と言葉、多様な見方や考え方を心の糧として社会で活躍してくれる人材として育ってくれることを期待しています。まさに、学悠館高校図書館の「キラビト」です。