今日、一番はやく登校した生徒 ~5月11日(木)編~

 7時25分。すでにジャージ姿になって、その生徒はテニスコートに立っていた。彼は、2年次生。ソフトテニス部顧問のNコーチに「朝練」を申し出て、始業時間の90分以上前に登校したのだ。

「深いところで相手を動かす」

「短いボールだと、相手に動かされる」

Nコーチに反応して、ひたすら1対1の練習が続く。


   



彼は、足利から通う。実は、中学時代は年間100日以上の欠席があった。顧問や友人との出会いが彼を変えた。おかげで1年次は、皆勤だった。

 

「学校が楽しいし、テニスも大好き。友だちとも話せる。数学も好き。」

 

彼は、もともとテニスが好きだった。始めたのは、中学1年。しかし、豊富な練習経験も、目立った戦績もない。決して、上手なほうではなかった。でも、今の彼は違う。

 

「全国大会をねらう!」

 

学悠館に入学してから地道な練習を続け、やがて技術も、心も、成長させていく。また一人、たくましくなっていく学悠館生と巡りあった。