定時制:理科の実験・観察がおもしろい④ よく飛ぶ紙飛行機

 定時制では、〝理科〟学校設定科目として「自然科学入門」が開講されています。この講座の校内の呼称は、「たのしい科学」。身の回りの不思議について、科学の基本的な概念や原理・原則を実験によってわかりやすく学習する科目です。令和2(2020)年度は、午前・午後・夜間にあわせて3講座が開講されています。
 「自然科学入門」ntの前回の授業では、空飛ぶタネ『アルソミトラ』(インドネシアに生息するハネフクベ)の構造について学習。この植物は、熟して割れた果実からグライダー状の羽根を付けた種子が落下・飛散します。この仕組みを考察しました。

 さらに、航空機に働く4つの力(重力・揚力・抗力・推力)についても学習。これらの釣り合いがとれている時に一定の速度で飛行できることを知ったことから、今回は「よく飛ぶ紙飛行機」を作成して飛ばすことになりました。
  

 紙飛行機の飛ぶ原理を考えながら、折り方をさまざまに工夫しました。続いて、ケント紙を素材とした飛行機(グライダー)づくりにチャレンジ。型どおりにハサミで切ったり、糊で接着したりして、丁寧に製作していました。
 生徒の皆さんは、作成した後にアリーナ(体育館2階)のステージに集合。さっそく実際に飛ばしてみました。飛行距離・飛行時間・バランス・飛び方の特徴も、ワークシートにしっかりとメモしていました。
  

 

 生徒の皆さんは、機体を調整して何度も飛ばしていました。 滑空する距離や時間が長かったのかもしれません。時折、アリーナの中に歓声が響いていました。