第4回寺子屋みらい:「音」にまつわる裏話にびっくり!

 9月28日(土)、午前10時から第4回寺子屋みらい「映像は音の効果で完成する」が行われました。今回は、駿河台大学による「出前授業」として実施。メディア情報学部教授の大久保博樹先生をお迎えし、映画やドラマなどに挿入される「音」について講話をいただきました。
 映像の中で実際の音だと思っていたものが実は効果音で作られた音だと知って、講話を聞いていた皆さんはとても驚いた様子でした。

 

 例えば、海の波の映像。
 多くの人は、撮影の際に収録された音が映像とともに使われると思っているようです。しかし、多くの場合、音は“別録り”だそうです。録音した音をそのまま使うと、ノイズなどの不要な音が入ってしまい、波の音が聞きにくくなるそうです。そこで「音響効果技師」という音作りのプロが、波の音を作って映像にあわせるのです。波の音は、「波笊(なみざる)」という手作りの道具を使って作られているとのことでした。
 

【実は映像作りには「音響効果技師」という音作りのプロが存在する!】


 雨の音は、団扇(うちわ)におもりを沢山ぶら下げた道具を使って作っていたり、『スター・ウォーズ』でライトセーバー(光の剣)がぶつかる音はブラウン管のテレビと磁石を使って作っていたりするなど、とても驚くことばかりでした。

講話の予定時間は、90分。ついつい夢中になり休憩時間を返上して聞き入るほどに興味深い話でした。

 

【熱心に聞き入る参加者たち】

 

~参加者の感想~

登場人物やその演技だけではなくて、環境音などにも注意して見てみようと思いました。(3年次生・Ⅲ部)

映画の効果音や音楽には、とてもたくさんの時間や人が関わっているのだと思いました。(3年次生・Ⅰ部)

音を作るという分野を詳しく知ることができました。また、映像制作における環境音の意義を理解できました。(1年次生・Ⅰ部)