国際理解講演会 ~今日からできる国際協力~

 1月29()、LHRの時間に国際理解を深めるための講演会が開催されました。Ⅰ部(午前)・Ⅱ部(午後)は4時限目にアリーナで、Ⅲ部(夜間)は9時限目に会議室でそれぞれ行われました。
 この講演会は、毎年この時期に「国際交流を果たす個人や国家の役割を正しく認識するとともに、国際理解を通して異文化を知り、自国の良さに気づく」ことをねらいとして実施されています。

 講師には、大竹恵実様をお迎えしました。先生は、JICA青年海外協力隊の一員として、ラオス国ビエンチャン市の病院で母子保健向上のために助産師として活動。今日の講演会では、この時の経験をふまえて、学悠館高校の生徒のためにお話いただきました。演題は、『今日からできる国際協力』でした。
 


 ラオスの病院で助産師として働くと、そこは劣悪な環境でした。まずはこの改善を図りたいと考えたそうです。日本の医療などの知見をラオスの皆さんに伝えたいと思っても、最初はあまりうまくいかなかったとのこと。やがて協力的な態度へと変化を遂げ、一緒に取り組んでもらえたそうです。自分がしてほしいことを誰かにしてもらうのではなく、相手のことをまず知ってから協力して取り組む姿勢が大切だと語っていました。
 「皆さん、今日の話を家族や友だちにぜひ話してください。誰かと話すことが、国際理解の始まりです。」と、大竹先生は締めくくっていました。


  


【4時限目・アリーナ】            

  
【9時限目・会議室】


〔生徒の感想〕

3年次(Ⅲ部)・女子生徒

 登校する時やアルバイトに行く時に公共交通機関を利用する。気がついていないだけで、自分の周りに障がい者・妊婦の方々がたくさんいる。席を譲ってあげられるように心がけたい。

2年次(Ⅰ部)・女子生徒

 『母子健康手帳』は、カルテ代わりになったり、イラストの説明が記されていたりした。とても大切な手帳だと再認識した。

2年次(Ⅰ部)・男子生徒

 今の自分が海外の難民の方々を助けるために、出かけていくことは難しい。しかし、募金したり、支援物資を送ったりすることならすぐにでもできる。

2年次(Ⅲ部)・男子生徒

 みんなに任せっきりではなく、まず自分が動いて他人を幸せにできるような人間になりたいと感じた。

1年次(Ⅰ部)・女子生徒

 誰かと協力することで最後までなし遂げることができる。これからは、今まで以上に友だちと力を合わせていたい。