東日本大震災から10年 ~あの日の学悠館、語り継ぐことの大切さ~

 今日、東日本大震災から10年を迎えました。学悠館高校では、この震災で犠牲となられた方々に哀悼の意を表すために半旗が掲げられました。

 

 学悠館高校では、自然災害から生徒の皆さんを守るために、避難訓練やJRC部の活動をはじめとした防災教育が実施されています。安全安心な学校生活を提供するために、さまざまな教育が日常的に展開されています。

平成30(2018)年度には、「学校安全総合支援事業」の指定を受け、学校安全の推進を図るための取組が行われました。また、この年には、“緊急地震速報”の発報端末が導入され、いち早く校内にいる皆さんに緊急地震速報を伝えるシステムも整いました。


 大震災から10年の節目となったのを機に、当日、校内にいた3人の先生方に振り返ってもらいました。

  

【半旗の掲揚[令和3(2021)年3月11()]】    【帰宅困難者のために体育館開放[平成23(2011)年3月11()]


K先生(地理歴史科・公民科)
 東日本大震災から、今日で10年となりましたが、10年前の3月11日、仕事中に教員室が大きく揺れたことを思い出します。あの大震災の教訓を生かして、日頃から、HRや現代社会などの教科指導においても、地震への備えなどの防災教育を行ってきました。今後も教員・生徒共に安全・防災の意識を高めていきたいと思います。

T先生(国語科)
 校長室で、鈴木良弘先生(第3代校長)に、次年度の学習指導の方針について提案していました。まもなく校舎が揺れ出し、初めは弱い地震だなと高をくくっていました。ところが、やがて校舎全体が大きく揺れ、まるで船に乗ってでもいるかのように感じたのを覚えています。事務室の警報器類が、いくつも鳴っていました。昨日のことのようによく覚えています。
 大震災で学んだ教訓がたくさんあります。これを語り継ぐことが何よりも大切だと考えています。生徒や同僚職員の皆さんに、当時の校内の様子を伝えるとともに、安全・安心な学校づくりを心がけています。

O先生(理科)
 あの日、教員室で執務中、緊急地震速報が響き渡りました。長く大きな揺れに、テニスコート横に全員避難。鉄道の架線柱も大きく揺れているのを、不安な面持ちで眺めていたのを思い出します。
 未曾有の甚大な被害でした。7月には発災2年前から防災活動に取り組んできたJRC部の生徒の発案で、がれき撤去ボランティアのため被災地に赴きました。
 それを契機に、被災地ボランティアや研修、JRC部では防災講座・出前講座を企画し、地域の方と共に学び、防災を広める活動を続けています。生徒と共に、この教訓を風化させないよう、多くの方に伝える活動を継続していきたいと思っています。

  

【体育館で一夜を明かす[平成23(2011)年3月12()]】                                                                                 【“緊急地震速報”の発報端末】