今日、一番はやく登校した生徒 ~5月18日(木)編~

7時25分。始業時間まで90分以上もある。
すでにスポーツウェアに着がえた女子生徒が教員室を訪ねてくる。

「アリーナの解錠をお願いします。」



彼女は、両毛線で通うⅡ部(午後)の2年次生。女子バスケットボール部に加入して、ちょうど1年になる。実は1年前、高校に入ってまだ間もない1か月間ほど、何となく学校から足が遠のいていた。

 その時、女子バスケットボール部の顧問と出会った。そこから、この生徒の成長の物語が始まった。





彼女は、センタープレーヤー。たった1年で、基本的なプレーをマスターし、さらに上達しようと努力を続けている。

ゴール下で受け取ったボールを振り返ってシュートする。だが、足の軸がブレる。練習を重ねて修正しようと、同じ動作を繰り返す。




ボールに向き合う時間が増えるほど、ますますバスケットボールが好きになっていく。

顧問は、28年度で大きく成長した(心に火が付いた)生徒の一人として、彼女の名前を挙げていた。「元気が取りえ。チームでは、ムードメーカー的な存在でもある。」

 

ひたむきに努力するこの女子生徒への仲間からの信頼は篤(あつ)い。 

 

 また一人、たくましくなっていく学悠館生と巡りあった。