今日、一番はやく登校した生徒 ~11月11日(土)編~

 7時15分。エントランスホールに一人の女子生徒がいた。Ⅰ部1年次生だ。

「4階まで上がっていいですか?」

マンガ研究部の展示コーナーに向かいたいという。昨日の準備作業で、まだ途中だった「ラミカ」を早く制作したいらしい。

〝出藍祭〟が、とっても楽しみ。気持ちがうきうきしていて、いつもより早く家を出ました。」

明日、1112()は、学校祭〝出藍祭〟の第2日。4階の悠友ラウンジが、マンガ研究部の発表の場。すでに2枚の大型パネルの両面に、丹精込めた作品が掲示されている。


 中学生の時に美術部に所属したのを機に、絵心が目覚めた。学悠館高校に入学してからは、「マン研」に。仲間とともに、毎週火曜・木曜の8時間目に活動している。

7時30分。来春、学悠館高校を卒業する部長がやって来た。しばらく談笑が続く。

「キャラクターがかわいらしくて、目にもちゃんと光が入っている。背景もマッチしている。」
「先輩、ありがとうございます。」


両毛線を利用して登校する彼女は、定期代を自らアルバイトして捻出している。午後6時から3時間、地元のスーパーで働いている。

「国語の授業が大好き。」とほほ笑む。学業とアルバイトの両立を図りながら、成長していく。「将来は調理師になりたい」と話す。夢は、大きくふくらんでいく。

 

また一人、たくましくなっていく学悠館生と巡りあった。

 

*ラミカ = ラミネートカード