『私と学悠館…毎日が充実しています!』 第2回[その2]

「自分に、いる意味なんてあるのだろうか。自分は必要とされているのだろうか。」


 漫然と過ごす彼女に学悠館への進学を勧めたのは、学悠館の卒業生でもあるお姉さんだった。

 「学悠館はイイ! 自分の目標を自分で決められて、自分のやりたいことに専念できる。」

 〝自分にできることを、見つけ出したい!〟―― 背中を押された彼女は、大きな決意を抱いて、学悠館に入学したのだった。

  


 彼女は、自然科学部とJRC部に所属。仲間と充実した日々を過ごしている。

 「高校時代は、私の人生の“転機”だったと思います。授業でも部活でも、何かを試してみて、失敗しても成功しても、必ず、褒めてくれる誰かがいる。自分にも価値があると、信じてくれる誰かがいる―― つらいつらいと悩む自分の周りには、必ず心の支えになってくれた先生・友達がいました。この3年間、みんなのお陰で、物事の見方も、考え方も大きく変わりました。」

  

 

 そう語る彼女に、どんな先生になりたいか尋ねてみた。

 「専攻するのは地理歴史。でも、それ以上に大切なことは、誰かの人生に寄り添える人間力。人間性豊かな先生になりたいです。そして、いつか、学悠館に戻ってきたいです。」

 

 来年度からまた新たな一歩を踏み出す彼女。いつか学悠館の教壇で、生徒を励ます彼女の姿に出会える日が来るのを、楽しみにしている。