研修報告

令和6(2024)年度 数学専門研修(高)

目  的 数学的活動の理解を深めるとともに、指導力の向上と授業の工夫を図り、魅力ある数学科授業を創造する。
日  時 令和 6(2024)年 7月23日(火) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の数学科を担当している教員
研修内容 講話「『統計的な推測』をどう教えるのか?~大学入学共通テスト、科学的探究、AI社会の意思決定の観点から~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
講  師 立正大学データサイエンス学部教授 渡辺美智子 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話「『統計的な推測』をどう教えるのか?
 ~大学入学共通テスト、科学的探究、AI社会の意思決定の観点から~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
受講者の声
  • もともと重要性については認知していたが、欧米での取り組みなどを比較することにより、指導しなければいけない重要な内容であることを再認識できました。
  • データ駆動型社会において、スポーツのデータ分析や、購入品提案、ワクチンや薬の効能等々、生徒が身近に感じられる実社会のデータの分析や活用等による導入を実践していきたいと思います。
  • 選挙における当確を素材として検討しましたが、統計的な推測は素材が豊富なので、その素材をいかに授業で扱えるようにするか、教材研究に力を入れていきたいです。
  • 総合的な探究の時間や他教科の授業とも絡めて指導していくなど、数学科だけではなく学校全体を巻き込んでやっていくことも必要であると感じました。
研修担当者からの
メッセージ
 午前の講話では、日本が置かれた状況や産業界の要望などの説明があり、受講者は統計学が求められている経緯や背景を理解することができ、統計教育の重要性を実感できたようです。午後の研究協議では、グループで統計的推測について授業づくりを行いました。受講者のみなさんは、教科書通りの授業展開ではなくデータを活用しながらシミュレーションや確率を根拠として授業を展開するイメージをもつことができたようです。
 

令和6(2024)年度 新任校長研修(高等学校、特別支援学校)第2日

 

目  的 校長としての職務、今日的な教育課題、学校経営の在り方等について総合的に理解を深め、校長としての資質の向上を図る。
日  時 令和6(2024)年 7月 9日(火) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校の新任校長
研修内容 1 講話「学校における特別支援教育」
2 講話「学校の財務と事務室との連携」
3 講話・演習「学校におけるICT活用」
4 研究協議「学校経営上の課題とその解決に向けて」
講  師 県立学校職員
県教委事務局特別支援教育課職員
総合教育センター職員
研修の様子
講話「学校における特別支援教育」
講話「学校の財務と事務室との連携」
講話・演習「学校におけるICT活用」
研究協議「学校経営上の課題とその解決に向けて」

 
研修評価・振り返りシートから
研修の満足度・活用度
 ① 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 89.5% 10.5%
 
 
1 講話「学校における特別支援教育」
  【目標】
 特別支援教育に関する学校内外の指導体制や環境の整備、人材育成などについて理解するとともに、自校での取組への意欲をもつ。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 支援を必要とする生徒は増加傾向にあるとのことで、医師の診断の有無にかかわらず、生徒の強みを伸ばす支援の共通理解を図り、校内の支援体制を再確認したいと思います。
  • 改めて特別支援教育について確認する場となりました。特別支援学校としてセンター的機能を発揮し、各校と情報共有しながら支援にあたりたいと思います。
 
2 講話「学校の財務と事務室との連携」
  【目標】
 事務室の業務、学校特有の財務について理解するとともに、事務室との連携の重要性を再確認する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 事務担当者の視点からの講話で、大変参考になりました。今後も、DX推進の視点や業務分担等について検討、周知し、事務室との連携を図っていきたいと思います。
  • 事務部の業務内容、財務関係を校長としてしっかりと把握し、教職員と事務部との連携を図っていくことが重要と考えます。
 
3 講話・演習「学校におけるICT活用」
  【目標】
 子どもたちを取り巻くネット環境の現状や学校教育におけるICT活用の現状と課題を理解するとともに、自校におけるICTを活用した教育活動について考える。
 

【講話・演習を通しての主な意見・感想】

  • 学校における著作権の課題は、確実に職員に伝え、生徒への周知を図りたいと思います。ネット環境の現状、情報モラル教育の必要性を改めて確認できました。「情報」の授業、普段の授業からも生徒に伝えることが大切であることを職員に伝えていきたいと思います。
  • 特別支援学校はタブレット等の端末の使用はかなり進んできましたが、活用という段階までには至っておりません。子供の障害特性に合ったICT活用を進めていきたいと思います。
 
4 研究協議「学校経営上の課題とその解決に向けて」
  【目標】
 各学校の教育目標の具現化に向けたビジョンの在り方や、学校組織マネジメントを効果的に推進するために校長として発揮すべき指導性について意見交換することを通して、校長としての資質の向上を図る。
 

【研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 他校の校長先生の取組が大変参考になりました。本校でも教職員の意識調査や課題と感じている事案について聞き取り等を行い、課題の解決に向けて、教職員一人一人が我が事感をもって取り組める学校経営に努めてまいります。
  • どの学校も業務改善が課題でした。取り入れたいことがあっても、今現在、教職員が手一杯な状況であり、なかなか新たなことに取り組めないでいるのが現状です。上手く機能していない校務において、「やり方を少し変える」ことをまず提案して実践しようと思っています。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 新任学習指導主任研修(小・中)

 

目  的 学習指導主任の職務・役割や学習指導の今日的課題について理解し、校内における実践を通して、学習指導主任としての資質の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 6月24日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校・中学校・義務教育学校の新任学習指導主任
研修内容 1 講話「新任学習指導主任に期待すること」
2 講話・演習「本県の学習指導の現状と課題」
3 研究協議「学習指導主任の職務と役割」
講  師 県教委事務局義務教育課学力向上推進担当指導主事
総合教育センター職員
研修の様子
講話
「新任学習指導主任に期待すること(小学校)」
講話
「新任学習指導主任に期待すること(中学校)」
講話・演習
「本県の学習指導の現状と課題(小学校)」
講話・演習
「本県の学習指導の現状と課題(中学校)」
研究協議
「学習指導主任の職務と役割(小学校)」
研究協議
「学習指導主任の職務と役割(中学校)」

 
研修評価・振り返りシートから
研修の満足度、活用度
 ① 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか
  そう思う   そう思わない
 
研修満足度 81% 19%
 
 
1 講話「新任学習指導主任に期待すること」
  【研修の目標】
 学習指導主任の責務を再確認するとともに、学習指導主任としての心構えや在り方について理解する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

    <小学校>
  • 児童及び教職員の幸せのために、自校に合った学習指導のあり方を研究していきたいと思う。その中で、「令和の日本型学校教育」実現のため、「協働的な学び」と「個別最適な学び」について、どう具現化して取り組んでいくかを、職員と協議を重ね、共有しながら進めていきたい。
  • <中学校>
  • 学習指導主任の責務を確認できた。自校において主体的・対話的で深い学びを実現できるように、思考力・判断力・表現力などの「見えにくい学力」を重視した授業改善を推進していきたい。
 
2 講話・演習「本県の学習指導の現状と課題」
  【研修の目標】
 本県の学習指導の現状と課題を理解し、自校の学習指導を充実するための手掛かりを考えることができる。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

    <小学校>
  • 自校の学習指導を充実するために、とちぎっ子学習状況調査の分析を確実に活かす授業の実践を考えていきたい。また、成果と課題を洗い出すだけでなく、学校課題の解決のために着手できそうな手立てを焦点化し、全職員で共有できるよう工夫しつつ授業改善を行っていきたい。
  • <中学校>
  • 授業改善に向けた3つの視点のもと、本県の調査結果を振り返ってみると、教師側と児童生徒側で受け取り方に差があることがよく分かった。改善策や学力向上関係資料もたくさん教えていただいたので、できるところから取り入れていきたいと思った。
 
3 研究協議「学習指導主任の職務と役割
  【研修の目標】
 学習指導主任の職務と役割について理解し、学習指導の中核的な役割を担う意欲をもつことができる。
 

【研究協議の主な意見・感想】

    <小学校>
  • 同じ立場で同じ環境の先生方とお話する機会は少ないため、交流をする時間がとても有効だった。他校の先生方の頑張りや思いに触れ、心強く、頑張ろうという気持ちが強くなった。
  • <中学校>
  • 経験豊富な先生、若手の先生のそれぞれのよさを生かし、学習指導が推進されるよう、見守り、働きかけをしていきたい。研修の持ち方や家庭学習の方法、ICT活用など、学校の特色に合わせた最適な方法を考えていくことが必要だと考えた。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 教頭2年目研修(小・中学校)第1日

 

目  的 管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和6(2024)年 6月 3日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容 1 講話「コーチングを活用した人材育成」
2 講話「学校経営と学校事務」
4 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」
講  師 大学等職員
公立小学校事務長
総合教育センター職員
研修の様子
講話「コーチングを活用した人材育成」
講話「学校経営と学校事務」
発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
研修満足度 92.1% 7.9%
 
 
1 講話「コーチングを活用した人材育成」
  【目標】
 管理職の立場やコーチングの視点を踏まえた人材育成の在り方について理解し、教職員の資質向上のためにOJTや校内研修の充実を図ろうとする。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 学校のファシリテーターとして、今どきの先生方に対して、承認されたい・貢献したいというニーズや欲求を満たしていけるよう、対応をアップデートしていきたいです。賞賛よりねぎらいを大切にし、「聴く」を意識するより「話させる」を意識し、相手を認めたコーチングの手法を使い、コミュニケーションをとって調整役を務めていきたいと思います。
  • 「指導」ではなく、「成長を助ける」ことを意識して、かけがえのない同僚である先生方のやる気と力を信じ、「承認」と「質問力」でコーチングしていきたいと考えました。まず、こちらから声をかける・挨拶プラスワンから着手したいと思います。また、伝えなければならないことがあるときは、承認と期待のパンと拡大質問で、「やらされる」のではなく「自ら動く」行動を促せる教頭になりたいです。
 
2 講話「学校経営と学校事務」
  【目標】
 学校の財務を理解し、学校経営や教育活動を円滑に行うための有効かつ計画的な予算の執行について理解を深める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 早速、事務職員に「授業を見に行ってみよう!」という呼びかけをしました。実際に予算がどのように執行されているかの様子を見ていただこうと思います。そして、事務職からも子供たちの学びを支えているという実感を感じられるように、できるだけ現場(教室の様子)を見ていただき、共通理解のもと予算執行に向き合いたいと考えました。
  • 既に取り組んでもらっている「開かれた予算」、「適正かつ効率的な予算運営」がスムーズに進んでいくよう、教育活動推進のリーダーとして、事務職員とのコミュニケーションを更に深めるとともに、一人職であること、組織の一員であることへの配慮を忘れずに、協働体制を整えたいです。
 
3 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」
  【目標】
 学校組織マネジメント校内実践計画についての意見交換を通して、自校の計画を様々な観点で捉え、さらに校内実践に向けての見通しがもてる。
 

【発表・研究協議後の主な意見・感想】

  • まずは、校長先生の経営方針や思いを実現できるように、校長先生との対話の時間を大切にしたいと思います。そして、全教職員に校長先生の思いが伝わるように、分かりやすく繰り返し話をしていく。また、中心となって進める係の先生が納得できるように説明をしていきたいです。また、温かい職員室づくりをしていきたいです。そのために、いつも笑顔でいること、相談されたときには自分の仕事の手を止めて話を聴くこと、先生方にねぎらいの言葉を掛けることを心掛けたいです。特に、若手教員が生き生きと仕事ができるような職員室の人間関係が築けるように努めたいと思います。
  • 他校の教頭先生の実践計画を見せていただいたり、説明をお聞きしたりしながら、管理職としての視点に気付かされたり、本校と同じ悩みを抱えていらっしゃることを知ったりと多くの学びがありました。自分の実践計画においては、組織として取り組むための教頭としての関わりについて、さらに考えながら実践していきたいです。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 教頭2年目研修(高等学校、特別支援学校)第1日

 

目  的 管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和6(2024)年 6月 3日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容 1 講話「コーチングを活用した人材育成」
2 講話「特別支援教育の充実に向けて」
3 講話「学校の財務」
4 講話・研究協議「学校運営における危機管理推進のポイント~危機管理体制の確立のために~」
講  師 大学等職員
総合教育センター職員
研修の様子
講話「コーチングを活用した人材育成」
講話「特別支援教育の充実に向けて」
講話「学校の財務」
講話・研究協議「学校運営における危機管理推進のポイント
~危機管理体制の確立のために~」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 86% 14%
 
 
1 講話「コーチングを活用した人材育成」
  【目標】
 管理職の立場やコーチングの視点を踏まえた人材育成の在り方について理解し、教職員の資質向上のためにOJTや校内研修の充実を図ろうとする。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 人材育成を目標に、管理職として心掛けるべき姿勢を学べました。「指導者として心掛けること」を参考に、言葉掛けを変えていきたいと思います。まずは、相手への感謝を伝えることをしていきたいと思います。
  • 教職員一人ひとりの立場に立って考え、教頭としての意識をもって会話をしていきたいと思います。そのうえで、話を聴いてもらいたい人になれるよう心掛けていきたいと思います。
 
2 講話「特別支援教育の充実に向けて」
  【目標】
 高等学校における特別支援教育について理解するとともに、地域や学校の実態等を考慮し、特別支援教育コーディネーターを中心とした組織的な特別支援教育の在り方や特別支援教育を推進する上での管理職の役割を理解する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 今年度より、通級による指導協力員が配置されました。通級による指導について、まずは教職員の理解を深めるための研修を実施したいと思います。そして、インクルーシブ教育の実現に向け、本校での指導の在り方や実施方法を特別支援教育コーディネーターを中心に検討し、組織的な指導体制を構築していきたいと思います。
  • 日常生活では課題が表面に表れないが、本人の中では「困り感」を抱いて学校生活を送っている生徒が多数いると思います。HR担任や所属する部活動顧問などを中心に、一人一人がもつ課題、必要な配慮・支援方法を探り、教職員間で共有することが、今よりも自然に行われる雰囲気づくりをしたいと思います。
 
3 講話「学校の財務」
  【目標】
 学校の財務を理解し、学校経営や教育活動を円滑に行うための有効かつ計画的な予算の執行について理解を深める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 改めて学校の財務に関して考える機会を頂き感謝しています。教頭として財務に関する視点をしっかりと持ち、公金や準公金を問わず事務処理を人任せにせず対応していきたいと思います。
  • 学校の予算の編成や執行の流れについて確認することができました。学校運営費がどれくらいきているか改めて確認いたしました。予算については事務部が把握していればよいということではなく、教頭としても限られた予算を学校運営に効果的に活用できるようにしていかなければいけないと思いました。
 
4 講話・研究協議「学校運営における危機管理推進のポイント~危機管理体制の確立のために~」
  【目標】
 危機管理の実践的なポイントを理解し、教職員の危機意識の向上や自校の危機管理体制の構築のヒントを得るとともに方策を考える。
 

【講話・研究協議を通しての主な意見・感想】

  • それぞれの学校における危機管理の現状を理解することができました。危機管理マニュアルの改訂や変更を組織的に行っていきたいと思います。
  • 危機管理マニュアルの更新と教職員への周知を行いたいと思います。また、ヒヤリハット事例を数多く集めることで、ヒヤリハットを集める意義について周知していきたいと思います。