研修報告

令和6(2024)年度 教頭2年目研修(高等学校、特別支援学校)第2日

 

目  的 管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年12月 2日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容 1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
講  師 医療機関等職員
大学等職員
総合教育センター職員
研修の様子
発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
講話「教職員のメンタルヘルス」
講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 82.9% 17.1%
 
 
1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
  【目標】
 各学校の教育目標及びビジョンの実現に向けた実践計画を作成することを通して、自校の現状分析に基づく特色や課題への認識を深めるとともに、学校組織マネジメントを円滑に推進する上で、教頭に求められる職務についての自覚と実践意欲を高める。
 

【発表・研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 研究協議を通じて、他校の状況を知ることで、自校の特色や課題をより明確に意識することができました。また、他校の好事例を伺う機会があり、大変参考になりましたので、ぜひ今後の学校組織マネジメントに活かしたいと考えています。「やる気のある2割をチームにできれば改革は進む」というお話には、大いに勇気づけられました。次年度の校務分掌を含め、改革に向けたチーム作りを意識して取り組みたいと思います。
  • 主幹教諭や教務主任を中心とした部主事会や校務分掌部長会を活用し、教育目標や学校課題の共有を図ります。その場で解決策や具体的な対応策を検討し、学校全体で一体となって取り組める体制を整えたいと考えています。
 
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
  【目標】
 職場における教職員のメンタルヘルスについて理解を深め、管理職としての必要な知識を身に付ける。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 一次予防や二次予防の重要性を改めて感じました。教職員の様子をよく観察し、「少し様子がおかしいな」「疲れているのかな」と感じたときには、声を掛けることが大切だと実感しています。そのためにも、日頃から相談しやすい雰囲気づくりを心掛けていきたいと思います。
  • 校内での声掛けや適切な言葉遣いの重要性、そして何よりも観察が欠かせないことを学びました。今後は、休職者を出さないよう、未然防止に向けた取り組みに努めていきたいと思います。
 
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
  【目標】
 リーダーシップが求められる背景とその在り方を理解するとともに、管理職として学校経営にあたる意識を高める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 今年度から実施している学校運営協議会のご意見を参考に、地域が抱いている学校の印象や学校に求める姿をしっかりと認識したうえで、変化していく学校の姿を正しく発信していきます。大きな変革の時期であることを踏まえ、従来のやり方を踏襲するのではなく、問題点や課題について各部や学年の小集団で検討し、それを集約していきます。そして、目標とする学校像を全職員で共有し、協働できる組織をつくり上げていきます。
  • リーダーシップとは、人を動かす力であると考えます。それは強制力ではなく、共感と信頼を基盤とするものだと思います。管理職として、自分自身を高める努力を続けるとともに、教職員や生徒たちが共に成長できる環境を築いていきたいと考えています。学校が、生徒や教職員一人ひとりのウェルビーイングを実現する場となることを念頭に置き、教育活動を計画・実行していきたいと思います。
 
 

 

 

 

 

令和 6(2024)年度 ICT活用研修〔タブレット端末を用いたプログラミング教育〕

目  的 タブレット端末を用いたプログラミング教育を行う方法を学び、指導力の向上を図る。
日  時 【A組】令和 6(2024)年 8月21日(水) 9:30~16:00
【B組】令和 6(2024)年 9月30日(月) 9:30~16:00
【C組】令和 6(2024)年12月 2日(月) 9:30~16:00
対  象 授業でのタブレット端末の活用方法を学びたい教職員
研修内容 講話・演習「タブレット端末を用いたプログラミング教育」
講  師 総合教育センター職員
研修の様子
 
講話・演習「タブレット端末を用いたプログラミング教育」
受講者の声
  • スクラッチなどのプログラミングツールを活用する可能性が各教科で広がることが分かりました。今後はICT支援員の協力を得ながら、自作教材の充実を図っていきたいと考えています。
  • 特に技術の授業では、情報技術の学習においてスクラッチを活用していく予定です。また、他の教科でもプログラミング的思考は重要であるため、効果的な指導を目指し、タブレット端末の活用について教材研究に取り組んでいきたいと思います。
  • 研修で作成したスクラッチやマイクロビットによるプログラムを授業に取り入れることで、生徒の思考力育成に力を入れていきます。
  • スクラッチは重度の障害を持つ子どもたちにも対応した教材を作成できることが分かりました。このような教材を生徒が活用することはもちろん、校内で共有し、教材の作り方を広める取組も進めていきたいと考えています。
研修担当者からの
メッセージ
 タブレット端末を活用したプログラミング教育の研修を実施しました。この研修では、まずプログラミング教育の導入背景や目指すべき学びの姿、育むべき資質・能力について確認しました。その後、クロームミュージックラボやスクラッチ、マイクロビットなどを実際に使いながら、プログラミング演習を行いました。参加者はアプリを体験することで、具体的な指導のイメージを持つことができたようで、「これなら授業で使えそう!」との声が多く聞かれました。さらに、校種ごとに分かれて授業づくりを行い、最後に発表と協議を行うことで、よりよい授業案に仕上げました。
 研修を通じて得られるのは、単なる知識ではなく、実際の授業で役立つ具体的なアイデアです。次回の開催でも、多くの先生方にこの研修を体験していただき、生徒の思考力や創造力を育むプログラミング教育を一緒に考えていきたいと思っています。
 

令和6(2024)年度 教頭2年目研修(小・中学校)第2日

 

目  的 管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年12月 2日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容 1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
講  師 医療関係者
大学等職員
総合教育センター職員
研修の様子
発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
講話「教職員のメンタルヘルス」
講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 90.6% 9.4%
 
 
1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
  【目標】
 これまでの取組を振り返り、組織マネジメントの考え方・手法を活用しながら、特色ある学校づくりや課題の解決に向けての方策を考える。
 

【発表・研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 勤務校での課題は、配慮を必要とする多様な児童への対応ですが、担任一人で抱えるのではなく、全校体制で組織的に対応にあたれるようにマネジメントしていきたいと思います。
  • 小規模校同士でグループを組ませていただき、共感できる話題で話し合うことができ有意義でした。特に、PTAや外部機関との在り方や、業務のスリム化について具体的なアイディアをいただくことができました。
  • 校長先生の指導の下、SWOT分析による結果を踏まえ、学校の強みや弱みを見極めてテーマを設定し、取り組むべき内容と評価規準を設定して学校経営に取り組んでいきたいです。
 
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
  【目標】
 職場における教職員のメンタルヘルスについて理解を深め、管理職としての必要な知識を身に付ける。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 傷病休暇を取る先生方が年々増えている実態を踏まえ、職場における管理監督者の役割として、「働きやすい職場環境」や「部下への気づき・相談対応」等について自分を振り返るよい機会となりました。今後は、日頃から教職員一人一人に寄り添い、コミュニケーションを大切にするとともに、個人に応じた仕事量を考えたり、割り振りや内容の精選をしたりしていきたいです。
  • 管理職としての具体的な関わり方やお休みしたときの流れや対応について大変勉強になりました。また、日頃の観察や気になる職員に対する言葉掛けなど、自分の言動を振り返る機会となりました。
 
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
  【目標】
 リーダーシップが求められる背景とその在り方を理解するとともに、管理職として学校経営への意識を高める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 教頭が、教職員のロールモデルであるという自覚をもち、自分が周囲に与える影響力が、組織をよりよいものにするように、人格や人間性を磨く努力をすることや、専門的な指導性を発揮するなどを意識して改善を図りたいと思います。
  • 自分自身の特性と校長とのバランスを考え、リーダーシップを発揮していきたいです。特に講話の中にあったサーバント・リーダーシップなら自分にも発揮しやすい印象をもちました。昨日より今日、今日より明日、自校の強みを一歩でも伸ばすことを目指すために、リーダーシップを発揮できる教頭になりたいです。
  • 副校長として自分は、アセスメントの力の向上に努めていきたいと考えています。引き続き教頭としての補佐業務の役割を果たすべく多岐にわたる業務の調整を行いながら、さらなる連携の強化を目指し、校長をバックアップしていきたいです。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 新任教頭研修(小・中学校)第3日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年11月 8日(金) 9:30~16:00
対  象 小・中・義務教育学校の新任教頭
研修内容 1 講話「教頭に求められる資質・能力」
2 講話・演習「学校組織マネジメント校内実践計画作成に向けて」
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクール・コンプライアンスの視点から-」
講  師 日本女子大学教職教育開発センター教授 坂田 仰 氏
総合教育センター職員
研修の様子
講話「教頭に求められる資質・能力」
講話「学校現場とリーガルマインド-2024
-スクール・コンプライアンスの視点から-」
講話・演習「学校組織マネジメント校内実践計画作成に向けて」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度・活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 95.1% 4.9%
 
 
1 講話「教頭に求められる資質・能力」
  【目標】
 管理職として果たすべき役割や在り方、並びに教頭に求められる資質・能力を理解する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 管理職は「経営者」「育成者」「教育者」であるということの自覚を深め、より自分自身を向上していけるよう努めていきたいと思いました。
  • 信頼される副校長となれるように、「プレイヤーからマネージャーへ」とお話があったとおり、「育てる」という意識をしっかりともつこと、カウンセリングマインドを心掛けて先生方と接することを大切にしたいと思いました。
 
 
 
2 講話・演習「学校組織マネジメント校内実践計画作成に向けて」
  【目標】
 SWOT分析を通して、学校の特色や課題への認識を深め、学校組織マネジメント校内実践計画作成のイメージをもつことで、職務についての自覚と実践意欲を高める。
 

【講話・演習を通しての主な意見・感想】

  • SWOT分析を通して本校が置かれている内部的・外部的環境の強みや弱みを把握し、特色ある学校づくりや問題解決に向けて考えることができたのはよかったです。また、グループ協議を通して、重点化したい取組が見えてきました。特にミドルリーダーの機能を生かせるようにしていきたいと思います。そして、学校組織マネジメント校内実践計画をしっかりと作成し、行動に移していきたいと考えています。
  • 他校の様子を聞いて、とても参考になりました。課題についても、似たようなことが多く、課題解決のためのアイディアを多くもらいました。強みを伸ばしながら、課題を解決していけるよう、方法を模索していきたいです。
 
 
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクールコンプライアンスの視点から-」
  【目標】
 日々の学校経営、教育実践で必要となるリーガルマインドを理解し、危機管理の意義や危機管理体制の必要性について再認識する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 自分がしっかりと危機意識をもち、幅広く学校を見通す力をつけることから始めなくてはいけないと思いました。これから起きるかもしれないトラブルを想定し、準備をするリスクマネジメントを身に付けていこうと考えています。そのために、様々な事例について調べたり、それらの事例を参考にしたりしながら、本校に置き換えて考えていこうと思います。
  • 教頭として、法的な知識をしっかり得て、適切に対応していくことが大切であると感じました。「今まではOKでも、現在でもそれは正しいのか」という考え方も教頭のみならず、教職員全員にも周知を図り対応に当たっていきたいです。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 新任教頭研修(高等学校、特別支援学校)第3日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年11月 8日(金) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校の新任教頭
研修内容 1 講話「教頭の役割」
2 研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクール・コンプライアンスの視点から-」
講  師 日本女子大学教職教育開発センター教授 坂田 仰 氏
県立学校長
総合教育センター職員
研修の様子
講話「教頭の役割」
講話「学校現場とリーガルマインド-2024
-スクール・コンプライアンスの視点から-」
研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度・活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 94.1% 5.9%
 
 
1 講話「教頭の役割」
  【目標】
 具体的な事例に基づき、学校経営、学校教育管理、人事管理など、校内でリーダーシップを発揮するための具体的な方策とその留意点など、校長が求める教頭の役割を理解する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • まずは、職員室で教職員が自由に発言できるように積極的にコミュニケーションをとっていこうと思います。そして、校長の意図をきちんと伝えるとともに、校長が正確に判断できるように、目、耳となれるように行動していきたいです。
  • 校長はどんな人物か、どのような教育的ビジョンをどのようなアプローチで行おうとしているか、日頃からどのような思考をし、どのような判断をするか、といったことをより正確に把握していないと補佐役は務まらないと思いました。教職員についても同様に、よく観察しより正確に把握することで、その人の能力を活かす手立てにたどり着くことができると考えました。
 
 
 
2 研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」
  【目標】
 各学校の教育目標及びビジョンの実現に向けた実践計画を作成することを通して、自校の現状分析に基づく特色や課題への認識を深めるとともに、学校組織マネジメントを円滑に推進する上で、教頭に求められる職務についての自覚と実践意欲を高める。
 

【研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 校務分掌各組織の事業改善や組織間の連携強化を図ることを目的として、本年度の事業評価を基に校務分掌各係等の組織の見直しを行い、次年度の事業計画を立案していこうと思います。
  • 学校経営方針を設けるために、現状を把握、検証し、どのようにアプローチすることが必要なのかを考えていくことが必要だと感じました。何気ない一言が「励み」になることや教職員のモチベーションUPになるような指導助言を行うことを意識しながら、教育の質を高めるための取組を全教職員で行っていきたいです。
 
 
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクール・コンプライアンスの視点から-」
  【目標】
 日々の学校経営、教育実践で必要となるリーガルマインドを理解し、危機管理の意義や危機管理体制の必要性について再認識する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 管理職と教職員の敏感性が予防的コンプライアンスには重要であると思いました。リスクに気づきしっかり脇を固めて対応していこうと思います。
  • トラブルとなる芽を摘んでおく予防的危機管理、教育的配慮と法的発想の中間をとっていく調整が必要という2点が大変印象的でした。学校の常識にとらわれず、組織的対応を行っていきたいです。また、その対応で社会的に説明責任が果たせる内容かを判断基準に学校問題に取り組む必要があると感じました。