研修報告

令和6(2024)年度 教頭2年目研修(高等学校、特別支援学校)第2日

 

目  的 管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年12月 2日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容 1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
講  師 医療機関等職員
大学等職員
総合教育センター職員
研修の様子
発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
講話「教職員のメンタルヘルス」
講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 82.9% 17.1%
 
 
1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
  【目標】
 各学校の教育目標及びビジョンの実現に向けた実践計画を作成することを通して、自校の現状分析に基づく特色や課題への認識を深めるとともに、学校組織マネジメントを円滑に推進する上で、教頭に求められる職務についての自覚と実践意欲を高める。
 

【発表・研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 研究協議を通じて、他校の状況を知ることで、自校の特色や課題をより明確に意識することができました。また、他校の好事例を伺う機会があり、大変参考になりましたので、ぜひ今後の学校組織マネジメントに活かしたいと考えています。「やる気のある2割をチームにできれば改革は進む」というお話には、大いに勇気づけられました。次年度の校務分掌を含め、改革に向けたチーム作りを意識して取り組みたいと思います。
  • 主幹教諭や教務主任を中心とした部主事会や校務分掌部長会を活用し、教育目標や学校課題の共有を図ります。その場で解決策や具体的な対応策を検討し、学校全体で一体となって取り組める体制を整えたいと考えています。
 
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
  【目標】
 職場における教職員のメンタルヘルスについて理解を深め、管理職としての必要な知識を身に付ける。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 一次予防や二次予防の重要性を改めて感じました。教職員の様子をよく観察し、「少し様子がおかしいな」「疲れているのかな」と感じたときには、声を掛けることが大切だと実感しています。そのためにも、日頃から相談しやすい雰囲気づくりを心掛けていきたいと思います。
  • 校内での声掛けや適切な言葉遣いの重要性、そして何よりも観察が欠かせないことを学びました。今後は、休職者を出さないよう、未然防止に向けた取り組みに努めていきたいと思います。
 
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
  【目標】
 リーダーシップが求められる背景とその在り方を理解するとともに、管理職として学校経営にあたる意識を高める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 今年度から実施している学校運営協議会のご意見を参考に、地域が抱いている学校の印象や学校に求める姿をしっかりと認識したうえで、変化していく学校の姿を正しく発信していきます。大きな変革の時期であることを踏まえ、従来のやり方を踏襲するのではなく、問題点や課題について各部や学年の小集団で検討し、それを集約していきます。そして、目標とする学校像を全職員で共有し、協働できる組織をつくり上げていきます。
  • リーダーシップとは、人を動かす力であると考えます。それは強制力ではなく、共感と信頼を基盤とするものだと思います。管理職として、自分自身を高める努力を続けるとともに、教職員や生徒たちが共に成長できる環境を築いていきたいと考えています。学校が、生徒や教職員一人ひとりのウェルビーイングを実現する場となることを念頭に置き、教育活動を計画・実行していきたいと思います。
 
 

 

 

 

 

令和 6(2024)年度 ICT活用研修〔タブレット端末を用いたプログラミング教育〕

目  的 タブレット端末を用いたプログラミング教育を行う方法を学び、指導力の向上を図る。
日  時 【A組】令和 6(2024)年 8月21日(水) 9:30~16:00
【B組】令和 6(2024)年 9月30日(月) 9:30~16:00
【C組】令和 6(2024)年12月 2日(月) 9:30~16:00
対  象 授業でのタブレット端末の活用方法を学びたい教職員
研修内容 講話・演習「タブレット端末を用いたプログラミング教育」
講  師 総合教育センター職員
研修の様子
 
講話・演習「タブレット端末を用いたプログラミング教育」
受講者の声
  • スクラッチなどのプログラミングツールを活用する可能性が各教科で広がることが分かりました。今後はICT支援員の協力を得ながら、自作教材の充実を図っていきたいと考えています。
  • 特に技術の授業では、情報技術の学習においてスクラッチを活用していく予定です。また、他の教科でもプログラミング的思考は重要であるため、効果的な指導を目指し、タブレット端末の活用について教材研究に取り組んでいきたいと思います。
  • 研修で作成したスクラッチやマイクロビットによるプログラムを授業に取り入れることで、生徒の思考力育成に力を入れていきます。
  • スクラッチは重度の障害を持つ子どもたちにも対応した教材を作成できることが分かりました。このような教材を生徒が活用することはもちろん、校内で共有し、教材の作り方を広める取組も進めていきたいと考えています。
研修担当者からの
メッセージ
 タブレット端末を活用したプログラミング教育の研修を実施しました。この研修では、まずプログラミング教育の導入背景や目指すべき学びの姿、育むべき資質・能力について確認しました。その後、クロームミュージックラボやスクラッチ、マイクロビットなどを実際に使いながら、プログラミング演習を行いました。参加者はアプリを体験することで、具体的な指導のイメージを持つことができたようで、「これなら授業で使えそう!」との声が多く聞かれました。さらに、校種ごとに分かれて授業づくりを行い、最後に発表と協議を行うことで、よりよい授業案に仕上げました。
 研修を通じて得られるのは、単なる知識ではなく、実際の授業で役立つ具体的なアイデアです。次回の開催でも、多くの先生方にこの研修を体験していただき、生徒の思考力や創造力を育むプログラミング教育を一緒に考えていきたいと思っています。
 

令和6(2024)年度 教頭2年目研修(小・中学校)第2日

 

目  的 管理職としての深い見識と優れたリーダーシップを高めるとともに、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての実践的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年12月 2日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校の教頭経験2年目に該当する者
研修内容 1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
講  師 医療関係者
大学等職員
総合教育センター職員
研修の様子
発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
講話「教職員のメンタルヘルス」
講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 90.6% 9.4%
 
 
1 発表・研究協議「学校組織マネジメント校内実践報告」
  【目標】
 これまでの取組を振り返り、組織マネジメントの考え方・手法を活用しながら、特色ある学校づくりや課題の解決に向けての方策を考える。
 

【発表・研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 勤務校での課題は、配慮を必要とする多様な児童への対応ですが、担任一人で抱えるのではなく、全校体制で組織的に対応にあたれるようにマネジメントしていきたいと思います。
  • 小規模校同士でグループを組ませていただき、共感できる話題で話し合うことができ有意義でした。特に、PTAや外部機関との在り方や、業務のスリム化について具体的なアイディアをいただくことができました。
  • 校長先生の指導の下、SWOT分析による結果を踏まえ、学校の強みや弱みを見極めてテーマを設定し、取り組むべき内容と評価規準を設定して学校経営に取り組んでいきたいです。
 
2 講話「教職員のメンタルヘルス」
  【目標】
 職場における教職員のメンタルヘルスについて理解を深め、管理職としての必要な知識を身に付ける。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 傷病休暇を取る先生方が年々増えている実態を踏まえ、職場における管理監督者の役割として、「働きやすい職場環境」や「部下への気づき・相談対応」等について自分を振り返るよい機会となりました。今後は、日頃から教職員一人一人に寄り添い、コミュニケーションを大切にするとともに、個人に応じた仕事量を考えたり、割り振りや内容の精選をしたりしていきたいです。
  • 管理職としての具体的な関わり方やお休みしたときの流れや対応について大変勉強になりました。また、日頃の観察や気になる職員に対する言葉掛けなど、自分の言動を振り返る機会となりました。
 
3 講話「リーダーシップを生かした組織マネジメント」
  【目標】
 リーダーシップが求められる背景とその在り方を理解するとともに、管理職として学校経営への意識を高める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 教頭が、教職員のロールモデルであるという自覚をもち、自分が周囲に与える影響力が、組織をよりよいものにするように、人格や人間性を磨く努力をすることや、専門的な指導性を発揮するなどを意識して改善を図りたいと思います。
  • 自分自身の特性と校長とのバランスを考え、リーダーシップを発揮していきたいです。特に講話の中にあったサーバント・リーダーシップなら自分にも発揮しやすい印象をもちました。昨日より今日、今日より明日、自校の強みを一歩でも伸ばすことを目指すために、リーダーシップを発揮できる教頭になりたいです。
  • 副校長として自分は、アセスメントの力の向上に努めていきたいと考えています。引き続き教頭としての補佐業務の役割を果たすべく多岐にわたる業務の調整を行いながら、さらなる連携の強化を目指し、校長をバックアップしていきたいです。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 新任教頭研修(小・中学校)第3日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年11月 8日(金) 9:30~16:00
対  象 小・中・義務教育学校の新任教頭
研修内容 1 講話「教頭に求められる資質・能力」
2 講話・演習「学校組織マネジメント校内実践計画作成に向けて」
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクール・コンプライアンスの視点から-」
講  師 日本女子大学教職教育開発センター教授 坂田 仰 氏
総合教育センター職員
研修の様子
講話「教頭に求められる資質・能力」
講話「学校現場とリーガルマインド-2024
-スクール・コンプライアンスの視点から-」
講話・演習「学校組織マネジメント校内実践計画作成に向けて」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度・活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 95.1% 4.9%
 
 
1 講話「教頭に求められる資質・能力」
  【目標】
 管理職として果たすべき役割や在り方、並びに教頭に求められる資質・能力を理解する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 管理職は「経営者」「育成者」「教育者」であるということの自覚を深め、より自分自身を向上していけるよう努めていきたいと思いました。
  • 信頼される副校長となれるように、「プレイヤーからマネージャーへ」とお話があったとおり、「育てる」という意識をしっかりともつこと、カウンセリングマインドを心掛けて先生方と接することを大切にしたいと思いました。
 
 
 
2 講話・演習「学校組織マネジメント校内実践計画作成に向けて」
  【目標】
 SWOT分析を通して、学校の特色や課題への認識を深め、学校組織マネジメント校内実践計画作成のイメージをもつことで、職務についての自覚と実践意欲を高める。
 

【講話・演習を通しての主な意見・感想】

  • SWOT分析を通して本校が置かれている内部的・外部的環境の強みや弱みを把握し、特色ある学校づくりや問題解決に向けて考えることができたのはよかったです。また、グループ協議を通して、重点化したい取組が見えてきました。特にミドルリーダーの機能を生かせるようにしていきたいと思います。そして、学校組織マネジメント校内実践計画をしっかりと作成し、行動に移していきたいと考えています。
  • 他校の様子を聞いて、とても参考になりました。課題についても、似たようなことが多く、課題解決のためのアイディアを多くもらいました。強みを伸ばしながら、課題を解決していけるよう、方法を模索していきたいです。
 
 
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクールコンプライアンスの視点から-」
  【目標】
 日々の学校経営、教育実践で必要となるリーガルマインドを理解し、危機管理の意義や危機管理体制の必要性について再認識する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 自分がしっかりと危機意識をもち、幅広く学校を見通す力をつけることから始めなくてはいけないと思いました。これから起きるかもしれないトラブルを想定し、準備をするリスクマネジメントを身に付けていこうと考えています。そのために、様々な事例について調べたり、それらの事例を参考にしたりしながら、本校に置き換えて考えていこうと思います。
  • 教頭として、法的な知識をしっかり得て、適切に対応していくことが大切であると感じました。「今まではOKでも、現在でもそれは正しいのか」という考え方も教頭のみならず、教職員全員にも周知を図り対応に当たっていきたいです。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 新任教頭研修(高等学校、特別支援学校)第3日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年11月 8日(金) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校の新任教頭
研修内容 1 講話「教頭の役割」
2 研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクール・コンプライアンスの視点から-」
講  師 日本女子大学教職教育開発センター教授 坂田 仰 氏
県立学校長
総合教育センター職員
研修の様子
講話「教頭の役割」
講話「学校現場とリーガルマインド-2024
-スクール・コンプライアンスの視点から-」
研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度・活用度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度・活用度 94.1% 5.9%
 
 
1 講話「教頭の役割」
  【目標】
 具体的な事例に基づき、学校経営、学校教育管理、人事管理など、校内でリーダーシップを発揮するための具体的な方策とその留意点など、校長が求める教頭の役割を理解する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • まずは、職員室で教職員が自由に発言できるように積極的にコミュニケーションをとっていこうと思います。そして、校長の意図をきちんと伝えるとともに、校長が正確に判断できるように、目、耳となれるように行動していきたいです。
  • 校長はどんな人物か、どのような教育的ビジョンをどのようなアプローチで行おうとしているか、日頃からどのような思考をし、どのような判断をするか、といったことをより正確に把握していないと補佐役は務まらないと思いました。教職員についても同様に、よく観察しより正確に把握することで、その人の能力を活かす手立てにたどり着くことができると考えました。
 
 
 
2 研究協議「学校組織マネジメント校内実践計画」
  【目標】
 各学校の教育目標及びビジョンの実現に向けた実践計画を作成することを通して、自校の現状分析に基づく特色や課題への認識を深めるとともに、学校組織マネジメントを円滑に推進する上で、教頭に求められる職務についての自覚と実践意欲を高める。
 

【研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 校務分掌各組織の事業改善や組織間の連携強化を図ることを目的として、本年度の事業評価を基に校務分掌各係等の組織の見直しを行い、次年度の事業計画を立案していこうと思います。
  • 学校経営方針を設けるために、現状を把握、検証し、どのようにアプローチすることが必要なのかを考えていくことが必要だと感じました。何気ない一言が「励み」になることや教職員のモチベーションUPになるような指導助言を行うことを意識しながら、教育の質を高めるための取組を全教職員で行っていきたいです。
 
 
3 講話「学校現場とリーガルマインド-2024-スクール・コンプライアンスの視点から-」
  【目標】
 日々の学校経営、教育実践で必要となるリーガルマインドを理解し、危機管理の意義や危機管理体制の必要性について再認識する。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 管理職と教職員の敏感性が予防的コンプライアンスには重要であると思いました。リスクに気づきしっかり脇を固めて対応していこうと思います。
  • トラブルとなる芽を摘んでおく予防的危機管理、教育的配慮と法的発想の中間をとっていく調整が必要という2点が大変印象的でした。学校の常識にとらわれず、組織的対応を行っていきたいです。また、その対応で社会的に説明責任が果たせる内容かを判断基準に学校問題に取り組む必要があると感じました。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 教科等専門研修 技術分野専門研修

目  的 技術・家庭科(技術分野)の学習内容「エネルギー変換の技術」に関して専門的な知識や技能を身に付けるとともに、協議を通しながら具体的な指導の計画や題材を検討し、指導力の向上を目指す。
日  時 令和 6(2024)年10月 4日(金)9:30~16:00
対  象 中学校、義務教育学校、特別支援学校の技術・家庭科(技術分野)を担当する教員
研修内容 1.施設見学「レオン自動機株式会社上河内工場」
  【産業教育専門研修(工業)と合同】
2.講話・協議「『エネルギー変換の技術』における指導と題材を考える」
講  師 民間企業関係者
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • このようなすごい会社が宇都宮にあることを知らなかったので、なによりも参加してよかったと思いました。また、機械製造現場で説明を聞いたり、見学したりすることで工業について理解を深めることができました。
  • 他の先生方がエネルギー変換の技術でどのような実践をしているか学び、実習も行うことができて、大変勉強になりました。これからは様々な知識を付けていき、いろいろな題材の授業を実践できるようにしていきたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 実際に施設見学した中で、製品開発に関する講話や製造現場の見学などを通して、ものづくりに関する理解が深まったように思います。また、県立高校の先生方との情報交換やエネルギー変換に関する題材検討などの研修ができたことを、先生方はとても有意義に感じていました。今回の研修を通して、生徒が主体的に取り組める問題解決的な授業づくりの工夫をしていただけたらと思います。
 

令和 6(2024)年度 栄養教職員専門研修

目  的 ICTを活用した食に関する指導について理解し、栄養教職員としての専門的な知識と技術を身に付けるとともに、協議を通して具体的な指導の工夫や題材を検討し、指導力の向上を図る。
日  時 令和6(2024)年10月28日(月) 9:30~16:00
対  象 全校種の栄養教諭及び学校栄養職員
研修内容 講話・研究協議「食に関する指導の実際」
講話・演習「ICT機器の活用」
講話「ICT機器を活用する上での留意点」
講  師 県教委事務局健康体育課学校保健・給食担当指導主事
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話・研究協議「食に関する指導の実際」
講話・演習「ICT機器の活用」
講話「ICT機器を活用する上での留意点」
受講者の声
  • 他校のICTの食に関する指導がとても参考になりました。また、私はICTの活用ができていないと思っていましたが、教員と連携しながら動画作成をおこなっていることは、ICT活用であり、今後は発信や周知の仕方について、さらに検討していきたいと思いました。
  • 生徒が、さらに「食」や「食を通した健康」に興味が持てるようICTを活用したいと思います。毎日ではありませんが、朝の学習時間や給食時間にスライドを使っての食関係の指導や、生徒給食委員会でクラスルームを利用して、毎日の放送原稿やクイズ・啓発のスライド作りなどの活動を行っていますが、利用の仕方がワンパターンになっていました。同じグループの先生たちの内容や利用方法などを委員会活動に取り入れたいと思いました。
  • 著作権について、もっと慎重に考えなければならないと痛感しました。過去に作ったり配布されたりしたデータを使うことがありますが、もはや出所が分からなくなっているものも多いです。校内利用では許容される場合でも、今回のように持ち出すことや、配布する場合はさらに注意が必要であることにも留意したいです。「いらすとや」様のデータを毎日のように使わせていただいていますが、作成した物が業界誌に掲載される時に商用利用の点数制限があることを知りました。
研修担当者からの
メッセージ
 健康体育課指導主事には、ICTを活用した栄養教職員の指導について、事例を交えながら御講話いただきました。研究協議では、各学校で行っていることを持ち寄り、協議することでお互いの実践を知ることができ、自校でも行っていきたいという思いが芽生えたようです。受講された先生方には、講話・演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の活動に生かし、食に関する指導の一層の充実につなげていただきたいと思います。
 

令和 6(2024)年度 教科等専門研修 理科専門研修(小)、Ⅰ(中)、Ⅰ(高)

目  的 小学校理科や中学校理科第2分野、高等学校の「地学基礎」及び「科学と人間生活」において一層充実した授業を実践するために、野外観察の効果的な指導法を考えることを通して指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月23日(金) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の理科を担当している教員
中学校、特別支援学校(中学部)の理科を担当している教員
高等学校、特別支援学校(高等部)の理科を担当している教員
研修内容 講話・実習「単元『地層の重なりと過去の様子』に関する指導法」
講  師 那須烏山市教育委員会生涯学習課事務員 柏村 勇二 氏
栃木県立博物館自然課学芸企画推進員  布川 嘉英 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 午前中の実習の場の設定、スライドを用いた午後の座学、ともにすばらしいものでした。
  • 火山ということもあり、天候・火山の活動状況・熱中症等様々な制約がある中で、良いテーマを設定してくださり、ありがたかったです。
  • 現地調査ということで、標本ではなく、本物の地層や岩石を見ることができ、貴重な経験となりました。最初に、600年前に起きた柱状節理を観察しました。地球の歴史からすると、つい最近の出来事だという話を聞き、スケールの大きさに驚きました。男体山では、1万5000年前の縄文時代のものが見られるということなので、日光に行った際には、違いを見てみたいです。また、実際に現地で火山弾を探しました。教科書を使って何度も子どもたちに教えてきた火山弾ですが、イメージしていたものとは全く異なっており、見つけることはできませんでした。パン皮状になっている火山弾をみた時は、初めて見る形状に感動しました。栃木県は、日光火山、高原火山、那須火山があり、地学の学習に恵まれているということを知りました。授業の際、身近な火山や今回経験したことを生徒に伝えて、地学分野にもっと興味をもたせたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 実習では、栃木県立博物館の職員の方に、山体崩壊の様子や火山弾などの火山噴出物について、実物を見ながら説明をいただきました。受講生は、火山弾を教科書等で見慣れてはいましたが、実物を見たときには感嘆の声があがりました。
 講話では、講師が実際に足を運んで撮影した写真をもとに栃木の火山の成り立ちについて説明いただきました。
 受講された先生方には、講話・実習を通して気付いた新たな学びを今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 算数専門研修、数学専門研修(中)

目  的 今求められる算数・数学科の授業について理解する。また、子どものつまずきを予想した授業づくりを通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の算数科を担当する教員
中学校、特別支援学校(中学部)の数学科を担当する教員
研修内容 1 講話「今求められる算数・数学科の授業」
2 演習「子どものつまずきを予想した算数・数学科の授業づくり」
講  師 宇都宮大学大学院教育学研究科教授 日野 圭子 氏
研修の様子
 
受講者の声
  • 授業の構想を考えるときや他のグループの授業計画を聞くときに、「説明する活動を何度も繰り返し練習すること」や「キーワードやワークシートで算数が苦手な児童も活動に参加しやすくなること」を学べたので、今後の授業で意識していきたいです。
  • 学習指導要領の内容を改めて確認した上で、数学的な見方や考え方を働かせるための指導について考えることができました。とくに、現実的事象を取り上げる中で、どのような表現から数学的な問題へと変わっていくのか、生徒の立場で考え直す必要があると思いました。また小学校の先生方の数学的事象の捉え方にも触れることができ、新鮮でした。
研修担当者からの
メッセージ
 日野先生には、現行の学習指導要領の趣旨を再確認しながら、数学的な見方・考え方や数学的活動とはどのようなものか、また、教科書の素材をもとに授業を構想する際にどのようなことを意識すればよいか、事例を交えながら御講話いただきました。
 演習では、とちぎっ子学習状況調査でつまずきが目立った問題を取り上げ、そのつまずきの原因を考えた後、校種に分かれてつまずきを乗り越える授業展開についてグループで協議しました。熱心に協議する受講者の姿が印象的で、複数の先生方で1つの授業をつくる楽しさも感じている様子でした。
 受講された先生方には、講話、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 社会科専門研修(小)・(中)、地歴・公民専門研修

目  的 博物館について理解を深めるとともに、博物館の活用の視点に立った授業づくりについての研究協議を通して指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月22日(木) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の社会科を担当している教員
中学校、特別支援学校(中学部)の社会科を担当している教員
高等学校、特別支援学校(高等部)の地歴科・公民科を担当している教員
研修内容 1 講話・見学   「学校教育における博物館活用の視点」
2 研究協議    「博物館の活用を推進する授業づくり」
講  師 小山市立博物館 業務係長(学芸員) 山田 淳子 氏
小山市立博物館 主査兼指導主事   佐藤 忠郎 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 小・中・高合同の研修だったため、異校種間の交流もでき、多くの先生方の考えや意見を聞いて、大変勉強になりました。どうしても視野が狭くなりがちなので、当たり前のことですが小学校の学習が中・高でつながることを再認識することができました。
  • 博物館資料に関わらず実物を用いる授業や体験を通して発見する授業は、子どもたちの興味関心を引きつけるとともに、何千年という遠い昔のことがより身近に感じられるようになると今回の研修を通して実感しました。地域の人材や文化財等を活用した授業を研究していきたい。
  • 専門的な知識や具体例に詳しい博物館の人的・物的資源を活用することで、教科書の一般的な記述を具体化させたり、授業展開も普段の授業とは違う新しい試みなどが期待できると感じました。
研修担当者からの
メッセージ
 小山市立博物館の職員の方に、博学連携の実際について、実際に取り組まれていることを中心に説明していただいた後に、普段は見ることのできない収蔵庫を案内していただきました。受講者全員で行った火起こし体験は、大変盛り上がりました。
 研究協議では、博学連携を意識しながら、博物館の資料を活用する指導案や博物館の職員の方と連携する指導案を作成しました。その指導案を共有することによって、授業の新しい切り口や、思考を深める「問い」について考えることができました。
 受講された先生方には、講話・見学、研究協議を通して気付いた新たな学びを今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 新任教頭研修(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)第2日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月20日(火) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の新任教頭
研修内容 講話・演習「学校における組織マネジメント」
講  師 兵庫教育大学名誉教授・環太平洋大学教授 浅野 良一 氏
研修の様子
講話・演習「学校における組織マネジメント」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 85.7% 14.3%
 
 
1 講話・演習「学校における組織マネジメント」
  【目標】
 学校の組織マネジメントの概要とその手法(環境への対応、SWOT分析等)の理解を深め、学校改善を図る視点を得る。
 

【講話・演習を通しての主な意見・感想】

  • 本校は若手職員が多いので、中堅の職員と連携した取組を意図的に設定し、人材の育成に努めたいと思います。
  • 本校職員が意欲・やりがいをもって働けるよう、また働きやすい職場になるよう、職員室をよりフラットな環境にしていきたいと思いました。そのためには、私自身が職員の様子をよく観察し、職員のよいところを積極的に伝えたり相談に乗ったりしてコミュニケーションを取っていこうと思います。
  • 目先の課題ばかりにとらわれず、3年先の課題を設定してどこまで今年度もっていくか、という視点で課題解決への道をみんなで共有したいと思いました。
 
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 教科等専門研修 情報専門研修(高等学校)

目  的 学習指導要領の趣旨を踏まえた指導の在り方を理解し、実践事例や単元計画の研究を通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 9日(金) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の情報科を担当する教員
研修内容 1 講話「高等学校情報科における現状と課題」
2 研究協議「実践事例や単元計画の研究を通して考える魅力的な授業の創造」
講  師 電気通信大学大学院 情報理工学研究科 教授 渡辺 博芳
総合教育センター 職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 情報教育の課題について参考になりました。つい、共通テストに目がいきがちになってしまう面がありますが、まずしっかりと生徒が社会に出てから役に立つ授業づくりをしなければならないと感じています。
  • 他校の教員と情報交換をしながら授業を設計する体験が新鮮でした。生徒の状況などに共感したり、驚いたりしながら、あらゆるパターンに対応できる授業を目指して設計できました。
研修担当者からの
メッセージ
 今回の研修は、情報専門研修として初めて県外の大学の先生をお招きました。改めて気付かされた視点や、初めて目にする情報の提供はとても参考になりました。午後は昨年度同様に研究協議を行いましたが、どのグループも積極的に話合いを行い、多くの先生が本日の研修に満足しているようでした。
 情報科の先生は各学校に1人というのがほとんどで、情報を共有したり、話しながら授業を考えたりという場面はなかなか作れません。1日ではありますが、そういった話し合える場を来年以降も提供していきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 教科等専門研修 音楽専門研修

目  的 曲想と音楽の構造との関わりなどについて理解しながら、音楽のよさや美しさを味わい、主体的に鑑賞する能力を育てるための指導法について、演習を通して理解を深め、授業力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 9日(金) 9:30~16:00
対  象 全校種の音楽、芸術科音楽を担当している教員
研修内容 1 講話・演習「音楽を聴き深める力を育てる鑑賞指導の工夫」
2 演習「音楽を聴き深める力を育てる授業づくり」
講  師 宇都宮大学大学院教育学研究科教授 小原 伸一 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 小原先生の講話を聞き、鑑賞指導とは音楽の聴き方を学ぶということ、それは視覚的にも聴覚的にも感度をあげることが大切だということを学びました。
  • 同じ曲の鑑賞でも、先生によってねらう視点が異なり様々な授業展開が出来上がり、とても面白かったです。教材をよく分析し、何を学ばせたいのか、そのためにどうアプローチするか、班の中には主旋律となる部分を歌ってみたりキーボードを用いて部分的に聴かせたり等の方法があり、貴重な経験になりました。今回教えていただいたことを授業にいかしていきたいです。
研修担当者からの
メッセージ
 宇都宮大学大学院教育学研究科 小原伸一教授の講話・演習では、子どもの「聴く耳」を育てることを大事にして、意図的に授業を組むことの大切さを学びました。演習では、午前の学びに加えて、先生方が普段実践されている手立て等を出し合いながら授業構想を考えたことで、指導方法の幅が広がったことと思います。
 

令和 6(2024)年度 教科等専門研修 生活専門研修~児童理解から始まる生活科~

目  的 具体的な活動や体験を通して児童理解を深めるとともに、生活科の特質を踏まえた指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月20日(火) 9:30~16:00
対  象 生活科を担当する教員
研修内容 1 講話・演習「生活科における指導の充実」
2 講話・演習「幼児教育とのつながり~生活科の特質を踏まえる~」
3 演習「具体的な活動や体験を通した児童理解~学校探検の疑似体験をしよう~」
講  師 共栄大学教育学部教育学科 教授 小川 聖子 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
小川 聖子 氏
試行錯誤の末、思い通りに動いたおもちゃ
幼小のつながりについての取組を個人で振り返る
グループでの意見交換
センター探検での名刺交換
気付いたことを発見カードに記入
受講者の声
  • 授業の進め方に不安を感じていたが、本日の研修で生活科としての学習指導の進め方が分かりました。特に、児童の思いや願い、つぶやき等をもっと授業に生かすこと、単元計画をしっかり立てて試行錯誤や繰り返す活動が取れる時間を確保すること、振り返り表現する機会を設けて対話を取り入れることなどをこれからの授業に取り入れていきたいです。
  • 実際に子どもの立場になりきって体験してみることにより、教師の視点からでは見えなかったり、感じなかったりしたことが分かり、今後の授業改善に繋げるための新たな視点を得ることができました。その視点を得られたことは、子どもの興味・関心に即した授業を展開することに繋がり、子どもたちにとっても、さらに気付きが多く深い学びにつながるのではないかと思いました。
研修担当者からの
メッセージ
 生活科は、具体的な活動や体験を通して、身近な生活に関わる見方・考え方を生かし自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育成する教科です。児童の思いや願いを大切にし、児童が対象にじっくりと関わる場面設定や繰り返し関わる学習活動を展開するためにも、児童理解が大切です。実際に動くおもちゃを作って遊んだり学校探検の疑似体験をしたりしたことにより、評価につながる新たな視点が生まれたと思います。今後も、学んだことを基に、これからの授業実践につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 産業教育専門研修(家庭科)

目  的 産業教育(家庭科)における学習内容や専門科目の応用的な内容等の指導法について理解を深め、産業教育(家庭科)担当教員としての実践的な教科指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校及び特別支援学校高等部の家庭科担当教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり
        ~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、高等学校学習指導要領解説にあるように「よりよい社会の構築に向けて、男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力」を育成することです。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和6(2024)年度 教科等専門研修(家庭、家庭分野専門研修)

目  的 家庭、家庭分野における学習内容や応用的な内容等の指導法について理解を深め、家庭、家庭分野担当教員としての実践的な指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、特別支援学校(小学部、中学部)の家庭科、技術・家庭科(家庭分野)を担当している教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり
        ~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、小学校学習指導要領解説にあるように「生活をよりよくしようと工夫する資質・能力」、中学校学習指導要領解説にあるように「よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造する資質・能力」を育成することです。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和 6(2024)年度 授業研究活性化プログラム

 

目  的 授業研究の意義や効果的な進め方について理解を深め、授業研究の充実を図る。
日  時 令和 6(2024)年 7月31日(水) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校において授業研究について学びたい教諭等
研修内容 講話・演習「教師が学び合い、育ち合う授業研究」
講  師 東京学芸大学教職大学院准教授 渡辺 貴裕 氏
研修の様子

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 ① 本日の研修は御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 82.6% 17.4%
 
 
1 講話・演習「教師が学び合い、育ち合う授業研究」
  【目標】
 授業研究の充実に向けた効果的な運営、参加者の学びを深めるための工夫やリフレクションについて理解することができる。
 

【主な意見・感想】

  • 対話型模擬授業検討会を体験してみて、授業者と学習者の気づきがより良い授業につながると感じました。今までの授業研究は結論だけのやり取りのみで何となくすっきりしないことも多々ありました。今回の研修で「学習者目線」での検討会は自分が何を思ったか、だけではなく、先生はどうしてそのような発問をしたのか、ということまで考えることができました。授業者、学習者両方の立場から考えることができることも実感しました。勤務校に持ち帰り、少しずつ実践していきたいと思いました。授業改善はもちろん、教員同士の関係性も向上できればと思います。
  • 今まで経験してきた授業研究は「教師の手立て」や「授業のねらい」、「授業の良かった点、改善点、疑問点を出し合う」ことを通して進められることが多く、研究授業を行う先生だけが大変な思いをする印象が強かったですが、学習者の視点に立って感じたことや考えたことを出し合う『対話型授業研究会』であれば、授業者も参加者も意見を話しやすく、それぞれにとって学びある授業研究になるのではないかと思いました。推進リーダーとして先生方の授業を参観し、リフレクションを行う際にも活用できる内容が多く、有意義な研修になりました。
  • 演習を取り入れた講義であり、「対話型授業研究会」について体感することを通して、理解を深めることができました。渡辺先生の御講話は勿論のこと、大学院生の生き生きとした取組や、研究協議での活発な意見交換等に刺激を受けたと同時に、これからの研究協議の在り方について考え、多くのことを学ばせていただきました。
  • 今回の研修は、とても勉強になったので、継続して実施していただき、この研究協議のスタイルが少しでも多くの先生方に広まっていくと良いと感じました。
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 教科等専門研修(図工、美術)

目  的 図工、美術におけるICTを活用した効果的な指導法を身に付け、授業力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 図画工作科、美術科、芸術科美術を担当する教員
研修内容 1 講話・演習「ICTを活用した図画工作科の授業づくり」
2 演習「ICTを活用した美術科の授業づくり」
講  師 小・中学校教員
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 講義を受けながら、児童生徒がタブレットを活用しながら主体的に活動する様子が目に浮かびました。学習のねらいに応じて、一人一人の資質能力向上のための授業づくりに生かしていきたいと思います。
  • 子どもたちの技能の差があっても、コピー機能やパターンのツールを利用することで、アイデア次第で可能性や創造性が広がると思いました。やり直しがきくことも、子どもたちが尻込みせずに積極的に活動できることに気付きました。
研修担当者からの
メッセージ
 ICTの活用については、題材のどの場面で活用したら良いか分からず、指導に課題を抱えている先生方も多いのではないでしょうか。今回の演習では、ICTを活用した題材を通して、ICTの活用方法や活用することでのメリットについて実感しながら学ぶことができたと思います。今後も学んだことを基に、授業改善につなげていただきたいと思います。
 

令和 6(2024)年度 小学校理科観察実験研修

目  的 小学校理科における観察、実験の指導に必要な初歩的技能及び実践的技能を身に付け、教科指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 7月30日(火) 9:30~16:00
対  象 観察、実験での安全指導の仕方や器具の基本的な扱い方から効果的な活用の仕方、日常生活との関連を配慮した授業の進め方など、実践的な指導技術を学びたいと考えている教員
研修内容 講話・実習「顕微鏡の使い方」
講話・実習「天体について」
講話・実習「気体採取器・気体検知管の活用」
講話・実習「電気について」
講  師 民間企業関係者
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話・実習「顕微鏡の使い方」
講話・実習「天体について」
講話・実習「電気について」
受講者の声
  • 実際に操作しながら、児童が回路について理解を深めていく過程を想像し、研修することができました。手作りモーターの作成、磁石につくかどうかの実験等、すぐにでも生かせそうです。
  • 顕微鏡でみた映像をスマホで録画できるということを知らなかったので、授業の際にタブレットで動画をとり、共有できるようにしたいと思いました。
  • 気体検知管の使い方や、社会のどのような場面で活用されているかを学ぶことができ、学校でも児童に伝えようと思いました。具体的な操作方法や注意点も知れたので、授業で使用する際に生かしたいです。
  • 天文の分野は、自分でも分からなくなってしまうところがあって難しいですが、月の見え方のモデルはとても分かりやすかったです。職員室で掲示して広めたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 教員が指導困難と感じる内容(顕微鏡、天体、電気)について、一人1観察、実験として実施することで、受講者の観察、実験に対する操作の習熟を図り、理解を深めることができました。また、教材を作成することができ、有意義な時間を過ごすことができたようです。 次に、安全への配慮を要する内容について、外部講師(気体検知管の製作会社)による講話・演習として実施することで、安全な指導法について、実感を伴いながら理解することができました。そして、日常とのつながりをより意識することができたようです。
 

令和6(2024)年度 新任校長研修(小・中学校)第2日

 

目  的 校長としての職務、今日的な教育課題、学校経営の在り方等について総合的に理解を深め、校長としての資質の向上を図る。
日  時 令和6(2024)年 7月 9日(火) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校の新任校長
研修内容 1 講話「学校における特別支援教育」
2 講話「よりよい学校経営に向けて」
3 研究協議「学校経営上の課題とその解決に向けて」
講  師 宇都宮大学教職センター職員
県教委事務局特別支援教育課職員
総合教育センター職員
研修の様子
講話「学校における特別支援教育」
講話「よりよい学校経営に向けて」
研究協議「学校経営上の課題とその解決に向けて」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度、活用度
 ①本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 93.0% 7.0%
 
 
1 講話「学校における特別支援教育」
  【目標】
 特別支援教育に関する学校内外の指導体制や環境の整備、人材育成などについて理解をするとともに、自校での取組への意欲をもつ。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 早期発見・早期対応の指導の充実、個別ニーズに応じた全校体制での教育支援、通常学級における特別支援教育の充実の3点を具体策として、特別支援教育コーディネーター等と連携を図りながら、学校全体で組織的に取り組みたいと思います。
  • 生徒一人一人の本来持っている力を発揮させるために、「できること」「分かること」に目を向け、必要な支援を考えていきたいです。また、学校が生徒にとって安全・安心な居場所となるよう、また全ての生徒に対し分かりやすい授業を提供できるよう取り組んでいきたいと思います。そのためにも、生徒とのコミュニケーションを大切にし、日常の関わり合いから、子どもに焦点を当て、指導法を探っていくとともに、一人一人の考えを尊重する視点がもてるように、教職員に働きかけていきたいです。
 
2 講話「よりよい学校経営に向けて」
  【目標】
 組織マネジメントの考え方を生かした学校経営や校長としてのリーダーシップ等の在り方について再認識し、各学校のビジョン及びその実現のための工夫や課題解決へ生かそうとする意欲を高める。
 

【講話を聞いての主な意見・感想】

  • 自分の学校の職員への感謝の気持ちを忘れないようにする、それぞれの職員の良さを理解し、そこを伸ばすという考えを大切にする、改善してほしいことについても相手の気持ちを十分に理解して言葉をかけられるようにする、すべての職員とともに子ども達のために何をするべきかを考え、組織的に対応できるようにする。以上のことを心がけたいです。
  • 危機管理について、確かに管理職以外はそれほど意識が高くないのではないかと気付いたので、誰もが判断者になれるよう働きかけていく必要があると思いました。紹介されていた事例のように、まずは本校のヒヤリ・ハット事例を収集してみようと思います。
 
3 研究協議「学校経営上の課題とその解決に向けて」
  【目標】
 各学校の教育目標の具現化に向けたビジョンの在り方や、学校組織マネジメントを効果的に推進するために校長として発揮すべき指導性について意見交換することを通して、校長としての資質の向上を図る。
 

【研究協議を通しての主な意見・感想】

  • 働き方改革の一環として、ミドルリーダーの荷重負担解消や若手育成のため、校務分掌の見直しや各教職員の得意を活かした分掌担当決めの工夫、教科担任制やできればチーム担任制などについても検討していきたいと思います。
  • 地域の方々が主体的に学校に働きかけて各種の活動を行っているという他校の実情を知り、本校でも地域コーディネーターや自治会に提案し、地域からの主体的な働きかけで、学校や児童をつなぐ各種の活動を進めていただく形を検討し、実行していきたいと思いました。
  • 教職員が学校運営の当事者であることを意識して職務に当たれるよう、「マネージャーとして」の働きかけをしていきたいと思いました。そのためには、専門的信頼を得られるよう広範囲にわたる知識を深め、人間的信頼を得られるよう誠実な対応と全体を俯瞰して考え行動する力を付けたいと思いました。