進路指導室より

2025年9月の記事一覧

朝刊1面「障害者解雇最多262人」という見出しから

9月22日(月)

 

 9月21日の下野新聞朝刊1面に、標題の見出しが大きく掲載されました。内訳として9割近くが「就労継続支援A型事業所」からの解雇だったとのことです。

 近年爆発的な勢いで上昇する最低賃金や障害福祉サービス報酬改定等によって、運営が厳しくなったA型事業所が閉鎖やサービス形態変更の道を選んでいることは御存知のとおりですが、その結果が明確な数字として出てきたというところです。本校卒業生の皆さんについても、一般就労への移行、他のA型との新規契約等、進路変更を余儀なくされた方が多くいました。ここに加え、社会保険の加入要件緩和が決定しており、事業所にとってはさらに厳しい状況となることが予想されます。(資料参照)

 働きたいという意欲をもちつつも、様々な理由で一般企業への就労に結びつかなかった障害者にとって、雇用契約を結びしっかり働ける貴重な場がA型事業所です。もちろん労働者にとって多くの選択肢が用意されていることが望ましいのは言うまでもありませんが、社会状況の変化によってどうなっていくのか…今後の動向に注目しています。

 

(資料)社会保険加入要件の変化.pdf 

高等部3年生が資格を取りました

9月3日(水)

 

 このたび、高等部3年の生徒が「介護職員初任者研修」の資格を取得しました。おめでとうございます。この資格は民間資格ではなく、厚生労働省の基準に基づく資格です。取得すると、身体介助を単独で行うことができるようになり、雇用する側にとっても大きな戦力となります。

 夏休み期間中、土日とお盆休みを除く1か月間、宇都宮市の「宇都宮青葉高等学園」に遠路益子から通いました。研修の感想を本人にインタビューしましたので、ぜひ御覧ください。

 

 Q. 1日の研修時間はどのぐらいですか?

 A.9時から16時20分までです。

 Q.研修で大変だったことは何ですか?

 A.初めて会う人と自分からコミュニケーションを取るのが難しかったです。また、寝ている人の体位変換や着替えが

  大変でした。

 Q.受講生は全部で何名でしたか?

 A.11名です。私の他には宇都宮青葉高等学園と南那須特別支援学校の生徒がいました。

 Q.後輩にアドバイスはありますか?

 A.普段からコミュニケーションを積極的にとることが大切だと思います。また、仕事をするには体力や筋力も必要だ

  と感じました。

 Q.これからの目標は何ですか?

 A.産業現場等における実習でお世話になっている事業所に就職し、資格を生かして働くことです。