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友情で繋がる『ホントのキモチ』 青春の1コマ 映画に
2010年9月27日
さくら市内の中高生らが、映画「ホントのキモチ」を自主制作した。脚本作りから撮影、編集まですべてを担当した力作。作品は十月三十一日正午から、生涯学習の催し「ゆめ!さくら博」に出品され、会場となる喜連川公民館で上映される。 (磯谷佳宏)
制作したのは市氏家公民館の映画づくり講座を受講した県立さくら清修高校の放送同好会に所属する一、二年生七人をはじめ、同市立喜連川中学校の生徒ら計十二人。那須烏山市在住の映画監督益子昌一さん(41)をアドバイザーに迎え、七月から制作を始めた。
脚本は人気ヒップホップグループ「Dragon Ash」(ドラゴンアッシュ)の「繋(つな)がりSUNSET」を全員が聞き、曲のイメージからテーマを「友情」に設定。話し合った内容を、同高一年の屋代涼帆さん(16)ら三人がストーリーにまとめた。
「中学の卒業アルバムを見返すなどして、一番の思い出は友達だった」と屋代さん。女子中学生が夏休み前の終業式に「将来、何になりたいのか」などと思い悩んだ一日を追い、同級生と語り合う中で友情の大切さを痛感する内容に仕立てた。
全編を市内で撮影。あえて「絵コンテ」は作らず、現場で全員が意見を出し合いながら撮影した。監督を務めた同高一年の花塚伯周君(15)は「夕方のシーンも映像で確認すると、明るく映っているなど難しかった」と苦労も多かったという。屋代さんも「天候に左右され、脚本通りにはいかないものだと思った」と振り返った。
それでも、花塚君は主人公が手をつなぐ場面を「つなぎ直すところだけアップで撮影するなど手間を掛けた」と言い、屋代さんも編集を終え「初めてにしてはいい出来」と手応えを口にした。
主人公の大橋綾役を演じた同中一年の高橋利奈さん(13)は「悩んだ感じは(演技で)出せた。幼なじみと話す中での気持ちの変化を見てほしい」と話す。
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