栃高博物館

2012年11月の記事一覧

栃高博物館 12 ウミタナゴ

           栃高博物館  12 ウミタナゴ
 
  分類 スズキ目ウミタナゴ科
  学名 Ditrema temmincki
  大きさ 20cm
  分布 北海道中部以南

    よく知られた釣り魚です。この標本は16cm。珍しいのは胎生と言って子どもを直接産むことです。
  標本では見やすいようにカットしてあります。穴の横径は3cm。稚魚は上から、尾が1つ、頭2つ
  見えて3匹確認できます。 

  

栃高博物館 11 トウジン

     栃高博物館  標本番号 11 トウジン
       
      分類 タラ目ソコダラ科
      学名 Caelorinchs japonicus
      大きさ 60cm(標本は25cm)
      分布  太平洋の暖海域の水深300から1000m

     撮影後、写真を横向きにしています。頭部の形がユニークな深海魚です。japonicusという
  ことは日本の固有種かもしれません。漢字で「唐人」と書きます。白身でおいしい魚ですが、
  漁獲量が少ないため、地域で消費してしまうそうです。
  


 

栃高博物館 10 コバンザメ


                      栃高博物館

   標本番号 10 コバンザメ
 
        分類 脊椎動物亜門 条鰭綱(じょうきこう)スズキ目
        学名 Echeneis nauorates
        英名 Live sharksucker 
        大きさ 70cm(この標本は15cm)
        分布  熱帯 亜熱帯海域

    このサメの特徴である頭部の吸盤を撮影しました。この標本は体長15cmで吸盤の大きさは
  4×2.5cmありました。中央に白い筋があり、左右対称に襞があります。これで大型生物に付着
  して大海原を航海するですね。不思議な生態です。 


栃高博物館  9 ナメクジ

                    栃高博物館

       標本番号 9  ナメクジ(この大きさだと「ヤマナメクジ」)
       
       分類 軟体動物門腹足綱
       学名 Incilaria fruhstorferi
       英名 slug
       大きさ 13~16cm
       分布 本州 四国 九州  

     標本瓶には、墨で「38.7 栃木 生徒贈」と書いてあります。おそらく昭和38年7月でしょう。
    それにしても大きい。標本瓶は横に寝かせて、撮影しています。大きさは約12cm。右が頭です。
    標本液を吸って、膨らんだとしてもかなりの大きさです。いまでもいるのでしょうか。

   

          

         

栃高博物館 8 フネダコ

             栃高博物館

    標本番号 8 フネダコ(タコブネ蛸舟ともいう)

        分類 頭足綱 タコ目 アオイガイ科
        学名 Argonauta hians
        英名 Winged Argonaut
        大きさ  8cm×6cm
        分布 太平洋 および 日本海の暖海域

       フネダコの雌のみが貝殻を作る。この貝殻は大変美しく、収集家も多い。
     姿はオーム貝か、化石のアンモナイトのようです。吸盤のついた足の中央に
     口(黒いところ)が見えます。餌は通常のタコと同じでエビやカニが好物です。
       雌はこの貝殻の中に産卵して、保護します。