栃高博物館

2014年9月の記事一覧

栃高博物館 107 カラスガイの解剖標本

                  栃高博物館 107 カラスガイの解剖標本

         分類 軟体動物門 二枚貝綱 イシガイ科 カラスガイ属
     学名 Cristaria plicata
     大きさ 約25cm(30cmを超えることも)
     分布 北海道から本州、九州の淡水

         右上の丸いものは閉殻筋(貝柱)です。そのとなりに
    横に線の入った鰓が2枚見えます。鰓の下右側が
    肝臓です。肝臓の横に白い出入水管があり、さらに
    左の大きい黒い部分が斧足になります。
                

栃高博物館 106 サメの解剖標本

           栃高博物館 106 サメ(ホシザメ)の解剖標本
 

      分類 脊索動物門 軟骨魚綱 メジロザメ目 ホシザメ属
    学名 Musterus manazo
    英名 starspotted smooth-hound
    大きさ 約1.5mになる(標本は30cm)
    分布 北海道以南の日本沿岸
    

   臓器に色素を注入した解剖標本です。口の下には1対の鰓があります。
  その下のひときわ大きい臓器は肝臓です。肝臓の下左側にある長い器官
  は、らせん腸です。右はサメの胃です。ホシザメは食用で、おもに蒲鉾など
  の練製品に使われています。栃木では「モロ」などのサメの切り身が売ら
  れています。醤油で甘く煮るとおいしいですよね。
     

栃高博物館 105 ヤリイカの解剖標本

            栃高博物館 105 ヤリイカの解剖標本

     分類 軟体動物門 頭足綱 ヤリイカ属
     学名 Loligo bleekeri
     英名 Spear Squid
     大きさ 30~40cm
     分布 日本列島沿岸 黄海 東シナ海

  色素注入してあるので、黒い部分は鰓です。鰓の横、表面に血管が走
 っているのが肝臓で、その下の茶色い部分が卵巣です。精巣ならば白く
 なります。
  ヤリイカは、食卓でもおなじみですが、実は生物教科書でもおなじみで
 無髄の巨大軸索をもち、神経生理のモデル生物となっています。
      飼育がとても難しく、常設展示している水族館はまれです。