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2015年6月の記事一覧
栃高博物館 123 アカニシ
栃高博物館 123 アカニシ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱)アッキガイ科
学名 Rapana venosa
大きさ 最大15センチ(標本は10cm)
分布 房総半島以南
「赤螺」と書きます。螺は巻き貝のことで田んぼの螺は
タニシです。殻口が赤く染まるのでこの名前があります。
標本は色が褪せて赤がピンクになってしまいました。
味もよくサザエの代用品になるそうです。
肉食性でアサリやカキを食べてしまいます。
栃高博物館 122 ハッキガイ
栃高博物館 122 ハッキガイ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) アッキガイ科
学名 Siratus pliciferoides
英名 Japanese spike murex
大きさ 12センチぐらい(標本は6cm)
分布 房総半島以南
ハッキガイは「白鬼貝」と書いたり、「八鬼貝」と書くとき
もあります。表面に突き出た突起を鬼の角に見立てたので
しょうけれど、気の毒な名前ですね。ただ貝にとっては関係
ないですけど。
アッキガイ科は漢字で書くと「悪鬼貝」で、この名前も
インパクトありますね。この仲間にはもっと鋭いとげが貝
のまわりにたくさん出ているものもあります。そして最も
美しく商品価値のある貝が「ホネガイ」です。
栃高博物館 121 クマサカガイ
栃高博物館 121 クマサカガイ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) 盤足目 クマサカガイ科
学名 Xenophora pallidula Reeve
英名 Pallid Carrier (carrier shell)
大きさ 8センチ(標本は4cm)
分布 茨城県より南の海域(水深100~300m)
巻き貝の表面に二枚貝や巻き貝の殻、小石を付着させながら生長します。
カルシウムでしっかり接着しているので取れません。カモフラージュのため
と思われます。名前の由来は、付着した貝類を、熊坂長範の背中の七つ道具
に見立てて、クマサカ貝とつけました。牛若丸の返り討ちに合った大盗賊です。
「能」の演目に「熊坂」があります。生物の名前も調べてみると、とても興味
深いです。(写真の説明 上から見ると巻き貝に見えません。下から見ると
軟体部の入る穴が見えます)
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