日誌

修学旅行

H24修学旅行(2日目)

2日目(木)

    ~平和記念公園~ひめゆりの塔~ガマ体験~ホテル(北谷町)

 2日目は沖縄の戦争の歴史について学びました。あいにくの雨の中最初に行ったのは平和記念公園でした。

 ここでは、我が県の慰霊の塔「栃木の塔」で黙祷を捧げた後、沖縄戦で亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」を見学しました。

                                            

                       栃木の塔                        平和の礎

平和祈念資料館へ移動して、まず平和記念資料館友の会の古謝(こじゃ)(こう)(ゆう)さんの講話を聴きました。多くの民間人を含む多数の犠牲者を出した痛ましい沖縄戦の生々しい様子や、戦争は終了しても今なお残る米軍基地の問題等、教科書やニュースでしか知らない話を、直に聞くことができました。
                            

                                        題は「(ぬち)どぅ宝」                            お礼の言葉と花束贈呈

生徒代表 お礼の言葉

今回、私たちのために平和講和を開いてくださりありがとうございました。私たちは今までに沖縄戦争について授業で学んできたこともありましたが、深く考える機会はありませんでした。今回の平和講和で、アメリカ兵に捕まるくらいなら集団自決をするという考えや、降伏後に米軍が占領地を広げるために、銃剣とブルドーザーで住んでいたところを追い払われたことなどの部分では、授業で得た知識で「知っているつもり」であった戦争、そして激戦区となった沖縄での悲劇が鮮明にイメージされ、悲しい経験をされた方々の苦痛、悲しみ、そして現在もマスコミで報道さているとおり、今現在も続いている苦悩などを、沖縄に住まれる方のごくわずかではありますが、実感することができました。

 「戦争」という言葉でひとくくりに解釈されてしまう現代、われわれ矢板東高等学校生は、今日古謝さんが話された話を胸にしまいこみまして、次は遠く離れた栃木の地で、自分たちの子供や地域の方々に伝えていくことが恩返しなのではないかと思います。本日は本当にありがとうございました。

21組 渡邉 絢子

平和記念資料館見学後バスでひめゆりの塔へ移動し、昼食後に資料館を見学しました。この地では「ひめゆり学徒隊」と呼ばれる、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒と教師が、看護要員として沖縄陸軍病院に従軍し、その多くが犠牲となりました。生徒たちは、自分と同年代であった「ひめゆり学徒隊」の写真や資料等をみて沖縄戦の悲惨さを改めて感じさせられました。

その後、各クラスに分かれてガマ体験をしました。ガマとは沖縄本島南部に多くみられる自然洞窟のことで、沖縄戦では住民や日本兵の避難場所として、また野戦病院として利用されていました。ガイドの方の体験談をガマの中で聞き、真っ暗なガマの中での避難生活が、いかに過酷であったかを想像することが出来ました。