部活動日誌

(高)女子バレーボール部大会報告~インターハイ予選~

 6月10日(土)にインターハイ予選が開催されました。(於:県南体育館)

《本校の結果》

【1回戦】

(負)1-2 壬生(25-22、21-25、20-25)

 

《試合評》

 3年生にとって最後の大会となったインターハイ予選。初戦は、この代の新人大会で南部支部第3位に入っている強敵・壬生高校との対戦となりました。本校は壬生高校と冬に練習試合で対戦したこともあり、今大会での対戦が決まってから、そのときの映像やスコアを見返しながら、部員全員で対策を練って戦いに臨みました。

 1セット目は、対策および練習の成果もあり、フローターサーブで効果的に相手を揺さぶり、返ってきたチャンスボールを確実にアウトサイドヒッターがスパイクを決めるバレーを展開し、終始優位に試合を進めることができ、25-21で先取しました。

 2セット目は、相手が本校の攻撃に対応しはじめ、スパイクをブロックされたり、クイック攻撃で応戦されたりと、序盤から中盤にかけて苦しい展開となりました。しかし、本校は終盤に粘りを見せ、20-20に持ち込むなど見せ場を作りましたが、最終的には22-25でセットを落としました。

 勝負の3セット目。序盤、本校が得意のサーブで流れをつかむも、中盤から徐々に相手のスパイクが本校の守備の乱れを突きはじめ、一点を取り合う白熱した展開となりました。勝敗の行方がどちらに転んでもおかしくない試合でしたが、最終盤、20点目を相手の長身セッターが見事なツーアタックをコート奥に決め、万事休す。20-25で落とし、1回戦敗退となりました。

 

《総評》

 この大会をもって引退となった3年生は、新チームの始動にあたって「県大会ベスト16」「北部大会ベスト4」という目標を掲げ、顧問とコミュニケーションをとりながら、変化を恐れず活動してきました。その結果、春高バレー予選、新人大会、関東予選の3大会でベスト16入りし、北部支部大会では第3位入賞を果たすことができました。自分たちで掲げた目標に対して、情熱と誠意をもってアプローチし、コミットしたことは本当に見事でした。

 いつもは明るい選手たちが、今大会で敗れた際に見せた悔しそうな表情や大粒の涙は、「がんばった人にだけ味わえる感情」の表れだと思います。これは部活動をがんばった人だけが得られる財産です。決して楽しいことだけでなく、つらいこともあったと思います。順調に階段を一段ずつ登ってこれたわけではなく、三歩進んで二歩下がる…を繰り返しながら、少しずつ、しかし確実に成長してきた選手たちを間近で見ることができたことは、「指導者冥利につきる」の一言です。

 引退する3年生は単なる「友達」ではなく、部活動を通して、同じ目標や目的に向かって切磋琢磨してきた「仲間」「戦友」のような関係になったのではないかと感じます。3年生だけでなく、下級生も含めて、こうしたかけがえのない人との関わりが生まれたことこそが、「一生の宝物」になったのではないでしょうか。

 

 末筆にはなりますが、大会の運営にご尽力いただいた専門委員をはじめとする先生方、対戦してくださった相手校関係者の方々、送迎をはじめ日ごろから物心ともにご理解・ご協力いただいている保護者の皆様、すべての方々に感謝の意を表し、大会報告とさせていただきます。

 3年生が矢板東高校女子バレーボールに残してくれたメンタリティを引き継ぎ、新チームも新チームのやり方でがんばっていく所存です。今後とも、矢板東高校女子バレーボール部をよろしくおねがいいたします。

 

文責:顧問(監督) 星野 廣之