“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

                      “夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
JUL 2020  Vol.52
 夏の代替大会では多くのご声援を頂き、ありがとうございました。新型コロナウイルスの影響で様々な制限が設けられ、例年とは違う夏となりましたが、ベンチにいてもその思いは十分に伝わりました。選手、特に3年生にとっては“最後の夏”ということに変わりなく、心強かったことと思います。
 初戦となった宇都宮北高校戦は、5回コールドの13対3。大会の緊張感ある中でも17安打の猛攻を見せ、昨秋のベスト8として相応しい戦いを見せてくれました。3年生部員全員が出場を果たし、多くの笑顔が出せたことを嬉しく思います。続く栃木工業戦は、3対4の逆転負けを喫しましたが、悪コンディションの中でも、それを理由にすることなく堂々と戦う好ゲームでした。“足工魂”を体現する姿を後輩に示してくれたという点でも足工野球部にとって大きな財産であり、3年生には感謝しています。“このチームで、もっと野球がやりたい”と思う、好チームでした。選手には胸を張って欲しいと思います。本当によく頑張りました。
 また、集計してみると昨夏の新チーム結成から58試合を消化し、通算成績は27勝24敗7分けという戦績でした。ここでも新型コロナウイルスの影響があり、例年の半分以下の試合数となったことを寂しく思います。それでも振り返れば、力がないと言われ続けたチームが、その言葉に発奮し、昨秋のベスト8進出は見事でした。長い教員生活の中でも、高校生の持つ可能性の大きさを改めて教えられた気がします。高校野球に没頭できた1年ではありませんでしたが、3年生の頑張りには、頭の下がる思いです。ご苦労様でした。
 3年生にはこれから、それぞれの希望する進路実現に向けて努力して欲しいと思います。グラウンドでの頑張りがあれば、何でもできるはずです。足工のユニフォームを着て3年間野球をやり遂げたことに誇りを持って下さい。そして、3年生の保護者の皆様、今までありがとうございました。おかげさまで良い環境の中、思い切り野球をすることができました。これからも足工野球部は良き伝統を引き継ぎ、努力し続けます。今後も変わらぬご支援をお願いします。