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“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News APR 2019 Vol.37
春季大会では、本当に多くのご声援を頂きありがとうございました。
シード校として臨んだ南部地区予選は、苦しみながらも8対5で小山北桜を下し、県大会の出場権を獲得。まずはこの試合に勝つことを目標に、冬のトレーニングにも取り組んできただけに嬉しい勝利でした。ただ思い描くような試合とはならず、大会で勝つことの難しさを実感した試合でもありました。
そして迎えた県大会では、2年連続でプロ野球選手を輩出している青藍泰斗との対戦。初回の5失点を一度は追いつきながら、結果的には5対12の8回コールド負けに終わりました。もっと戦える力があるのにと思う一方、投打に渡ってまだ実力が足りないのも事実で、やるべきことの多さを感じています。夏こそ、この悔しさを晴らすために、グラウンドだけでなく学校生活からもう一度見つめ直し、頑張りたいと思います。多くの試合を経験して感じるのは、どのチームにも力の差はないということです。野球は難しく、本当に何が起きるか分かりません。選手にとっても、大会で勝つ嬉しさを味わう一方、持てる力を発揮し、結果を出すことの大変さなど、夏の大会を前に貴重な経験となったはずです。1つ1つやるべきことをやり、浮き彫りとなった課題を克服できれば、本校にも十分にチャンスはあると考えています。今回の敗戦を胸に刻み、部員一同、夏に向けての再スタートを切りたいと思います。
また、4月27日(土)から2泊3日で第1回強化合宿を無事実施することができました。保護者の皆様には、ご理解、ご協力を頂き感謝申し上げます。日頃は合理的な練習を意識しているつもりですが、勝負では最後は理屈でない部分が重要となるのも事実です。栃木県加盟63校の中で“普通”にやっていては勝ち上がれません。最後まで残るチームは、普通でないところがあるからこそ1番になっているはずです。そういった意味で、この合宿は“普通ではない練習をやろう”“理不尽な練習にも耐え抜こう”をテーマに深夜2時半までの練習を敢行しました。部員にとっては過酷な合宿となりましたが、1人1人が自分に負けることなく、最後まで良い雰囲気で練習できたことから、達成感を持って終われたと思います。この合宿を経験したことで、部員が“理屈ではない何か”“裏付けのある自信”を手にしてくれたことを期待しています。
最後に、今年度についても部員不足に悩むチームが多い中、12名の新入部員を迎えられたことを嬉しく思います。高校野球の本来あるべき姿。そして“人間性豊かな工業人の育成”という本校の教育目標に、“向学”“愛隣”“剛健”“創造”という校訓を忘れず、平成31年度も努力していく所存です。5月には次なる目標となる市内大会も控えています。中間テスト直後という難しい日程ではありますが、春季大会の悔しさを晴らせるよう頑張ります。選手の懸命なプレーに温かいご声援、ご協力をお願いします。