“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
APR 2021 Vol.61

 春季大会では、本当に多くのご声援を頂きありがとうございました。
 シード校として臨んだ南部地区予選は、苦しみながらも4対2で足利南高校を下し、県大会の出場権を獲得。まずはこの試合に勝つことを目標に、冬のトレーニングにも取り組んできただけに嬉しい勝利でした。ただ、思い描くような試合とはならず、大会で勝つことの難しさを実感した試合でもありました。
 そして迎えた県大会では、この代の1年生大会では優勝している文星芸大附属との対戦。5回までは一歩も譲らない戦いを演じながら、結果的には1対6での敗戦に終わりました。勝つチャンスがなかったわけではないと思う一方、投打に渡って完全に力負けであり、やるべきことの多さを感じています。夏こそ、この悔しさを晴らすべく、グラウンドだけでなく学校生活から見つめ直し、頑張りたいと思います。多くの試合を経験して感じるのは、どのチームにも力の差はないということです。野球は難しく、本当に何が起きるか分かりません。選手にとっても、大会で勝つ嬉しさを味わう一方、持てる力を発揮し、結果を出すことの大変さなど、夏の大会を前に貴重な経験となったはずです。1つ1つやるべきことをやり、浮き彫りとなった課題を克服できれば、本校にも十分にチャンスはあると考えています。今回の敗戦を胸に刻み、部員一同、夏に向けての再スタートを切りたいと思います。
 また、コロナ禍により、今後も様々な制限の中での活動が続きます。保護者の皆様には、そういった状況の中で。足工野球部の活動へのご理解、ご協力を頂いていることに改めて感謝申し上げます。部員には、好きな野球ができていることが決して当たり前ではないこと。そして感謝の気持ちを忘れずにプレーして欲しいと思っています。
 最後に、今年度についても部員不足に悩むチームが多い中、9名の新入部員を迎えられたことを嬉しく思います。スタッフとしても、新たに横山洋先生がコーチとして加わりました。高校時代は主将として甲子園出場経験もある横山先生は、部員にとって良き兄貴分となってくれるはずです。高校野球の本来あるべき姿。そして“人間性豊かな工業人の育成”という本校の教育目標に、“向学”“愛隣”“剛健”“創造”という校訓を忘れず、令和3年度も努力していく所存です。5月には次なる目標となる市内大会も控えています。中間テスト直後という難しい日程ではありますが、春季大会の悔しさを晴らせるよう頑張ります。選手の懸命なプレーに温かいご声援、ご協力をお願いします。