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「工業系高校生のための工学講座」参加報告
夏休みに生徒たちは様々な活動に取り組み、貴重な体験をしています。ここでは、8月23日(火)に宇都宮大学工学部にて開催された「工学講座」についてご紹介します。この講座は、工業系高校生が大学教員の授業を受講し、測定装置等の新しい設備に触れ、また、大学生と懇談することにより、学習意欲を高めるとともに、将来の進路についての意識を高めることを目的としています。
本校からは希望した14名が参加しました。本校も含めると県内8校から70名が参加しています。
工学部では、次の4つの講座が開講されました。
・機械システム工学科 /「熱流体数値力学入門と学生Formula車両紹介」
・電気電子工学科/「電磁波としての光の性質とホログラフィ」
・応用化学科/「目で見る金属イオンの化学反応」
・情報工学科/「音の聞こえと騒音について」
また、地域デザイン科学部では、次の2つの講座が開講されました。
・建築都市デザイン学科/「住民参加による地域施設とコミュニティのデザイン」
・社会基盤デザイン学科/「少子高齢社会の交通とまちづくりおよび建設学科の実験施設見学」
建築都市デザイン学科の講座には、本校の5名が参加しました。前半は具体的な活動事例を交えながらの講義、後半はワークショップ演習を行いました。
「公園づくり」や「温泉施設づくり」の事例を通して、行政と連携・協働して地域の施設やコミュニティをデザインする住民参加の方法を学び、実際のワークショップ演習を通して基礎と実践を学びました。単に施設を作ることを目的とするのではなく、活動を作り出すことを目的としたまちづくりは、住民のもつ感覚や経験などを認め合いながら情報を伝え合う、住民参加がとても重要であることがわかりました。
ワークショップでは、2グループに分かれ、グループごとに活動内容・方法、連携・協力する団体について意見を出し合い、「まちなか空き店舗活用」について議論しました。はじめは戸惑う様子を見せる高校生も見られましたが、時間が経つに連れ、グループ内でコミュニケーションが深まり、笑顔も多く見られました。ワークショップの難しさや楽しさを体験できたようです。参加した高校生からも前向きな感想が多く聞かれ、進路選択の視野を広げるなど有意義な1日を過ごすことができました。担当された大学の先生方に感謝申し上げます。