第2回  平成24年10月20日(土)

 栃木県総合教育センター設立20周年記念事業のひとつとして、公開シンポジウム「教師力向上のために」が行われ、とちぎの教育未来塾第3期生も参加しました。
 話題提供者は、県教委事務局教職員課 小泉秀夫課長補佐、那須塩原市立黒磯北中学校 増田眞千子校長、宇都宮市教育センター 大木和明指導主事、宇都宮大学教育学部 松本敏教授でした。



シンポジウムの様子




受講生の姿




受講生の姿



感想を述べる受講生



  • 現在では、昔に比べ若手の育成や教師力の向上に大変力を入れているということがわかりました。また、今後退職者の数が増え、教員の約3分の1が入れ替わるという話を聞いて、私たちが次代を担って行くのだという意志と意欲をしっかりもち、勉強し続けたいと思いました。【現職】
  • 教育現場の現状や課題を踏まえ、これからの教師に求められるのは、子どもたちに新たな学び・主体的に取り組む姿勢を身に付けさせるために、教師自身が日々学び続けること、答えのでない問題にも自分で向き合っていくことであると思いました。教員の仕事を続けていくためには、「子どもが好き・子どもたちのために」という気持ちを軸にして取り組むことを、何年経っても忘れてはいけないと思いました。【現職】
  • まだ実習しか経験のない学生ですが、教師になりたいと思った中学校3年生の時の気持ちや、やっぱり教師になりたいと自分の気持ちを確信できた実習の時の思いを忘れず、大切にし、日々学び続けたいと思いました。【学生等】
  • 「目の前にいる子どもたちのために何ができるか」を常に考え、学び続ける教師になれるよう努力したいです。【学生等】



 栃木県総合教育センター設立20周年記念事業のひとつとして、記念講演「不揃いの木を組む」が行われ、とちぎの教育未来塾第3期生も参加しました。
 講師は、宮大工 小川 三夫氏でした。寝食を共にして後継者の育成に当たってきた経験をもとに講演いただき、学校とは異なる社会の若者の指導法、人材育成等についての考え方を学ぶことができました。




講師 宮大工 小川三夫氏



講師 宮大工 小川三夫氏



講話を聴く受講生の姿



講話を聴く受講生の姿



  • すぐに与えてしまうのではなく、「自分からどうしてもやりたい」と思うまで耐えさせるという話を聞き、教師として、児童にすぐにやり方を教えてしまうのではなく、子ども自身が「やりたい」「やってみたい」と思うようにさせることが必要だと改めて感じました。【現職】
  • 「厳しさのない優しさは甘えにつながる。」このことは教育現場で子どもたちに接する場面でも大いに当てはまると思います。職人は教えられるのではなく、自ら気付き覚えるものだとおっしゃっていましたが、子どもたちも、ただ教えられるのではなく、体験させたり感じさせたりしながら自分で学ぶことが必要だと思いました。そのように指導できる教師をめざし努力したいです。【現職】
  • 弟子の姿を見ながら様々な対応の仕方を考えることは、学級担任が担任をしている子どもの特性を日々学校生活の様子から読み取ることと同じだと思いました。これから教師になるために多くのことを学んでいきますが、その際は「素直に学ぶ」ことを大切にしたいです。【学生等】
  • 何でも「教える」ことがよいことではなく、あえて教えないことが、子どもたちが自ら考え、学ぶことにつながるということがわかりました。長い時間たくさんの人と触れあうことで、様々な考えを学ぶことができるというお話がありましたが、学校もそうだと思います。人とのふれあいの中で優しさや思いやりを身に付け、お互いに尊重できる関係作りができるのだと思います。【学生等】
  • 「同じ食事をして同じ空気を吸う」と本当の人同士のふれあいができるという考えは、教師にも当てはまると思います。子どもたちと一緒に学び、笑い、感動することで、子どもたちの心も教師の心も育っていくのだと思います。【学生等】