吹奏楽部日誌

音楽 高文連総合音楽祭で「講師(審査員)特別賞」を受賞しました

 
 

昨年はこの音楽祭で推薦をいただき、富山での全国大会へ参加できました。思い出深いステージです。

八木澤教司作曲「パーテル・ノステル?」。本番の演奏が始まってすぐに、細かいリズムのズレや音程が合わないことに、みんなの動揺が伝わってきました。「こんなはずじゃないのに!」

やっぱり本番のステージは特別な場所です。いつも通りに吹いてるつもりなのに、何かが違ってしまうのです。

速く、リズミカルな部分に移ってからは、そのいやな雰囲気をなんとか変えようと、まず先生がすごい形相でみんなをぐいぐい引っ張っていきました。毎日毎日何時間もくりかえし練習したフレーズが、あっという間に通りすぎていきます。

2度目の静かな部分、先生が「この曲の心臓」「神様の前でちっぽけな人間がはじめて声をあげる」と説明してくださった部分。このへんから、演奏にあたたかさがでてきたような気がしました。そして、フーガを経て、主人公が確信を持って前へ進んでいく部分では、自分たちの演奏への確信と重なっていったと思います。

「なんだかだめだったよね。」「私あそこ失敗しちゃった。」演奏後の私たちはすっかり暗くなってしまい、つぎつぎとステージに上る他校の素晴らしい演奏に、ますます元気がなくなってしまいました。今年から3校が表彰されると聞いていたのですが、「関係ないよね。」

とつぶやいていました。

「講師特別賞。プログラム16番、鹿沼南高校!」

信じられませんでした。あんなにうまくいかなかったのに。大編成の、あんなに素晴らしい演奏がいっぱいあったのに。

副賞としていただいたメトロノームを「もっとリズムを合わせなさい」ということだと反省して、今週末の東関東大会にむけて、まだまだがんばります!