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2年化学「酸化還元」

こんにちは理科教員です。

授業の問いは、「酸化・還元の定義は?」です。まずは中学校の復習です。ブレストで思いつく限り書きます。

 

行ったのは、次の2つの実験です:

・銅線を加熱して、酸化銅をつくる
・加熱した銅線を水素の中に入れて、還元される様子を観察
酸化の実験では、赤い銅線が黒く変化し、「おぉ、色が変わった!」と生徒たちは興味津々。還元の実験では、黒くなった銅が再び赤く戻り、「戻った!」「これが還元か!」と驚きの声が上がりました。

 

 

この変化をもとに、「酸素原子のやりとり」や「電子のキャッチボール」という視点で酸化還元を説明。酸化とは酸素を受け取る(または電子を失う)こと、還元とは酸素を失う(または電子を受け取る)ことだと整理しました。

さらに、電子のやりとりに関係する「電気陰性度」にも軽く触れ、「酸素は電子を引っ張る力が強いから、酸化されやすいんだね」といった理解も深まりました。

生徒たちは、目で見て、変化を感じながら、定義を自分の言葉で整理していくことで、酸化還元の本質に少しずつ近づいていきました。

これからも、「見て・考えて・納得する」授業を通して、化学の面白さを伝えていきます。