SGH活動報告

2016年8月の記事一覧

SGH福島フィールドワーク(3日目)その1

 生徒教職員共々元気に三日目の朝を迎えました。

 本日は以下の日程で行います。

  8:00 ホテル発

 10:00 楢葉町住民インタビュー

  ~途中昼食含む~

 14:00 調査結果の取りまとめと発表準備

 18:00 夕食

 20:00 本日のフィールドワークまとめ、明日の発表準備

 それぞれの研修内容については、この後まとめてアップしていきます。

 本日も実りある研修にしていきたいと思います。

SGH福島フィールドワーク(2日目)その6

 本日から最終日までの宿舎である「しおかぜ荘」に到着しました。

 ここで夕食をとった後、本日のまとめと明日の楢葉町民インタビューの準備を行いました。
 生徒同士が話し合い、とても有意義な時間を持つことができました。
 全ての出来事が生徒の印象に残っていたようですが、特に同じ高校生同士ということもあるせいか、ふたば未来学園高校訪問が生徒にとっては印象に残ったようで、活発な意見の出し合いが見られました。
 それに基づいて、明日出すべきインタビューの質問に関して、生徒主体で時間ギリギリ(22時)まで検討しました。
 生徒の一部はその後もロビーに残り、調べ事をしていました。
 明日の活動も有意義なものになりそうです。
 

 
 

SGH福島フィールドワーク(2日目)その5

 本日最後の野外研修ということで、楢葉町視察を行いました。

 楢葉町は、平成27年9月5日、全域に出されていた避難指示が解除された所です。

 解除されたのが比較的最近ということもあり、まだ元の住民の1割ほどしか帰還していないということです。

 町の説明を、楢葉町役場の楢葉町復興推進課長、猪狩充弘さんにしていただきました。

 未だ9割近い住民が帰還していないなか、帰町目標を「平成29年春」と明示しています。

 具体的に、「コンパクトタウン」の建設を始めているなど、とにかく住人が住みやすい町を目指して復興の活動を進めている段階です。

 

  今日から我々が2泊する「しおかぜ荘」エリア内にも復興記念碑が建てられていました。

 電力供給についても新しい方法を考えるなど、止まることなく着々と復興を進めていく様子を見ることができました。

 今後の復興推進を願うばかりです。
 
 

 

 
 

SGH福島フィールドワーク(2日目)その4

 昼食後、本校と同じくSGH校の福島県立ふたば未来学園高校を訪問しました。

 社会企業部の生徒さんと、顧問の佐藤先生に対応していただきました。
 歓迎ムードで迎えていただき、まずはふたば未来学園高校の紹介から始まりました。
 原子力災害からの復興を目指すグローバルリーダーの育成をコンセプトに活動の幅を広げているということです。
 

 
 
 その後、部員による福島クイズをしていただきました。意外な答えも多く、佐野高生が驚く場面もありました。以下、その問いと答えになります。是非考えてみてください。研修に行った研究班は、復習してください。
 問1.震災前に福島県で暮らしていた人のうち、現在県外に避難して暮らしている人の割合(%)はどのくらい?
 問2.福島県では、年間1000万袋ほど作られる県内産の放射線について全量全袋検査を行っている。そのうち、放射線量の法定基準量を超えるのは何袋か?
 問3.福島県の漁業の水揚量は、2010年度に比べて、2015年度は何%回復した?
 問4.福島県の観光客は、2010年度に比べて2014年度は何%回復した?
 問5.福島県の平均初婚年齢は、2013年では、47都道府県中、何位?
 問6.今、立ち入りができないエリア(帰還困難区域)は、福島県全体の面積の何%?
 問7.原発から20km地点にある広野町(震災前の人口約5500人)には現在、何人ぐらいの方が住んでいるか?
 問8.全村避難した川内村(震災前の人口約3000人)は、2012年4月1日に帰村したが、現在、何人ぐらいの方が住んでいるか?
 問9.大熊町・双葉町にできる中間貯蔵施設は、東京ドーム何杯分の容積?
 問10.福島県の震災関連死の数(2016年3月31日)は何人?
《解答》
1.約2.2%
2.0袋
3.15%
4.82%
5.1位
6.2.4%
7.約5000人
8.2749人
9.13~18杯
10.2038人
 クイズの後は、佐野高生による高校紹介と福島県に関するアンケート調査結果です。こちらは昨日行った内容と同じものです。非常に高い関心を持って見ていただいた印象を受けました。
 
 
 その後は班に分かれてこれからの福島を盛り上げるためのディスカッションを行いました。非常に短い時間でしたが、生徒は皆一生懸命アイデアを出していました。そのアイデアを班の代表者が最後に発表しました。どの発表も大変建設的なものとなっていました。
 
 
 最後に佐藤先生から、震災から時間が経っているにも関わらず、県外の皆さんがここまで福島のことを考えて調べてくれるのは大変嬉しいというお言葉をいただきました。生徒にとっても教員にとっても大変有意義な時間になりました。以下、ふたば未来学園高校の生徒さんと交流をもった本校生の感想です。(※一部抜粋、イニシャルは仮)
・事故からの復興とその先のことを考えている姿を見て、佐野からも支援をしていきたいと改めて思いました。(Tさん)
・震災後に商店がどんどんつぶれてしまっているということだが、学校が参加する祭りにはたくさん人が来ているらしいので、そのときにもっと福島をアピールするべきだと思った。
T君)
・佐野でとったアンケートに高い興味を持ってくれたように感じた。(A君)
・福島に対するお互いの気持ちを言い合えてとても良かった。意識に違いがあり、ちょっと誤解していたのかなという部分もあったので、今後もっと交流を持ち、そういう誤解をなくしたい。(Kさん)
・改めて知識や意識のズレを感じた。報道されていないことも知ることができ、特に差については衝撃を受けたと共に、他県民として深く考えさせられた。
N君)
・福島県民の思いと私たちの思いとはかなりズレがあることが分かった。(Mさん)
・福島への悪いイメージを持っている人が目立ってしまい、良いイメージを持っている人の存在があまり目立たないのではないかと思った。(Mさん)
・実際に風評被害を受けないと感じないような怒りや恨みに近いような意見を聞くことができ、改めて自分達も放射能の知識について認識しなおさなければならないと感じた。(Yさん)
・復興が遅いという意見があったが、復興の中にいる福島の人には、生活の中に復興があるので気付いていないだけで少しずつ進んでいるのではないのかと思う。比べるものが何もないので復興の実感が福島県民も福島県外の人も分からないからではないか。(Sさん)
・福島県の生徒と私たちでは考え方に違いがあることが分かった。見学して復旧はしているが復興はしていないことが分かった。復旧と復興のギャップに気付かされた。(Aさん)
・福島では復興を5年間行ってきたため、取り組むべき問題が分からなくなっていると思う。それゆえ県外から取り組むべき問題のことを伝えていきたいと思った。(Iさん)


SGH福島フィールドワーク(2日目)その3

 川内村の遠藤村長からの講和を受けたあと、村内にある「株式会社KiMiDoRi」へ見学に行きました。

 そこでは、代表取締役の早川昌和さんに対応していただきました。
 
 新しい農業の形式ということで、「完全密閉栽培」を行っており、安全・安心な無農薬野菜(主にレタス)を生産しているようです。
 
 実際に試食させていただきました。非常にシャキシャキしており、大変おいしかったです。
生徒も皆おいしいと言っていました。
 
 
 ちなみに、佐野の近くということで、実際に群馬の太田イオンで販売をしているそうです。
 その後、ワイン用ブドウ畑を見学に行きました。そこではワインの元となるシャルドネを育てていました。ガイドをしていただいた方は、お一人で畑を管理しているそうです。
 自身は徳島県出身なのですが、復興支援のために自ら川内村に出向き、働かれているそうです。
次の東京オリンピック開催時には、盛大に福島産ワインのアピールを行いたいということです。
 
  その後、蕎麦酒房「天山」にて川内の地下水が育んだ蕎麦粉を100%使用した十割蕎麦を昼食としていただきました。炊き込みご飯もついており、デザートの蕎麦豆腐も絶品でした。午後の活動にも力が入ります。