栃高博物館

2013年10月の記事一覧

栃高博物館 89 アカガイ

                      栃高博物館 89 アカガイ(赤貝)

     分類 軟体動物門 二枚貝綱 フネガイ目 アカガイ属
     学名 Anadara broughtonii
     英名 Bloody clam
     大きさ この標本は10cm
     分布 浅海の砂泥底
    
 私たちの赤血球にはヘモグロビンが含まれています。このヘモグロビンと同じように鉄を含む「エリトロクルオリン」という物質を持つため、赤貝は血液が赤いのです。そのため肉も赤く、和名や英名の名前はここからきています。アカガイは寿司ネタや刺身にしたりする高級食材ですが、
 赤貝の缶詰は、たくさん獲れるサルボウガイという赤貝に似た貝を使用しています。缶詰に書いてあるので確認してみましょう。
   

栃高博物館 88 オオヘビガイ

                     栃高博物館 88 オオヘビガイ(大蛇貝)

     分類 軟体動物門 腹足綱 ニナ目 ムカデガイ科
     学名 Serpulorbis imbricatus 
     英名 Imbricated worm shell(重なったイモムシ状の貝)
     大きさ 4~5cm
     分布 潮間帯の岩場
  
  磯の岩の表面に普通にいます。口から粘液を出し蜘蛛の巣のように張って、海中の細かい有機物をくっつけて、たぐり寄せて食べます。最初は巻き貝のように殻は巻いていますが、まもなく、不規則になって写真のような殻になってしまいます。遺伝子のバラエティは不思議ですね。
  規則正しいと不規則があるのですね。規則正しいと「美」を感じますが、この貝殻は‥‥