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出前授業Ⅲ(医学)

1.行事名 


  出前授業Ⅲ(医学)

 2.実施日時 


  平成27年11月11日(水)

 3.実施場所 


  本校 化学講義室 

 4.参加者


  希望者
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  自治医科大学分子病態治療研究センター 抗加齢医学研究部
  教授 黒尾 誠(くろお まこと)氏
 

 (2) 演題 

  「アンチ・エイジングを科学する」
    ~文系人間にも必要な科学的思考法~

 3) 内容
老化が加速するマウス発見後、原因となる遺伝子を特定。
その遺伝子によるクロトータンパク質のはたらきを調べFGF23ホルモンの受容体であることを特定。
リンの尿中濃度の上昇により腎臓が傷つくことで老化が進むことをつきとめた。
リンは人にとって必要な栄養素ではあるが、過剰摂取によるリスクもあり、
特に、食品添加物中のリンは吸収率が高い。

SSH出前授業Ⅲ


SSH出前授業Ⅲ2

 

SSH出前授業Ⅲ3

研究そのものは難しい内容にもかかわらず、簡単に説明をしていただいたため、一年生でも内容が理解できている。
また、講義後半の科学的な考え方については、文系の場合や落語やお笑いなど生徒にとって身近なところでも活用を例に説明があり、生徒の心に響いていた。
また、文学や芸術などの重要性についてもお話があり、生徒たちには新たな気づきがあったようである。

【生徒の感想】

・研究をするにあたっての忍耐力の必要性、豊富な経験値の研究成果への影響力を改めて実感した。
・腎臓について様々なことが分かりとても勉強になった。
 また、科学思考は文系にも必要で、忍耐力がいるので、これから諦めずに色々なことに取り組みたいと思った。
・研究の話のみならず、キャリアや考え方、国際人についてお話しいただきとてもいい経験になった。
・大好きな本の影響や興味があることへの探求心が人生を変えるんだと感じました。
 まだ進路は決まっていないことが多くて特別に何かやりたいという目標があるわけではないので、これから頑張ろうと思った。
・自分の好きなことを見つけ、続ける大切さがよく分かった。
・1つの真理を導き出すのに仮説と検証など諦めずに続けることが大切なのだと学んだ。
 私も忍耐をつけ、生涯をかけて興味を持ちうちこめる研究を見つけていきたい。
 また、高校生のうちに「美しい」ものに触れ、感性を磨いていきたい。