STEAM教育推進事業モデル校

令和4年度から6年度までの3年間、本校は県教育委員会から「STEAM教育推進事業」モデル校(4校)の1つに指定されています。

この事業は、委託業者(株式会社Prima Pinguino)の協力の下、教育実践に「STEAM」教育の視点を取り入れていくことです。

 

「STEAM」教育とは、次の概念を含んでいます。

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(リベラルアーツ)、Mathematics(数学)をもとに、文理融合、教科横断的な視点を加え、探究を深めさせる教育

 

本校では、国際理解教育に力を入れており、IEA(International Education Activities)と呼ばれる国際理解の視点を踏まえた探究的学習活動を通して、以下の力の育成を目指しています。

・問題の本質を把握し自ら問いを立てる力

・答えが一つに定まらない問題に対して、試行錯誤しながら自ら解を見いだしていく力

・自他の考えを尊重しながら、他者と協働して物事を成し遂げる力

 

また、日々の授業の中で、教科・科目との関連性を意識した教科横断的な学習活動への深化にも取り組んでいます。

 

このページでは、その活動実践のようすを適宜報告してまいります。

STEAM教育

STEAM教育

【報告】1/25(木)STEAM教育推進事業4校合同発表会がありました。

昨年度から本校は,県教育委員会が指定する「STEAM教育推進事業」のモデル校として様々な活動を実践しています。

この日は,モデル校4校の代表生徒による1年間の探究活動における取り組みを発表し,お互いにその内容を共有することを目的に,オンラインでの発表会が開催されました。

 

本校からは,2年生の3グループが参加し,以下のテーマでそれぞれが発表を行いました。

・LGBTQの人が求める制服(高校)を普及させるためには?

・栃木県において働きがいと経済成長を両立させるためにはどうしたらよいか?

・食料廃棄物に対する有効な解決策

発表後,他校から参加している生徒より,いくつかの質問を受け,それに対して丁寧に回答していました。

また,講評者(島根大学 中村怜詞准教授)からもご質問をいただき,着眼点の良さや探究活動の過程における試行錯誤の姿についてお褒めのコメントをいただきました。

 

 

 

 

 

発表した生徒にとって,とても貴重な経験となったはずです。

本校では,この翌日(1/26)に2年生全グループが1年生の前で発表を行いました。1年生にとっては,あこがれの先輩が話す発表の中身と,来年の自分たちの姿を想像し,「ワクワクながら」真剣に聴いていたようです。

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【報告】12/22(金)特別講座『ScienceDoCAMP』が開講されました。

県教育委員会のSTEAM教育推進事業の一環として,STEAM体験『ScienceDoCAMP』という特別講座が開講され,1・2年生男女17名が参加しました。

 

本講座のテーマは,『最新テクノロジーで彩る未来~あなたのワクワクを“カタチ”に!~』であり,

①実生活における身近な課題に対して,テクノロジーの知識を活用してより多くのアイデアを共有し,解決策を考える。

②そのアイデアを具現化するために,試作品づくり(ダーティープロトタイピング)を通して「カタチ」にする。

という目的をもったワークショップ型の探究体験講座です。前日の終業式を経て,この日から冬休みに入ったにも関わらず,多くの生徒がこの講座を楽しみに参加しました。

 

まずは,本田技術研究所の近藤 隆様より,「2050年の未来に向け,本田技術研究所が取り組んでいる先端技術」の紹介をいただきました。カーボンニュートラルに関する知見,未来の自動車が担うヒト・モノの輸送の在り方などを学びました。

次に,北陸大学の藤本 雄紀先生より,テクノロジーに関する最先端技術の紹介やAIツールの体験も含めた講話をいただきました。

 

生徒は5つのグループに分かれ,次のMissionのいずれかを選び,その解決策について検討が始めました。

①宇都宮から排出されるCO₂を削減せよ!

②テクノロジーを活用して宇北生を交通事故から守れ!

③今までにない真の国際交流のカタチを宇北高につくれ!

何からどのように話したらいいのか,悪戦苦闘の中にあってもそこは北高生,一人が自分のアイデアを話し出すとそれに賛同する生徒が出てきて,さらに議論が深まりました。

昼食休憩中にも議論を深めているグループや,アシスタントの大学院生の指導の下,VRゴーグルによる仮想空間を体験するグループもありました。

午後からは,午前中に集めたアイデアをもとに試作品づくりが始まりました。各グループ積極的に動き,試行錯誤を繰り返していました。

最後に各グループによる発表がなされました。講師の先生から,着眼点の良さや工夫したことに対する改善のアイデアなどをもらい,白熱したやりとりになりました。

スマホアプリを活用して世界のお祭りを体験するヘルメットに専用画面を取り付け,交通危険情報を投影する

このような機会は,滅多に得られるものではありません。参加した生徒にとって,最新先端技術を知る場,クラスメートの意外な一面を知る場,モノづくりの楽しさを体感できる場となり,充実した一日となりました。

満面の笑み,大満足の証!

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【報告】11/10(金) 学びのSTEMA化:教科横断的授業実践がなされました。

今年度の本校の指導の重点の一つに,学びのSTEAM化、つまり「教科横断的」な授業展開があります。各教員がそれを念頭に授業研究に励んでおります。

 この日の2限目は,3年文系クラス「世界地域史」の授業において,生物の学問要素を取り入れた授業が行われました。内容は以下のとおりです。

 

◯授業テーマ

『岩倉使節団からつながるヨーロッパの王族・第1次世界大戦・血友病』

当時のヨーロッパ王族間の政略結婚の背景を学び,ヴィクトリア女王から広まった血友病について,生徒のグループ研究発表がなされました。

血友病の発症原因やそれによる王族の人々がたどった運命についての発表がなされ,我が国における1980年代の薬害エイズ事件のことにも触れられました。

この発表を受けて,本校の生物担当教員が,伴性遺伝の視点からの血友病に関する解説を行いました。教員からの質問に対して,生徒はグループで意見交換をしながら,答えを導き,発表し、どうして血友病が一部の王族にだけ発症したのかを生物学的に理解することができました。

最後は世界史担当教員から、各班の発表への振り返りと、ヴィクトリア女王の血友病遺伝子が当時のヨーロッパに与えた影響についてのまとめの考察があり、生徒にとっては充実した学びになりました。

 この授業を,管理職をはじめ,さまざまな教科の教員15名が参観し,その授業展開の実際や生徒の生き生きした表情などを知ることができました。まさに「探究」です。

このような授業を通して,生徒諸君の思考力・判断力・表現力を高めていけるよう今後も努めていきたいと思います。

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【報告】10/6(水)「学問カルタ」…奥が深い!

10/6(水)の6・7時間目、1年生の総合的な探究の時間で、講義「学問カルタ」を実施しました。

 

各クラス3~4人のグループになり、講師の先生の話をもとに、さまざまな学問が私たちの実生活に関わっていることを学びました。

前半は、どのグループも、この内容はどの学問と関連するのかと頭を悩ませていました。

 

後半は、次の2つの難問に挑戦です。

「佐野ラーメンの売り上げを倍増するにはどうすればいいか?」

「どうすれば南海トラフ地震が発生した際に、被害を少なくすることができるか?」

各自がさまざまなアイデアを考え、それを達成するにはどのような学問や知識が必要となるのか、これまた頭を抱えています。

それだけ真剣に考えていたということでしょうか。

 

じつに充実した時間となりました。この講義を通して、生徒自身の進路研究につなげてほしいものです。

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【報告】9/15(金)STEAM教育 現職研修を行いました。

この日の放課後を活用し、全教職員を対象とした現職研修を実施しました。

講師として、他県で活躍されている公立高校地理科の先生をお招きし、「学びのSTEAM化で生まれる力とは」をテーマに、実践事例を交えた講話をいただきました。

普段、何気なく進めている授業において、『問い』をどのように・どのタイミングで投げかけるかということについて、大変興味深いお話を聴くことができました。我々教職員もいろいろと考えさせられたことも多く、貴重な意見交換の場となりました。

これからも、生徒が主体的に動く・考える時間を積極的に取り入れた授業を実践していきます。

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STEAM教育推進事業モデル校

令和4年度から6年度までの3年間、本校は県教育委員会から「STEAM教育推進事業」モデル校(4校)の1つに指定されています。

この事業は、委託業者(株式会社Prima Pinguino)の協力の下、教育実践に「STEAM」教育の視点を取り入れていくことです。

         

「STEAM」教育とは、次の概念を含んでいます。

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(リベラルアーツ)、Mathematics(数学)をもとに、文理融合、教科横断的な視点を加え、探究を深めさせる教育

 

本校では、国際理解教育に力を入れており、IEA(International Education Activities)と呼ばれる国際理解の視点を踏まえた探究的学習活動を通して、以下の力の育成を目指しています。

・問題の本質を把握し自ら問いを立てる力

・答えが一つに定まらない問題に対して、試行錯誤しながら自ら解を見いだしていく力

・自他の考えを尊重しながら、他者と協働して物事を成し遂げる力

 

また、日々の授業の中で、教科・科目との関連性を意識した教科横断的な学習活動への深化にも取り組んでいます。

 

このページでは、その活動実践のようすを適宜報告してまいります。

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