定時制だより

2021年3月の記事一覧

令和2年度修業式

 令和2年度は、いろいろと例年とは違う年となりました。この一年を振り返って、皆さんはどのような思いをもちますか。人生の節目では、これまで通ってきた道を振り返り、これから進む道を確かめることが大切です。新年度を迎えるに当たって、今年度を振り返り、また、次年度の目標を掲げ、計画を立てたり、準備をしたりしてほしいと思います。

 校長先生は、武田信玄と上杉鷹山の残した「為せば成る」の言葉をそれぞれ紹介し、行いの大切さを説かれました。また、交通事故等への注意喚起もありました。歩行者どうしの事故でも過失があれば賠償責任を負うこともあると紹介されましたが、加害・被害を問わず、事故はお互いを不幸にします。十分に気をつけてほしいと思います。

 また、春休みを迎えるに当たって生徒指導講話が敦見先生からありました。「自分を大切にしているか」「いまの生活に満足しているか」「高校生らしさとは何か」を常に自問してほしいということでした。

 少年老いやすく学なり難し 一寸の光陰軽んずべからず

(若者もすぐに年寄りになってしまい、学問を修めようとしてもなかなか難しいものだ。ほんのわずかな時間であっても大切にせよ。)

という言葉があります。ぜひ若いいまの時間を大切に生きてほしいと思います。

課題研究発表会

 この一年間に「総合的な探究の時間」で研究したテーマについて、7組(11名)の生徒による課題研究発表会が行われました。発表した皆さん、お疲れ様でした。今回は、聞き手のほうも発表をよく聴いていました。たくさんの質問が出され、とても充実した発表会になったと思います。

 発表をした皆さんはもちろんですが、代表に選ばれなかった生徒も含めて、今回の課題研究を通して、たくさんのことを調べ、情報を整理し、まとめ、それをいかに伝えるかを試行錯誤しながら考えたのではないかと思います。激しく変化するこれからの時代を生き抜くために、このような力を身に付けることが重要視されています。そのことを意識して、これからも課題の探究をしてください。
  

租税教室

 今日は税理士の大根田先生をお招きして、租税教室を実施しました。アルバイトをしている人は、すでに給与明細書を受け取っていると思いますが、そこに示された様々な数字の意味や、源泉徴収票の意味、税金の使われ方などを教えてくださいました。

 ところで、皆さんは1年間に高校生一人あたりの教育費として、どの程度の税金が使われていると思いますか。令和2年度版『とちぎ教育のしおり』(栃木県教育委員会)によると、定時制高等学校では(平成30年度:一人あたり)1674千円だそうです。1か月当たりにすると14万円弱ですね。そのほとんどが県費からの支出、つまり、栃木県民の皆さんや県内にある企業から税金として納められたお金です。授業料以外にも、このような税金によって皆さんの学校生活が支えられているのですね。この数字を通して、なぜ税金を納めなければならないのかということについて、ちょっとだけ考えてほしいと思います。
 

進路ガイダンス

 今日はライセンスアカデミー様から講師を招き、今年度2回目の「進路ガイダンス」を開催しました。前半は、分野別の10講座から興味のあるもの選択して聴きました。後半は、視聴覚室に集合して「フューチャーライブ」を実施しました。コミカルな劇を通して、“職業”ということばの“職種”と“業種”の違いや、フリーターと正社員では具体的にどのように違うか、などについて分かりやすく教えていただきました。これを機会に、自分の将来や可能性について考えを深めるとともに、学習の意義や必要性などについても再認識して、今後の高校生活を有意義に過ごすための意欲を新たにしてほしいと思います。


 

卒業式

 うららかな春の日差しに包まれた本日、令和2年度卒業式が厳かに挙行されました。全日制の274名とともに、定時制20名の卒業生が旅立ちました。今年度は、さまざまな点において、いつもとは違う1年でした。今日の卒業式も、本来であれば在校生諸君や、より多くの保護者の方・来賓の方をお呼びして盛大にお祝いをしたいところでしたが、昨年同様、最小限度の式となりました。しかしその分、校長先生の式辞をはじめ、2名の来賓の方からの祝辞、在校生の送辞、そして2名の卒業生の答辞、その一つ一つにとても気持ちが込められていたように感じました。これらの言葉と、これまでお世話になった保護者をはじめとする方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからの人生を力強く歩んでいってほしいと思います。いま旅立つ卒業生諸君の前途に輝かしい未来が拓けることを心から祈ります。今日は本当におめでとうございます。