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水産科2年生 ヤシオマス採卵実習を行いました
12月6日
晴天に恵まれ、水産科2年生が栃木県養殖漁業協同組合と栃木県水産試験場のご協力のもと、ヤシオマスの採卵実習を行いました。
事前に栃木県水産試験場の渡邊様から、ヤシオマスの特徴や作出方法、生産量について講話を受け、本日実践となりました。
事前講話の中で、大きなニジマスが暴れないようにおさえ、素早く採卵することや水を入れたり、直射日光に当てないことなどいくつかの注意点を思い出しながら採卵スタートです。
本校では搾出法で採卵をしたことはありますが、今回は魚体への負担が少ない空気採卵法を体験しました。大きなニジマスをおさえながら、腹部に針を刺します。勢いよく飛び出す卵に生徒は驚きながらも、ニジマスが暴れないように必死におさえていきます。
また得られた卵もすべてが授精できるわけではなく、適した卵を肉眼でチェックし、選別していきます。
ヤシオマスは「全雌3倍体のニジマス」ということで、受精後に加温処理をして、3倍体にしていきます。こちらの作業も学校では体験できないことです。洗卵や加温という初めて行う作業に生徒たちは興味を持ち、しっかりと学習することができました。
処理が終わった受精卵はふ化槽に収容し、発眼、ふ化を待ちます。
出荷サイズになるには2年かかるとお話を受けました。最後に栃木県養殖漁業協同組合の石田様から「2年後店頭に並ぶヤシオマスは君たちが採卵したものだよ」という言葉に、生徒たちが嬉しそうにしていた姿が印象的でした。
今年も無事に採卵実習を終えることができました。生徒たちに話を聞いてみると、「空気採卵法が楽しかった」「自分たちが作ったヤシオマスを食べてみたい」などの声を聞くことができました。水産に対する学習意欲が向上したのではないでしょうか。
ご協力いただきました栃木県養殖漁業協同組合の皆様、ならびに栃木県水産試験場の皆様、本当にありがとうございました。