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今年もナスヒオウギアヤメが開花しました。
ナスヒオウギアヤメは1962年に宮内庁職員に発見され、昭和天皇が植物学者原寛博士(1911-1986)とともに研究された、昭和天皇命名で知られるヒオウギアヤメの変種です。
ナスヒオウギアヤメ(アヤメ科アヤメ属(イリス属) 那須桧扇文目Iris setosa Pall. var.nasuensis. Hara)はヒオウギアヤメの変種で、カキツバタとの交雑種ではないかと考えられています。花がアヤメ(文目)に、葉がヒオウギ(檜扇、ぬばたま、射干 Belamcanda chinensis)に似ているので名づけられました。
本変種は、ヒオウギアヤメよりも花が大きい、葉の開き方がヒオウギに似ている、葉が35mmほどと太く、花茎が1mを越えます。内花被片がヒオウギアヤメより大きく2cm、中央付近で一度くびれ、先端が鋭くとがるのが特徴です。(『生物学御研究所編 那須の植物誌』保育社刊1972 )
本変種は、平成10年8月の集中豪雨によって自生地の多くが失われてしまい、現在は栃木県RDBカテゴリー絶滅危惧種Ⅰ類(Aランク)、環境省の絶滅危惧種Ⅱ類に分離される絶滅危惧種です。
那須拓陽高校大山農場では平成26年に地域のナスヒオウギアヤメ保存会より株を分譲していただき、生物工学科の生徒が実習で株育成を行いました。本変種は染色体数2n=約54であり、結実しないため、栄養繁殖(株分け)による増殖が有効です。
平成27年の本校創立70周年「大山農場ビオトープ」事業で農業経営科が定植を行い、昨年より開花するようになりました。
本変種は皇居二の丸池流れ周辺、国立科学博物館筑波実験植物園のほかに、本県では日光田母沢御用邸記念公園、なかがわ遊水園などで鑑賞できます。
令和7年度会計年度任用職員の募集について
本校乃木農場における家畜管理作業(搾乳)の職員を募集します。
詳細は募集要項をご覧ください。
大山記念館の見学
見学を希望する方は本校までお問い合わせください。なお、都合により受け入れができない場合がありますのでご了承ください。
(1)期 日 月・木曜日(祝日、学校休業日、学校行事の日は除く)
(2)見学時間 13時30分~16時
(3)予約方法 見学希望日時の1週間前までに、電話にて予約願います。
欠席等の連絡方法は原則Web上の欠席等連絡フォーム(24時間利用可)による連絡とします。
連絡フォームURLはこちら
インフルエンザ等に罹患したときは、出校停止になります。感染が疑われるときは、必ず検査を受けてください。出校する際は、登校申出書または証明書を提出してもらうことになります。
詳しくは、こちらをご覧ください。
創立80周年に向けて、親子三世代調査へのご協力をお願いいたします。
現在、緊急連絡はありません。
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〒329-2711
栃木県那須塩原市石林851
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TEL:0287-36-1157
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