拓陽日記

年末年始の子牛(仔牛)誕生

年末の12月17日(木)誕生の子牛(左写真)と新年の1月3日(日)に誕生の子牛(右写真)を紹介します。ねずみ年最後に生まれた牛と丑年最初に生まれの牛となりました。

・この写真は1月5日に撮影したもので、生後3週間目と1週目という違いです。
・「なぜ、右の子牛はタオル地の服のようなものが巻かれているのか?」と疑問を持たれるかもしれません。これは、
生まれてすぐの子牛は皮下脂肪が少なく、体温を保持するために必要な処置を行っているからです。
・右の子牛だけ大切に扱っているのではありませんのでご安心ください。
・母牛は本能的に生まれた子牛をなめる「リッキング(licking)」という行動を行います。飼育下では、人が手助けのため拭いてタオルを巻きます。
・今年の冬は子牛にとっても厳しいかもしれません。コロナウイルス感染症第三波の中ですが、新しい命の誕生はうれしいものです。元気に育ってほしいと思います。

(豆知識)子牛と成牛とでは身体の大きさ(体重や体積)が違います。「生物の身体は小さい方が熱を奪われやすい」という現象は、生物学の中ではベルクマンの法則あるいはアレンの法則などの説明でも登場します。
(※さらに学びたい人は、数学や理科の先生に質問してください。)
これは最近の中学入試でも題材として取り上げられているようです。高校生の学習の題材としても興味深いということで、大学の先生が紹介している例もあります。
自然現象を数学を用いて解明する発展的教材(岐阜大)