令和6(2024)年度 小学部だより
「着替えはここ!!」と決めてみよう(着替え学習のポイント②)
「お気に入りの服に着替える」
「水着に着替える」
など、子ども達にとって着替えることに目的を持っているときは
意欲的に着替えに向かうことが多いですよね
でも、
着替えてほしいけど、着替えに意識が向かないなぁ…
そんなことも日々の中で見受けられることがあると思います
学校生活の中の工夫として
1 毎日の生活の中の同じタイミングで着替える
(いつもと異なるタイミングの時は予告する)
「○○のつぎはきがえ」
全体表示
個別に机に貼ってある表示
生活の流れの中で毎日同じタイミングで着替えることで
習慣になり、着替えに意識が向きやすくなります
2 着替えスペースを決める
自分の机で。(必要に応じて壁などを向いて着替えたり、パーテーションで区切って着替えたりして、集中できる環境を整えます)
必要に応じて立つ場所をマーカーで示す
着替えるときに、他に気が散ってしまうのは、好きなものが目に入ったり、他の人を見つけて関わりをもちたくなったり…ということが多いですよね
着替えスペースを決めて、気になるものを見える位置に置かないことで、着替えに意識が向きやすくなります
お出かけで、入浴施設やプールなどに行ったときにも、小スペースで着替えることは大切になってきますよね
3タイマーセット
(着替えにかける時間を示してその範囲内で着替えられるようにする)
残り時間がカウントダウンされる数字で分かるタイプのタイマー
残り時間が減っていく色の量で分かるタイプのタイマー
着替えのスペースにはいるんだけど、
手が止まってしまう子 に
「後もう少しだね!終わったら○○しようね」と
次にやることを伝えるのも効果的です
4 集中して着替えられているか見守り、
他のことがやりたくなっている様子があったら、
そのことをやり出す前に言葉をかける
(服やイラスト・文字を指して着替えの時間と知らせる)
気になることをやり出してからやめるのは
やり出す前にやめるのより
ちょっとハードルがあがります
言葉掛けの例としては…
「きがえようね」
「きがえです」
「○○やりたいんだね、(タイミングを予告して、~のとき)やろうね」
「1ばん きがえ、2ばん ○○」
「えっ!?お着替えできるの?すごい!見せて見せて~」
…などが挙げられます
その子によって
同じ子でも日によって
時期によって
効果的な働き掛けや
環境設定(今回の場合、着替えに集中するための空間)は変わるので
複数試して
「いま、この子にはこの働き掛けが合っている」
という方法で支援しています