2022年1月の記事一覧

感染症セミナー・講演会-コロナ禍の世界をどう生きるのか

1218日(土)感染症アーカイブズ代表・青山学院大学文学部:飯島渉教授及び同会員の獨協医科大学医学部:千種雄一特任教授をお招きし、感染症セミナー・講演会を開催しました。飯島教授からは感染症、特に栃木のマラリアについての講演をいただきました。熱帯のイメージが強いマラリアが栃木にもあったこと、その環境要因や対策法など、さらにはコロナ禍がマラリア等の感染症にも大きな影響を与えていることなど、初めて聴くことばかりで生徒たちは目を輝かせていました。特に「開発原病」という言葉、人間の自然開発によって病気が引き起こされることに、各々の思考をめぐらせていました。質疑応答では、飯島先生はもちろんのこと、寄生虫疾患の専門家である千種先生からも本校生徒の素朴な疑問に懇切丁寧にご回答いただきました。

  後半は、本校1学年の総合的な探究の時間において、感染症をテーマにした8グループの探究発表を両先生にご覧いただき、感想・助言を承りました。いただいた助言を基に、自らの考えや課題が更新され新たなる課題が見つかり、さらなる探究を継続していきます。

 

発表テーマ

①「コロナとコレラ、その対策について」

②「コレラとコロナ禍、政策比較から」

③「日本には魔女狩りはなかったのか?」

④「感染症と差別について」

⑤「病鬼(感染症と鬼)について」

⑥「感染症と信仰」

⑦「壬生はなぜ医療先進地域であったのか?」

⑧「宇都宮最後の天然痘を追う」

 

今回のセミナー・講演及び探究報告会では、感染症を通じて、「自己の在り方生き方を考えながらより良く課題を発見し解決していく」ことに向かって、何を?ではなくどのように?学んでいくか、自ら学び自ら考える姿勢を培う第一歩を標すことができたのではないかと思えます。希望参加した123学年の生徒たち、それぞれの明日につながる有意義な時間を過ごすことができました。