卒業生からの報告

2022年6月の記事一覧

卒業生から矢東生へ

感謝の気持ち、努力の楽しみ
今月、
本校OGの兼子歩乃圭さんが
教育実習に来ました。
実習終了にあたり、
後輩にメッセージを残してくれたので
紹介します。

矢東生の皆さん、こんにちは。
先日は、教育実習でお世話になりました。

2週間のどの部分を切り取っても、
全部がとても貴重で充実した時間でした。
ありがとうございました。

 

ここでは、大学4年という立場から、
皆さんにお伝えしたいことを書かせていただきたいと思います。
まず、自分の中で大きく変わったと感じることは、
視野が広がったということです。
物事を考える視野、進路を考える視野、学問における視野など、さまざまです。
高校生の頃は勉強と部活で精一杯な日々を送っていたこともあり、
行動範囲も現在に比べると狭かったです。
大学では、生活範囲が広くなるのに加え、
行動範囲も広がるきっかけがごろごろ転がっています。
大学にはいろいろな人がいて、
高校生活で出会える人よりももっと多くの人と出会える機会が
たくさんあるのが大学生活であると言えます。
流れに任せてなんとなく行動していたのが、12年生。
今は主体的に行動できていると感じます。
もちろん、1年生の時からできる人もいると思いますが、
私は目の前の学業や自分の進路を模索するのに夢中で余裕がなく、
ただひたすら「今」を生きていた気がします(笑)
と言っても、4年生となった今でも余裕はないですし、
先のことは考えずに目の前のことばかりに夢中になってしまいます。
将来のライフプランを楽しそうに真剣に語る友人の隣で、
来週の実験のことを楽しく真剣に語っているのが私です…(笑)
ただ、12年生の頃と違うのは、
客観的かつ論理的な思考ができるようになってきたことだと感じています。
まだまだ足りないところばかりですが、
この数年間でとても成長できたと思います。
これは、多くの人の生き方に触れることができたからだと思います。
全ての出会いに感謝しながら、
私も誰かに良い刺激を与えられるような人になりたいと思います。

 

そして、勉強していると、
一体なぜ、何のために勉強しているのだろうと
考えてしまうことがきっとあると思います(私はそうでした)。
高校生の頃、その答えはただぼんやりと「将来のため」でしたが、
「出会いのため」だと今は思います。
生きていく上でこの答えは変わるかもしれませんが。
大学4年の今考えるのは、いろいろな出会いを大切したいということです。
出会いと言っても、人だけではなく、
学問や名作など、本当に多くのものがあります。
この世界に存在するもの全てとも言えます。
勉強することで出会いの可能性を広げていく。
このような感覚を大切にしていきたいです。

 

現在、私は生物化学研究室に所属し、日々研究に励んでいます。
答えが分かっていないことの解明を目指す研究は、
私にとって非常に魅力的なもので、
専門的で狭いからこそ壮大な世界が広がっているように感じます。
高校生の時は、志望進路がころころ変わり、
文転したいと職員室で泣きながら先生に相談したことも何回もありました。
親や先生に心配ばかりかけていましたが、
理系を貫き、やっと熱中できる学問に出会うことができました。
臨機応変に、だけど初志貫徹に。
今考えてみると、悩んだ時間も決して無駄ではなく、
全てが繋がっていると感じます。
自分が何をしたいか分からないのは当たり前だと思います。
私もまだ模索しています。
ただ、わくわくするようなことを一生懸命頑張ってみたら、
世界が広がっていくのではないでしょうか。
矢東生は、踏ん張りどころで踏ん張る力を持っていると感じることがよくあります。
また、矢東の先生方は本当に熱心に力になってくださるので、
感謝しながら、最大限に活用することをオススメします(笑)
お互い、感謝の気持ちを忘れずに、
努力することを楽しみながら頑張っていきましょう!


皆さんの一生懸命を、全力で応援しています。

  

宇都宮大学 農学部応用生命化学科 4年 兼子 歩乃圭
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