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チョウザメの雌雄判別 実習


 馬頭高校で作っているキャビアは、実際に馬頭高校で飼育しているチョウザメから採卵しています。キャビアを作るためには、雌のチョウザメを確保する必要がありますが、チョウザメは外見で雌雄を判断する事が困難なため、腹部を切開する方法で確認します。

 今回は、比較的大きな個体を実習池から取り出しFA100を使用して麻酔をし、腹部を切開して生殖腺を直接観察する実習でした。チョウザメの皮膚はサメ肌のように硬く、皮下組織が肉厚なためうまく刃がとおらず、苦戦しました。そして、切開した部分は縫合しなければなりません。合計で5匹切開しましたが、それぞれの個々を違う生徒が担当したため、皆硬い皮膚、厚い皮下組織に苦戦していました。しかし、非常に有意義な経験ができたと思います。雌雄判別をした個体には、識別のためにマイクロチップを埋め込みました。

 今回雌雄を確認した個体は、34年後に抱卵し、キャビア用として加工されます。今年もキャビアの季節がやってきます。果たして今年の出来栄えはいかがなものでしょうか。



水産科3年生 水産クラブより