中学部

令和3年度 中学部の様子

オリンピック・パラリンピック教育実践中間報告

 本校は今年度、オリンピック・パラリンピック教育推進事業指定校となり、中学部では学習に取り組んできました。6月からこれまでに行った学習等についてお知らせします。

<事前学習>

 オリンピックやパラリンピックの基礎知識として公式種目やこれまでの開催地などの学習を行いました。特にパラリンピックについては国際パラリンピック委員会公認教材『Im POSSIBLE』の教材を使い学習を進めたことでパラリンピックに対する関心が高まりました。


<パラリンピックに関する調べ学習(総合的な学習の時間)>

 3つのグループに分かれてパラリンピックや公式種目など、それぞれの課題について調べたり、話し合ったりしました。


「パソコングループ」 主にパラリンピックについて(歴史やシンボルマーク、東京大会の競技についてなど)みんなで調べる内容を分担し、インターネットで調べました。


「読書・鑑賞グループ」 オリ・パラに関する本を市内の図書館で借りて、それぞれの本の見所を写真や文章で紹介する掲示物を作りました。


  

「スポーツグループ」 ボッチャのルールを調べた後に、今特中学部オリジナルのボッチャのルールを考えました。「いつも同じ人が勝つのはつまらない」、「誰が勝つか分からないドキドキ感を味わいたい」ということで、「円形クッションの輪の中に入ったら高得点」、「マイナスゾーンも作る」など意見を出し合いながら決め、オリジナルのルールで行うゲームとなりましたが、スポーツグループの生徒たちはみんな、楽しんでいます。中学部ボッチャ大会で全員が体験しました。

<中学部ボッチャ大会(1,2年生)>

 全学年で行う予定であったボッチャ大会ですが、新型コロナ感染症対応による分散登校の期間中だったため、1,2年生のみで実施しました。各学級でキャプテンや得点係などを決め、得点付けや集計、先攻後攻決めのじゃんけんなど、自分たちでできることは自分たちで運営しました。試合は3学級対抗で行われ、大いに盛り上がりました。最後には折り紙のメダルをもらい、肘タッチで喜びを表現しました。

     

<中学部1年生ボッチャ大会(訪問教育学級生徒とのリモート対戦)>

 他校からボールを転がす補助具のランプを借用して、訪問教育学級の生徒とリモートでボッチャを楽しみました。誰にアシスタントをしてほしいか、ボールの位置はどこにするかなど画面を通してやりとりをしながら、対戦を楽しみました。

  

<中学部2年生 車椅子体験>

 パラリンピックで車椅子の選手たちが色々な競技で活躍する様子を観た生徒たちは、車椅子に興味をもちました。学校にある車椅子に乗って自分でハンドリムを操作したり、友達が乗った車いすを押したり、押してもらったりしました。車椅子に乗って感じたことをワークシートにまとめました。「歩いているみんなが先に行ってしまうと焦る。悲しい気持ちにもなった。」「車椅子を急に押されて驚いた。」などの感想が聞かれました。

  

<オリンピック・パラリンピックに関するアンケート>

 大会の開催前には観てみたい競技を、閉会後にはテレビで観戦した競技について校内でアンケートをとりました。集計は、中学部の生徒がパソコンの表計算ソフトを使って文字入力し、グラフに表しました。いろいろな競技に関心があることが分かりました。
 

<オリンピック・パラリンピックメニュー給食>

 9月には、4回オリ・パラにちなんだ世界の料理が給食に出ました。924日にはヨーロッパの料理でした。スペイン風オムレツの「トルティージャ」がおいしかったと大好評でした。

 

 様々な学習を通して、オリンピックやパラリンピックに対する興味・関心が高まったり、パラリンピックの正式種目であるボッチャを体験することでスポーツに親しみ、友達と共に楽しみ、喜びを共有したりすることができました。