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カテゴリ:今日の出来事
【定時制】第1学期始業式・新任式・離任式・生徒対面式
4月8日(月)記念館講堂で、新任式・第1学期始業式・生徒対面式・離任式が行われました。この日は例年、慣れ親しんだ人との別れ、新しい人との出会いが交錯する日です。
新任式では、栃木翔南高校から加藤達也校長先生、県スポーツ振興課から渡邉伸夫教頭先生、小山高校から藤井淳先生(国語科)新たに濱野裕太先生(数学科)をお迎えしました。新任者を代表して加藤校長が、「真岡高校で教師生活をスタートし、7年間お世話になった思い出の場所に戻って来ることができ、この上なく幸せだ。皆さんの希望の実現に誠心誠意尽力していきたい。」と感慨深く語られました。
始業式で加藤校長は、「様々な立場の人が在籍している。昼間働いていたり、悩みを抱えていたり、各々にそれぞれのペースがある。無理に周りに合わせて悩むことなく、自分のペースを守ってへこたれず、友人を作り、先生方との関わりをもつ中で、一歩ずつ成長し、卒業後の進路を考えていってほしい。先生方も応援している。」とやさしく語り掛けられました。
生徒対面式では定時制課程60名が一堂に会する中、山口翔生徒会長(3年次)が歓迎の言葉で新入生を迎え、滝口華さんが新入生代表挨拶を述べて、記念館内に一体感が生まれたように感じられました。
離任式には3人の先生が来校されました。荒井博文校長先生は宇都宮大学アドミッションセンターに赴任されました。先生は別れの挨拶で、「みなさんの普段の挨拶はうれしかったし、仕事のやりがいにつながった。私自身が人生の節目に当たり、君たちの進学・就職で新天地に乗り出す気持ちに思いを巡らせることができた。これまでの頑張りを讃えたい。」
須藤優教頭先生は栃木高校に教頭として赴任されました。先生は「自分が勝手に考えていた約束を果たせなくなってしまったのが心残りだ。みなさんと話しているだけで、救われた気持ちになったり、助けられたりした。色々支援したいなと思っていたが、支援してもらったのは自分の方だった。1年生に話しておきたいのは、この学校は家族みたいな所だ。モヤモヤしていることがあったら、自分をさらけ出して他人に助けを求めてもいい。先輩方もそうしてきた。また会える日を楽しみにしている。」と目頭を押さえながら、熱く語りかけました。
足利高校に赴任された岡野晃先生は、「みなさん全員と話をしたことがあり、会話の内容も思い出せるのは私の誇りだ。この学校には、学校に行けてなかった人も来られるようになる環境がある。周りの生徒も先生も、学校の雰囲気も良い。自分を信じ日々努力を続けて、夢を実現してほしい。」とあふれる思いを吐露しました。新天地でのますますのご活躍を祈念しております。
【定時制】入学式
4月7日(月)に、佐藤務 同窓会長様、鈴木定男 定時制後援会長様、全・定PTA会長様のご臨席を賜り、全定合同の入学式が挙行されました。真岡高等学校の歴史ある伝統を受け継いだ厳かな式となりました。
加藤達也 校長は入学許可に際し、定時制新入生28名を含む228名の呼名に対する力強い返事に、一人ずつ暖かなまなざしを向けられました。校長式辞で「みなさんは本校への入学を自らの意志で選択し、入試を突破して今日の佳き日に臨んでいる。学校生活の様々な場面を通じ一丸となって、本校の校訓『至誠』を柱とした『真高8つの力』の育成を目指す。在学中に成人年齢を迎えるが、一夜にして身に着くものではない。江戸時代の僧侶 鉄眼(てつげん)は、仏教聖典出版のために全国行脚して集めた資金を、二度に渡って洪水や飢饉に苦しむ人々の救済に投げ出し、計画を断念せざるを得なかった。しかし17年後、3度目にして集めた資金で出版を成就することができた。この鉄眼版一切経6,956巻は仏教の最良の入門書となり、現在の書体『明朝体』の元となっている。このように不撓不屈の精神、大人としての責任や主体性を身に着けるとともに、自らの夢を見つけてほしい。そしてその志をエネルギーに換え、目標達成に向かって邁進してほしい。」と夢と希望に満ちた高校生活への期待を話されました。
佐藤同窓会長は、「明治33年(1900年)、地元の有志22名がお金を出し合い土地を提供して、この白布ケ丘の地に栃木懸第三中學校が創立された。以来、27,000余名の卒業生が、本校で学んだことを社会で結実させ、多くの分野で優れた功績を残してきた。数多の中で、野澤一郎 先輩(株式会社 巴コーポレーション 創設者)は、多額の私費を投じて校庭拡張工事に伴う大ケヤキ移設の難工事を成功させ、かつ野澤一郎育英会を創設された。また大塚実 先輩(株式会社 大塚商会 創業者)は震災で半壊した記念館の再建や校庭の人工芝化に私財を投じられた。2人の銅像は校庭の南北でみなさんの活躍をやさしく見守っている。これらの良き先輩の後塵を拝することを祈念している。」と話され、次いで朱熹の漢詩「少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず 未だ覚めず池塘春草の夢 階前の梧葉已に秋声(若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない)」の一節を引用され、学業の大切さを説かれました。
その後、定時制課程の保護者と生徒は記念館講堂に移動し、オリエンテーションに臨みました。期待と不安が入り混じった入学式での表情から一転、「仲間と共に歩んでいくんだ。」という安堵と希望に満ちた表情が見て取れました。