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学校行事報告

離任式・始業式・対面式・新任式

2026/04/08~2026/04/09

 慌ただしく幕を開けた新年度、本校では出会いと別れの節目となる行事が続きました。

 離任式では、中央高校の発展に多大なご尽力をいただいた11名の先生方が、それぞれ新たな道へと歩みを進められました。

 

 続く始業式では、髙木校長先生より、学年ごとに学校生活に臨む心構えについて温かくも力強いお言葉を頂戴しました。

 

 その後、在校生と新入生が初めて顔を合わせる対面式が行われ、校内に新たな活気が満ちました。

 

 また、新任式では、多彩な経験と深い情熱を備えた12名の先生方をお迎えしました。阿部教頭先生からは、新任者を代表して、生徒一人ひとりの成長を力強く支えていく決意が述べられました。

 今年も本校には、新しい風が清々しく吹き込まれています。

令和8年度 入学式

2026/04/07


本日宇都宮中央高校では入学式を挙行し、281名の新入生を迎え入れました。

 

 

式辞では髙木校長先生から宇都宮中央高校が目指す生徒像と身に付けてほしい力、勉強プラスワンについてしっかりと語られました。

 

 特に知識を与えてもらうのを待つのではなく、自ら獲得するため求めに行く姿勢の必要性と、人を大切にすることの重要性についてお話されました。

 

希望に満ちた新入生代表宣誓は、校内に新たな活気をもたらす素晴らしい内容でした。

 宣誓通り、今日が新入生とに宇都宮中央高校の輝かしい未来への第一歩となることを信じております。

 

令和7年度 第3学期修業式

 本日、令和7年度表彰式並びに修業式を行いました。
 まず表彰式においては、女子バレーボール部、弓道部、合唱部、ソフトテニス部、スキー、書道部、競技かるた部、バドミントン部、吹奏楽部が、各種大会において優れた成果を収めたことに対し、栄誉ある表彰が行われました。日々の研鑽と努力が実を結んだ、誠に喜ばしいひとときとなりました。

 続く修業式では、髙木校長先生より、学びの深化に向けた指針として「覚える → 分かる → できる → 楽しい」という学習の流れについてご講話がありました。成績が伸び悩むときこそ、この過程を大切にし、主体的に学びを積み重ねていくことの重要性を示され、進級を控える生徒にとって大きな励みとなるお言葉でした。


 その後、学習指導部・進路指導部・生徒指導部の各先生方より、春季休業中の心構えや生活上の留意点、自律をもって行動することの大切さについてご指導をいただきました。

 

令和7年度マレーシア研修⑩帰国・解散式

3月4日から始まったマレーシア研修も最終日を迎え、この日は帰国後、学校にて解散式を行いました。

日本に到着したのは明け方でした。3月とはいえ日本の朝はとても寒く、連日30℃を超えるマレーシアで過ごしてきた私たちにとっては、思わず身をすくめるほどの冷え込みでした。短い期間とはいえ、遠く離れた異国の地での生活を終えて帰国したことを、改めて実感する瞬間でもありました。



























学校に戻ると、保護者の皆様や髙木校長をはじめ多くの先生方が出迎えてくださいました。参加生徒たちは安心した表情を見せるとともに、この10日間にわたる研修がいよいよ終わりを迎えるのだという実感を抱いている様子でした。倦怠感等の体調不良は多少なりともありましたが、大きな事故やケガ、病気が生じることは決してなく、無事にすべての行程を終えられました。










解散式では、生徒リーダーから「多くの気づきと学びを得ることができたこと」「この期間で自分自身や友人の成長を感じることができたこと」、そして「このような貴重な機会を与えてくださった方々への感謝」についての挨拶がありました。









今回の研修は、生徒たちにとって決して楽しいことばかりではなかったはずです。言葉や文化の違いに戸惑う場面や、慣れない環境の中で思うようにいかないこともあったと思います。しかし、そのような状況の中でも、生徒たちは目の前の出来事から何かを学び取ろうとし、すべてを吸収しようとする姿勢で研修に臨んでいました。

また、この研修に向き合う思いは生徒一人ひとり異なります。それぞれが自分なりの目標や思いを胸に参加し、それぞれの形で精一杯努力していたことが強く印象に残っています。日を追うごとに自信に満ちた表情へと変わっていく様子から、生徒たちの成長の大きさを実感することができました。その姿は大変頼もしく、誇らしく感じられるものでした。

この10日間の経験を通して、生徒たちは文化の違いの中で語学やコミュニケーションの大切さを学び、ボルネオの豊かな自然や生態系、そしてそれを守ろうとする人々の姿にも触れることができました。こうした体験は教室の中だけでは得ることのできない貴重な学びであり、このような研修には大きな意味と価値があることを改めて感じました。

また、この研修は私たちにとってだけでなく、受け入れてくださった現地の方々にとっても意義のある交流であったことを感じています。特に訪問先のUNIMAS(マレーシアサラワク大学)では、本校の研修の様子を大学のウェブサイトでも紹介していただきました。現地の大学や高校の皆様に温かく迎えていただき、互いに学び合う貴重な機会となったことを大変嬉しく思います。今回構築した関係性を一過性のものにすることなく、互いの教育資源としても活用していきたいと思います。



















https://gazette.unimas.my/2026/03/09/experiencing-sarawak-a-meaningful-edu-tourism-journey-at-unimas/


(UNIMASより)

今回のマレーシア研修は、生徒たちにとって異文化や自然環境に直接触れながら学ぶ、かけがえのない経験となりました。日常とは異なる環境の中で自ら考え、挑戦し、仲間とともに乗り越えていく過程そのものが、大きな学びとなったことと思います。この10日間で得た気づきや経験は、すぐにすべての形となって現れるものではないかもしれません。しかし、今回の体験は生徒たちの心の中に確かな種として残り、これからの学校生活や将来の選択の中で、きっと大きな力となっていくはずです。生徒たちがこの経験を胸に、それぞれの道でさらに成長していくことを心から願っています。

本研修の実施にあたり、ご支援・ご協力をいただいた保護者の皆様をはじめ、関係してくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。

令和7年度マレーシア研修⑨マレーシア最終日・振り返り研修

いよいよマレーシアで過ごす最終日を迎えました。
本日は朝食の後、ホテル内の研修室にて振り返り研修を行いました。

本研修に向けて定めた個々の目標とその達成度を確認し、その後、自身や団体としての注力できたことや改善が必要である点についてディスカッションをしました。さらに、英語と日本語を交えながらスピーチを行いました。中には互いの成長や思い出の深さに感動して涙をする生徒もおりました。それだけこの研修において努力をし、忘れられない経験になったのだと思います。










その後、パッキングとチェックアウトを終え、帰路につきました。
クチンを去る前に、今回お世話になったINSAR TOURの鍋島様とムサ様、運転手のアルファン様に参加生徒より感謝の想いを伝えました。
鍋島様の博識さと参加者たちを飽きさせない話のバリエーション、そしてきめ細やかなサポートのおかげで、今回の研修が滞りなく、そして参加者たちが安心して臨むことができました。









ありがとうございました。

皆多少の倦怠感等はありますが、健康で日本に帰ります。

令和7年度マレーシア研修⑧アブラヤシ農園・ビダユ族の村訪問

本日は、先住民族の一つである Bidayuh (ビダユ)族の方が営むアブラヤシ農園を訪れました。クチン市街地から車で1時間ほど移動すると、山の麓に熱帯雨林や広大な農地が広がっていました。









今回の訪問は、出発前の段階ではアブラヤシを原料とするパームオイルの製造過程を見学する予定でしたが、都合によりアブラヤシを栽培・収穫している農家を訪れることになりました。サラワク州はパームオイルの生産が盛んな地域であり、農園の多くはこのような農家によって支えられています。









アブラヤシは成長が非常に早く、繁茂力も強い植物です。植えてから数年で収穫が可能となり、十数年の間に大きく成長して多くの果実を実らせます。農家の方の主な作業は、アブラヤシを栽培し、実った果実の房を切り落として近隣や関連する加工工場へ出荷することです。今回の訪問では、若い木と成長した木の両方の果実の収穫作業を見学させていただきました。若い木の果実の房はおよそ5キロから10キロほどですが、成長した木では30キロから40キロにもなります。私たちはそれらを実際に手に取ったり、道具で持ち上げたりする体験もさせていただきました。



















アブラヤシから生産されるパームオイルは、食用油としてだけでなく、バイオ燃料、石鹸やシャンプー、ヘアクリームなどさまざまな製品に利用されています。前日の夕食では、実際にパームオイルで揚げられたチキンを食べました。非常に香ばしく、カリッとした食感が印象的でした。これまでの生活の中でも身近なところにこの油が使われていることを知り、その収穫の現場を体験することで、より身近なものとして感じられるようになりました。また、こうした農業が地域の経済を支える一方で、熱帯雨林の環境との関係についても考える機会となりました。

収穫作業の合間には、この地域の特産であるスターフルーツの一種をいただきました。甘酸っぱい味と不思議な食感が印象的でした。












その後、ビダユ族の方々が生活する村を訪れ、彼らの伝統的な高床式建築である Baruk(バルック)を見学しました。過去に実際に使われていて現存するものとしてはこのバルックが唯一とのことでした。実際にその中に入り、日常的に食べている家庭料理をいただきました。竹や木で支柱や床が組み立てられ、竹やヤシの葉でできた屋根をもつ建物で、その中央には火をいぶす場所があります。バルックは住居以外にも、村人が集まり儀式や会議を行う共同体の中心的な建物であり、かつては外敵から村を守る防衛的な役割も担っていたようです。また、過去には敵対する部族の首を取り、その首を建物の天井に吊るすという文化もあったと説明を受けました。さらに、伝統的な音楽や衣装、装飾品なども彼らにとって重要な文化財であり、その一部を見せていただくこともできました。
































見学後はクチン市内を散策しました。この日の夜がクチンで過ごす最後の夜となり、夕食を終えた後、全員で写真撮影をしました。













明日はいよいよマレーシアで過ごす最後の日となります。ホテルでの振り返り研修を行い、その後、日本への帰路につきます。

令和7年度マレーシア研修⑦高校訪問2日目

高校訪問の2日目を迎えました。
昨晩は KOLEJ ABDILLAH の学生寮に宿泊しました。
昨日のプログラム終了後には、民族衣装の体験も行いました。





































そして本日の高校訪問2日目は、午前中に約2時間、授業に参加しました。朝から激しい雷雨に見舞われ、途中で停電も起こりましたが、暗い教室に雷雨の音が響く中、異国の友人たちとディスカッションをしたり実験を行ったりする経験は、この先そうそうできるものではありません。生徒たちもその状況を楽しんでいる様子でした。停電が復旧すると、各教室から歓声が上がっていました。生徒たちの表情も昨日より緊張がほぐれ、より熱心に、そして楽しみながら授業に取り組んでいました。


















その後、小休憩をはさんで閉会式を行いました。マレーシアの学生の司会のもと、以下の内容で進められました。
・お祈り
・両校教員挨拶
・本校生徒代表挨拶
・本校生徒によるプレゼンテーション
 ①日本・栃木・宇都宮の紹介
 ②宇都宮中央高校の紹介
 ③海洋ごみ削減について
・KOLEJ ABDILLAH の生徒によるプレゼンテーション
 ①サラワク州・クチン市の紹介
 ②KOLEJ ABDILLAH の紹介
・KOLEJ ABDILLAHの生徒による民族音楽パフォーマンス
・本校生徒による合唱(式歌「道しるべ」)
・記念品贈呈
・お祈り
・写真撮影












































非常に盛りだくさんの内容で、式典は2時間を超えるものとなりました。会場には両校の生徒・教員合わせて約200名が集まりました。本校生徒のプレゼンテーションは2月後半から準備を始め、限られた時間の中で練習を重ねてきました。本日の発表では、すべての生徒がこれまでの成果を十分に発揮し、これまで以上に堂々とした態度で、最も良い発表を行うことができました。

写真撮影はクラスごとと全体の両方で行いました。その後、生徒たちは別れを惜しむように最後まで話をしたり、写真を撮ったり、連絡先を交換したりしていました。その様子からは、短い時間の中でも大切な友人ができたこと、授業内外での交流が非常に濃密であったこと、そして言葉の壁を越えて互いに深く関わることができたことがよく伝わってきました。













































































名残惜しさを感じながら宿舎に戻り、少し休憩を取った後、夕食へ向かいました。これまではマレーシア料理や中華料理が多かったのですが、本日はフライドチキンのビュッフェでした。生徒たちは皆、満腹になるまで楽しんでいました。

明日は民族村を訪れ、ヤシ油の製造を見学する予定です。

令和7年度マレーシア研修⑥高校訪問1日目

研修も後半戦に入りました。
本日は現地の高校、KOLEJ DATU PATINGGI ABANG HAJI ABDIKLLAH(通称KOLEJ ABDILLAH:カレッジアブディラ)を訪問しました。










昨日のホームステイでは参加生徒たちは各家庭にて多大なおもてなしをしていただいたようでした。夜遅くまで熱烈な歓迎を受け、ラマダン明け前の食事をする都合とサラワク州の高校では7時台から授業が始まる関係で起床も早朝となり、参加生徒たちにも疲れが見えました。

本日のスケジュールは以下の通りでした。
午前:学校見学ツアー、図書館でのオリエンテーション、授業聴講
午後:日本語の授業への参加および交流、レクリエーション、民族衣装体験等

図書館でのオリエンテーションは、現地の高校生から学校の紹介や図書館の紹介、KOLEJ ABDILLAHの英語教育プログラムについての説明を受けたのち、学生バンドの演奏を聴きました。また、アイスブレイクとして交流の時間がありました。疲れが見えた生徒たちでしたが、現地の高校生との交流となると笑顔があふれ、楽しんで話をする様子がありました。






















その後は小グループになり、様々な授業を聴講しました。この学校では、60分の枠の中で、30分の授業を2コマ、60分1コマ、科目によっては90分~120分1コマの授業があります。英語やマレー語、歴史などの文系科目から、物理や化学、数学などの理系科目の授業に参加しました。授業はマレー語または英語にて行われています。参加生徒たちは言語の壁に圧倒されながらも果敢に授業に取り組んでいました。





座学による聴講はもちろんのこと、ディスカッションやスピーチといった言語活動や、実験や解法の考察など、他の生徒たちと関わりあいながら能動的に学習する時間も多くありました。

























昼食後は日本語の授業に参加し、現地の高校生と日本語と英語を交えながら、日本の文化や学校生活、趣味や特技などについて会話を楽しみました。また、日本の遊びやマレーシアの遊びを体験して盛り上がりました。授業の最後には教室内の熱量が最大に達し、現地の先生もとても喜ばれていました。





















放課後はレクリエーション活動として、中庭でバレーボールやラグビーをしたり、会話をしたりしながら楽しみました。





















その後はラマダンのお祈りの体験や民族衣装体験をしました。その様子は後ほど紹介いたします。また、この日は高校の寮に宿泊をし、ホームステイとはまた違う現地の生活に触れることができました。

訪問2日目は授業聴講とこちら側が準備した日本紹介や学校紹介、環境課題についてのプレゼンテーションを行う予定です。

令和7年度マレーシア研修⑤ボルネオ文化博物館&ホームステイに向けて出発

本日はいよいよホームステイです。
その前に午前中はクチン市内にあるボルネオ文化博物館を訪れました。
ボルネオ文化博物館はマレーシア最大の博物館で豊富な資料に加え、デジタルを駆使した展示も多く、楽しみながらボルネオの文化を学ぶことができました。











まずはボルネオの民族文化についての展示です。先住民族の生活文化と自然との結びつきについてよく理解することができました。研修中も各地で目にしたヤシは、グラアポンというボルネオ島特有の砂糖の原料となるニッパヤシや、錠剤のつなぎとしても利用されるサゴヤシなど、ボルネオでの生活だけでなく私たちの生活にも欠かせないものだということが分かりました。本日までの研修の中で見たり聞いたりしたものたちをこうして解説とともに再び深く知ることができ、参加生徒たちは興味津々になって学ぶことができました。












次にボルネオの先史から現在のサラワク州にいたるまでの歴史についての展示です。サラワク州は現在人口の半数近くの方がイスラム教徒ですが、歴史的にはアニミズムから始まり、仏教やキリスト教が広まった時代もあり、多文化共生社会の土台となっていることがわかりました。現在のサラワク州は多くの民族が混在する地域ですが、バラバラだった少数民族をまとめ、サラワク州の原型を作った人物がホワイトラジャ(白人王)と呼ばれるジェームズブルックです。日本の世界史の教科書ではほとんど触れられない人物ですが、この地域の人々にとっては彼の存在が大切なアイデンティティとなっているそうです。また、第二次世界大戦中の日本軍の資料もあり、日本ではあまり見かけない兵士たちに終戦を知らせるチラシなども展示されていました。これらの教室では学びきれない歴史に、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。













最後にボルネオを支えた交易とスピリチュアリティについてです。ボルネオの人々が物々交換の対象として差し出していた沈香や燕の巣、胡椒などの展示とともに、中国や日本、遠くはヨーロッパまで様々な国から来た多種多様な物品が展示されていました。ボルネオの人々はそれらをどんどん自分たちの生活に取り入れており、ボルネオの文化がいかに交易によって成り立っているかを学ぶことができました。多様な文化をスポンジのように吸収していくボルネオですが、人々の中で変わらないものがスピリチュアリティです。このスピリチュアリティがあるからこそ、他文化に寛容でありながらも自分たちのアイデンティティは失わないこの地域の素晴らしさが生まれているのだということを理解することができました。














昼食は、現地でも大人気のパキスタン系のインドレストランに行き、チキンビリヤニ(炊き込みご飯)とロティチャナイ(平たいパン)をいただきました。


































そして午後にはいよいよホームステイに向け、ホストファミリーたちがホテルへと迎えに来てくれました。緊張しながらも挨拶を済ませ、各家庭へと出発していきました。同年代の学生やその家族と交流でき、現地の生活をそのまま経験できるホームステイは参加者たちにとって貴重な経験です。それぞれが学びの機会、良い思い出になってくれることを期待します。




















明日は現地の高校訪問です。授業に参加し、文化交流を行います。
本研修も折り返し地点を迎えました。生徒の皆さんにも疲れが出てくるところですが、頑張って取り組んでもらいたいと思います。

令和7年度マレーシア研修④マタン野生生物センター訪問・クチン市内班別研修

研修4日目は、雨模様の中で始まりました。

本日はマタン野生生物センターを訪れ、保護下にあるボルネオ島由来の生物を見学しました。案内をしてくださったのは、初日にお世話になったUNIMASのアズラン博士とパン博士です。










センター内は保護区域とはいえ、ほぼ野生の熱帯雨林が広がり、さまざまな植物が共存しています。博士方には、それぞれの特徴について詳しく説明していただきました。すべての植物に必要なのは日光であり、高くそびえ立つ木は周囲の木々にも光が届くようにまっすぐに伸び、低木は葉を太く大きく広げることで必要な栄養を吸収します。途中スコールにも見舞われましたが、森の中を歩いていると、木々の葉のおかげで思ったほど濡れないことにも驚かされました。













そのような環境の中で、さまざまな生物が保護されていました。クロコダイルやサンバーシカ、ビントロング、サイチョウなど、サラワク州に生息する動物たちの姿を見ることができました。























また、オランウータンのエリアでは子どものオランウータンを含む4匹の姿を確認することができました。ここは、病気や高齢、あるいは支配争いに敗れるなどの理由で野生では生きられなくなったオランウータンのリハビリテーション施設や養老施設としての役割も担っています。










さらに、マレーグマの飼育エリアも見学しました。小柄で愛くるしい見た目を持ちながらも、鋭い爪を持つ獰猛な動物であるマレーグマは、他の動物の住処づくりに関わったり、土を掘ることで土壌循環を促したりするなど、生態系の中で重要な役割を果たしています。










見学の途中や終了後には、生態系学や野生生物保護の専門家であるアズラン博士や、蝶や鳥、オランウータンの専門家であるパン博士に、多くの生徒が質問をしました。お二人はその一つひとつに丁寧に答えてくださいました。以下はその一部です。

Question:
オランウータンやサルなどの類人猿もいる中で、なぜ我々人類のみがこれほどの進化を遂げ、生活そのものも発展し続けているのでしょうか。

Answer:
言葉によるコミュニケーションによって知識を共有できるからです。動物のように少数の仲間だけでなく、広く伝え合うことができます。そして私たちには「書く力」があります。これにより、何百年、何千年という時を経ても知識が受け継がれ、人類は絶えることなく繁栄してきたのです。








Question:
英語の授業で「森の中では木々がお互いに助け合っている」ということを学びました。四季のある日本では季節ごとに互いを助け合う関係がありますが、熱帯雨林ではどのように木々が助け合っているのでしょうか。

Answer:
本質的にはどの森でも同じです。菌類が木々の根をつなぎ、栄養を循環させる仕組みを作っています。それによって木々は互いに栄養を与え合っています。熱帯雨林では一年中その働きがありますが、雨季と乾季があるため、雨季は絶え間なく栄養が循環し、乾季はやや弱まる傾向があります。また、動物や鳥の存在も重要です。木の実や果実を食べた殻などが地面に落ち、それが肥料となり、木々がさらに栄養を吸収していくのです。

どちらの博士も共通して強調されていたのは、「環境を守るかどうかは私たち人間の行い次第である」ということでした。お二人は初日に本校生徒が行ったプレゼンテーションの結びの内容を覚えてくださっており、「あなたたちが言ったように」と前置きした上で、私たちの行動が良くも悪くも次世代、そしてその次の世代に影響を与えるのだと話してくださいました。











また、参加した生徒たちは、生物や英語、地理歴史の授業で学んだ内容がさまざまな話題の中で登場することに驚きと喜びを感じていました。そして、その内容を確かめたり、そこから発展した疑問を解消したりしながら、本日の見学に積極的に参加していました。とても大きな収穫のある研修となりました。


















さて、午後からはクチン市内で班別研修を行いました。ショッピングモールやバザール、チャイニーズタウン、土産物店の並ぶ通りなどをくまなく散策し、そこに集う人々や商品の独特さから、多様な文化が交わるマレーシアの魅力を改めて感じることができました。










夕食は各班で相談しながら楽しみました。本日は週末であり、さらにラマダンの時期であることもあって、クチンの夜は非常ににぎやかで明るく感じられました。










明日はボルネオ文化博物館を見学したのち、いよいよホームステイが始まります。文化と言葉の壁も含めて、生徒たちがその体験を楽しんでくれることを期待しています。