栃高博物館

歴史ある栃木高校に眠るお宝の標本たちを紹介します

栃高博物館 11 トウジン

     栃高博物館  標本番号 11 トウジン
       
      分類 タラ目ソコダラ科
      学名 Caelorinchs japonicus
      大きさ 60cm(標本は25cm)
      分布  太平洋の暖海域の水深300から1000m

     撮影後、写真を横向きにしています。頭部の形がユニークな深海魚です。japonicusという
  ことは日本の固有種かもしれません。漢字で「唐人」と書きます。白身でおいしい魚ですが、
  漁獲量が少ないため、地域で消費してしまうそうです。
  


 

栃高博物館 10 コバンザメ


                      栃高博物館

   標本番号 10 コバンザメ
 
        分類 脊椎動物亜門 条鰭綱(じょうきこう)スズキ目
        学名 Echeneis nauorates
        英名 Live sharksucker 
        大きさ 70cm(この標本は15cm)
        分布  熱帯 亜熱帯海域

    このサメの特徴である頭部の吸盤を撮影しました。この標本は体長15cmで吸盤の大きさは
  4×2.5cmありました。中央に白い筋があり、左右対称に襞があります。これで大型生物に付着
  して大海原を航海するですね。不思議な生態です。 


栃高博物館  9 ナメクジ

                    栃高博物館

       標本番号 9  ナメクジ(この大きさだと「ヤマナメクジ」)
       
       分類 軟体動物門腹足綱
       学名 Incilaria fruhstorferi
       英名 slug
       大きさ 13~16cm
       分布 本州 四国 九州  

     標本瓶には、墨で「38.7 栃木 生徒贈」と書いてあります。おそらく昭和38年7月でしょう。
    それにしても大きい。標本瓶は横に寝かせて、撮影しています。大きさは約12cm。右が頭です。
    標本液を吸って、膨らんだとしてもかなりの大きさです。いまでもいるのでしょうか。

   

          

         

栃高博物館 8 フネダコ

             栃高博物館

    標本番号 8 フネダコ(タコブネ蛸舟ともいう)

        分類 頭足綱 タコ目 アオイガイ科
        学名 Argonauta hians
        英名 Winged Argonaut
        大きさ  8cm×6cm
        分布 太平洋 および 日本海の暖海域

       フネダコの雌のみが貝殻を作る。この貝殻は大変美しく、収集家も多い。
     姿はオーム貝か、化石のアンモナイトのようです。吸盤のついた足の中央に
     口(黒いところ)が見えます。餌は通常のタコと同じでエビやカニが好物です。
       雌はこの貝殻の中に産卵して、保護します。 

     


       

栃高博物館 7 センザンコウ

                栃高博物館

       標本番号 7 センザンコウ(穿山甲)
    
           分類 哺乳綱 センザンコウ目 センザンコウ科
           学名 Pholidota
           英名 Pangolin  
           大きさ 体長65cm 体高 20cm
           
          分布はインドから東南アジアにかけてと、アフリカです。ハリネズミと同様で、角質の鱗は
         体毛の変化したものです。前足の爪がよく発達しており、この爪を使って、アリやシロアリ
         の巣を突き崩して、食べます。


                     

栃高博物館 6 カメレオン

           栃高博物館
 
  標本番号 6
 カメレオン

        分類 爬虫綱 有鱗目 カメレオン科
        学名 Chamaeleonidae
        英名 カメレオン
        大きさ 体長 15cm 舌の長さ 6cm

         分布はアフリカ、ユーラシア大陸南西部、スリランカ、マダガスカルです。舌を伸ばして昆虫を
        捕らえることは有名です。標本は舌を伸ばした状態を保存しています。後ろの標本は
        センザンコウです。

        

栃高博物館 5 ハリネズミ


             栃高博物館生物編

    標本番号 5 ハリネズミ

           分類 哺乳綱 ハリネズミ目 ハリネズミ科
           学名 Erinaceinae
           英名 Hedgehog
           大きさ 体高11cm 胴長21cm

          分布域は、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、東アジア、ロシア、インドと広範囲に棲息していま
         すが、日本にはいません。針のようなとげは、体毛が束になって硬化したものです。体毛とは
         思えないほど固く、先も鋭い。栗のイガを触っているようです。


       

栃高博物館 4 オオコウモリ

            栃高博物館 生物編
   
  標本番号 4  オオコウモリ(大蝙蝠)

              分類 コウモリ目(翼手目)オオコウモリ科
         学名 Pteropodidae
         英名 megabat  
         大きさ 頭胴長 23cm 胴幅 9cm

      この辺に飛んでいるアブラコウモリに比べると非常に大きい。羽は折りたたまれて伸ばせない
     ので、羽を広げた大きさはわかりませんが、かなり大きそうです。オオコウモリは、視覚で飛ぶので
     目が大きく、耳が小さい。英語の別名は flying fox(空飛ぶキツネ)。わかりやすいですね。
     食事は主に果物です。貴重な標本ですが痛みが激しく、羽の膜も切れてしまっています。この写真
     はデジタル保存です。

     

栃高博物館 3 スローロリス

                栃高博物館 生物編
  
     標本番号 3  スローロリス
          
             分類 サル目ロリス科スローロリス属
             学名 Nycticebus coucang
             英名 slow loris
             大きさ 頭胴長 15cm
   
    サルの仲間に見えないと思いますが、指が5本(写真では見ずらい)あります。生息域は
  バングラデシュ、ベトナム、マレー半島からジャワ島、ボルネオ島です。珍しいペットとして乱獲
  され、今では危急種に登録されています。危急種とは絶滅危惧種のすぐ下のレベルです。
  目が大きく、正面をまっすぐ見ているのもサルの特徴です。
    この標本は、「ボルネオ、大正5年3月採集」と書いてありました。

  

栃高博物館2 カモノハシ

              栃高博物館 生物編
  標本番号 2  カモノハシ
    
      分類 単孔目カモノハシ科カモノハシ属
      学名 Ornithorhynchus anatinus
      英名 Platypus
      大きさ 高さ10cm×幅40cm
 
  オーストラリアの東部、淡水の湖沼や河川に生息しています。カモのようなくちばしを持っ
 ているのでこの名がありますが、このくちばしはゴムのように弾力があります。写真では前
 足が見えます。広がったひれと爪が確認できます。泳ぎの名手です。卵を産む哺乳類とし
 ても有名です。