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歴史ある栃木高校に眠るお宝の標本たちを紹介します
栃高博物館 135 ヒシガニ(菱蟹)
栃高博物館 135 ヒシガニ(菱蟹)
分類 節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 十脚目 ヒシガニ科
学名 Platylambrus validus
英名 elbow crab(肘カニ)
大きさ 甲幅 2~5cm(標本は5cm)
分布 房総半島以南
食性は動物食で魚やカニを食べます。体全体が菱型をしています。
折れ曲がった長いはさみ脚が特徴的です。英名のelbowは
「肘 ひじ」のことで、このカニにぴったりの名前ですね。
栃高博物館 134 シオマネキ(潮招)
栃高博物館 134 シオマネキ(潮招)
分類 節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 十脚目 スナガニ上科
学名 シオマネキ属 Uca
英名 Fiddler crab
大きさ 横長の甲羅幅20mm~40mm)
分布 熱帯、亜熱帯地域の河口
オスのはさみ脚が大きいのが一番の特徴です。この大きな
はさみ脚を振る姿が潮を招いているように見えるのでこの名前が
あります。実はこの行動は「求愛行動」でwavingといいます。
英名のFiddlerは、ヴァイオリン弾きのことです。
演奏中の弦がそう見えるのでしょう。
ラベルは(Gelasimus)これは亜属名です。
相模海産 シホマネキ 大正五年六月採集
ラベルの記述も貴重な資料です。
栃高博物館 133 ベンケイガニ(弁慶蟹)
栃高博物館 133 ベンケイガニ(弁慶蟹)
分類 節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 十脚目 ベンケイガニ科
学名 Sesarmops intermedium
大きさ 甲羅幅35mmくらい
分布 男鹿半島と房総半島以南
甲羅の厳つい姿からこの名前があります。汽水域に生息し夜行性。
食性は雑食性で何でも食べます。大切な掃除屋さんです。卵から
孵化するとゾエア幼生、メガロパ幼生を経て、成体になります。
栃高博物館 132 イソガニ(磯蟹)
栃高博物館 132 イソガニ(磯蟹)
分類 節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 十脚目 イワガニ上科
学名 Hemigrapsas sanguineus
英名 Japanese shore crab
大きさ 甲羅30mmくらい
分布 西太平洋沿岸
砂地にはいませんが、転石・磯・防波堤・テトラポッドなど
隠れるところがあれば生息できます。よく見かけるカニです。
雑食性で海藻・ゴカイ・小魚・貝類などを食べます。天敵は
鳥・タコ・クロダイなどで、クロダイの釣り餌になっています。
栃高博物館 131 バイ貝
栃高博物館 131 バイ貝
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) バイ科
学名 Babylonia japonica
英名 Japanese babylon
大きさ 5センチそれ以上のものもある(標本は7cm)
分布 日本全域
浅海の砂泥底にすんでいます。腐肉食。バイは「貝」の音読み
なので「貝貝」です。なぜBabyloniaなのかはわかりませんでした。
食用として一般的で、和食の突き出しに出てきます。
「ベーゴマ」「ベイゴマ」の由来は、この貝の螺旋部に
砂や鉛を入れて独楽にしたことからです。だから鋳物製の
ベーゴマのサイドに螺旋模様が入っているのです。
(知っているのは50歳以上かな)
今はベイブレードですね。
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