栃高博物館

歴史ある栃木高校に眠るお宝の標本たちを紹介します

栃高博物館 106 サメの解剖標本

           栃高博物館 106 サメ(ホシザメ)の解剖標本
 

      分類 脊索動物門 軟骨魚綱 メジロザメ目 ホシザメ属
    学名 Musterus manazo
    英名 starspotted smooth-hound
    大きさ 約1.5mになる(標本は30cm)
    分布 北海道以南の日本沿岸
    

   臓器に色素を注入した解剖標本です。口の下には1対の鰓があります。
  その下のひときわ大きい臓器は肝臓です。肝臓の下左側にある長い器官
  は、らせん腸です。右はサメの胃です。ホシザメは食用で、おもに蒲鉾など
  の練製品に使われています。栃木では「モロ」などのサメの切り身が売ら
  れています。醤油で甘く煮るとおいしいですよね。
     

栃高博物館 105 ヤリイカの解剖標本

            栃高博物館 105 ヤリイカの解剖標本

     分類 軟体動物門 頭足綱 ヤリイカ属
     学名 Loligo bleekeri
     英名 Spear Squid
     大きさ 30~40cm
     分布 日本列島沿岸 黄海 東シナ海

  色素注入してあるので、黒い部分は鰓です。鰓の横、表面に血管が走
 っているのが肝臓で、その下の茶色い部分が卵巣です。精巣ならば白く
 なります。
  ヤリイカは、食卓でもおなじみですが、実は生物教科書でもおなじみで
 無髄の巨大軸索をもち、神経生理のモデル生物となっています。
      飼育がとても難しく、常設展示している水族館はまれです。
   

栃高博物館 104 タマムシ

                                  栃高博物館 104 タマムシ(玉虫)とコガネムシ(黄金虫)
   タマムシ(玉虫)
     分類  節足動物門 昆虫綱 甲虫目 タマムシ科
     学名 Chrysochroa 英名 Jewel beetle 
   コガネムシ(黄金虫)
          分類 節足動物門 昆虫綱 甲虫目 コガネムシ科
     学名  Mimela splendens 大きさ17~23mm
  
   栃高の校内で見つけました。もう3~4年たちますが、ともに美しさは変わりません。特に
  タマムシの虹色は、心惹かれます。残念ながら羽が1枚取れてしまいましたが、そのおかげで
  飛翔用の透明な羽が見えます。 
  

栃高博物館 103 イタチ

                     栃高博物館 103 イタチ

         分類 哺乳綱 ネコ目 イタチ科 イタチ属
         学名 Mustela
         英名 weasel
         大きさ この標本の胴長30cm
         分布 日本全国(ニホンイタチ)   

      体が細長いイタチ科のほ乳類は、小さい方からオコジョ、イイズナ、イタチ、テン、川に入って
     カワウソ、海に入ってウミウソ、ではなくラッコです。毛皮を獲るミンクやペットのフェレットもイタチ
     の仲間です。
    

栃高博物館 102 リス

                     栃高博物館 102 リス

     分類 哺乳綱 ネズミ目 リス科 リス属
     学名 Sciurus lis
     英名 squirrel
     大きさ 体長16~22cm、尾長13~17cm
     分布 亜高山帯までの森林

    ニホンリスの剥製と思われます。近年ペットショップで販売され、それが逃げ出して繁殖して
   います。よく知られているのがシマリスです。食性はほぼ植物食で昆虫も食べます。リス科には
   ほかにモモンガやプレーリードッグがいます。